玉川上水を歩く (8) 初台の伊東小橋と改正橋

東京と縁もゆかりもない人であっても
「玉川上水」という名前は聞いたことがあるだろう。

玉川上水は、
人口が増え続ける江戸に飲み水を供給するため、
1653年に玉川兄弟によって作られた。

羽村取水堰で多摩川から取水し、
武蔵野台地を流れて四谷大木戸まで全長43km。
本企画「玉川上水を歩く」では、
この43kmを四谷から羽村まで遡って歩いてみた。

→ 玉川上水を歩く Index

四谷大木戸を出発。
新宿御苑の横を通り過ぎ、新宿駅を通り抜け、
葵橋跡を眺め、西新宿の高層ビル前を通り、
玉川上水を遡る。

新宿から笹塚までの玉川上水は暗渠になっており、
暗渠の上は「玉川上水旧水路緑道」として整備されている。

山手通り

代々木地区を通り過ぎて,
山手通りの首都高中央環状線の高架をくぐると
町名が代々木から初台に変わる。

山手通り
玉川上水旧水路緑道(初台地区)

初台地区の玉川上水旧水路緑道に入るとすぐに
伊東小橋(いとうこばし)という橋の跡。
伊東小橋が架かるのはT字路になった細い道で
橋の言われなど詳しいことはわからなかった。

伊東小橋(いとうこばし)
伊東小橋(いとうこばし)
伊東小橋(いとうこばし)

伊東小橋から更に西へ緑道を歩いて行くと、
改正橋(かいせいばし)跡。

改正橋(かいせいばし)

こちらは京王電車の初台駅と初台の商店街を結ぶ道で,
かなり賑やかな通りに架かっていた橋だ。
玉川上水が暗渠化される前、きっと人通りの多い橋だったのだろう。

改正橋(かいせいばし)と初台商店街
初台の商店街

初台駅は、
1914年(大正3年)6月に京王電気軌道が開通した当初は、
「改正橋駅」という名前だったとのこと。
開業から5年後の1919年(大正8年)に初台駅と改称している。
駅の名前にもなった由緒ある橋だったのだ。

玉川上水旧水路緑道(初台地区)の看板