種から育てるジャボチカバ (4)

  • 2024年4月9日 種の吸水開始
  • 2024年6月7日 播種
  • 2024年7月13日 発芽
  • 2024年10月1日 苗床から植木鉢へ植え付け

植え付け後の最初の芽

植え付け終了(2024-10-01)
植え付け終了(2024-10-01)

 10月1日にバーミキュライトの苗床からジャボチカバ用に調整した土を用いた鉢へ移植したジャボチカバの苗。
 移植直後が上の写真。

 ジャボチカバたちはしばらく新しい環境に馴染むために地下で頑張っていたようで,地上部にはほとんど変化がなかった。
 新芽が出たところで植え替えられた2番手の苗が一番辛そうで,新しい葉っぱはいつも萎えて垂れていた。ただ,ごく稀にピンと葉っぱを伸ばしていることがあり,完全に枯れているわけではなく何とか生きようと頑張っている雰囲気が感じられた。

 そんな状態で植え付けから3週間。
 2024年10月24日の朝。
 一番小さかった3番手の苗から新しい芽が出ているのを発見した。
 何と嬉しかったことか!

3番手だった苗に新しい葉!(2024-10-24)
3番手だった苗に新しい葉!(2024-10-24)

 右側が新芽を吹いた3番手の苗。植え替え時に根っこに種の殻がついていたのがアドバンテージになりそうだと思ったが,やはりそうだったのだろうか?
 左側の2番手の苗は,この時点でもまだ萎えたままだったが,かといって枯れるつもりもなさそうな状態だった。


植え付けから1ヶ月後の苗たち

 苗床から本格的な鉢に植え替えて1ヶ月。
 幸いにしてとても暖かい(暑い?)10月だったため,ジャボチカバたちはベランダで太陽の光を浴びて過ごすことができた。
 1番手の苗からも新しい葉が芽吹き,どうやら移植には成功したのではと思われた。

植え付け後1ヶ月(2024-11-01)
植え付け後1ヶ月(2024-11-01)

 1番手の苗は,根元近くで分かれた枝から新しい葉が4枚,上の枝からも各々新しい芽吹きが確認できた。
 よく見ると,葉の脇には生長できずに枯れた新芽も幾つかある。この子たちは随分と頑張っていたのだ。

1番手の苗(2024-11-01)
1番手の苗(2024-11-01)

 左が3番手の苗。新しい葉は順調に大きくなっている。
 右の2番手の苗は,1ヶ月経っても植え替えの環境変化から立ち直っていない。

2番手と3番手の苗(2024-11-01)
2番手と3番手の苗(2024-11-01)

続々と新しい葉が誕生

 2024年11月5日。
 左の3番手の苗から出た新しい葉はしっかりと開いた。
 そしてこの頃から,2番手の苗の萎えていた新芽が少しずつ元気になってきた。

2番手と3番手の苗(2024-11-05)
2番手と3番手の苗(2024-11-05)

 1番手の苗の下の枝から出た新しい葉は2組4枚。

1番手の苗(2024-11-05)
1番手の苗(2024-11-05)

 そして1番手の苗の上の枝にも各々から新しい葉が芽吹いた。

1番手の苗(2024-11-05)
1番手の苗(2024-11-05)
新芽が出たジャボチカバたち(2024-11-05)
新芽が出たジャボチカバたち(2024-11-05)

頑張った2番手の苗

 ジャボチカバの生育としては幸いなことに,11月も暖かく,ジャボチカバたちは昼間は外で陽光を享受することができた。
 少しずつ元気を取りもどしていた2番手の苗は,日に日に萎えていた葉っぱがピンと伸びている時間が長くなり,この頃になるとかなり安心な状態になったように見えた。閉じている葉がすっかり開いたら,きっと本当に大丈夫な気がする。

2番手と3番手の苗(2024-11-18)
2番手と3番手の苗(2024-11-18)
1番手の苗(2024-11-18)
1番手の苗(2024-11-18)

 1番手の苗の新しい葉は順調に大きく立派になっていた。
 どうやら新しい葉を作るよりは今ある葉っぱを大きくする方向で頑張っているっぽかった。

 ジャボチカバはゆっくりゆっくり生長するのだ。


親木の情報

 ジャボチカバには四季なりの大葉系と,年1回収穫の中葉・小葉系があるようだ。
 成樹の葉の大きさを比較すると下記のようになるらしい。
  大葉 7.5cm
  中葉 5.5cm
  小葉 4.5cm

 うちのジャボはどの品種なのか気になったので,種をくれた方に葉の大きさがわかる写真を送ってくれるように頼んだ。
 葉っぱの大きさを見る限り,どうやら大葉系のようだ。

 親の木はまた新たな花を咲かせているとのことで,花の写真も送っていただいた。


 ジャボチカバの3種類について詳しく解説されているサイトさんもあったが,葉の形状を見る限り,アッスーやミウーダではなさそうだ。
 うちのジャボチカバは,ただのジャボチカバではないかと思う。

  • ジャボチカバ 葉:長卵形・円脚・短尖頭 実:中型(径2.0~2.5cm)果梗が短い
  • ジャボチカバ・アッスー 葉:披針形・円~鈍脚・鋭尖頭 実;大型(径3.0~3.5cm)果梗が短い
  • ジャボチカバ・ミウーダ 葉:披針形・両端は鋭形 実:小型(径2.0cm以下)果梗が長く3~10果が集合して結実

 参考:
 ジャボチカバの分類について – 熱帯果樹写真館ブログ
 ジャボチカバ栽培

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種から育てるジャボチカバ (3)

苗床からの移植(2024-10-01)

  • 2024年4月9日 種の吸水開始
  • 2024年6月7日 播種
  • 2024年7月13日 発芽

 夏の間に大きくし,秋に苗床から本格的な鉢へ植え替え。新しい環境で根を張って落ち着いた頃に越冬という計画だった。
 長かった夏がとうとう終わり,運命の植え替えを決行する時がやってきた。

 2024年9月30日,植え替え前日。
 一番大きな苗が15cmに育っている。

 おそらく普通ならこの苗を残して残りの2本は間引くことになるのだろう。
 だがせっかく育っているし,小さな2本も救えないだろうか?

植え付け前日 発芽から約2ヶ月半(2024-09-30)
植え付け前日 発芽から約2ヶ月半(2024-09-30)

土の選定

 ジャボチカバは弱酸性(pH5.5〜6.0)の水はけが良い粗い土が好みだとのこと。
 うちにあった酸性の土はこの2種類。洋ランの土は粗く水はけがよく,ジャボチカバにも良さそうなのでは?

 実際には「洋ランの土8:ブルーベリーの土1:普通の園芸土1」くらいで配合。ジャボチカバさん気に入ってくれると良いのだが?


苗床から引き抜いたジャボチカバ

 思いのほか立派に根っこが伸びていて驚いた。
 バーミキュライトは崩れやすいので,崩さずに新しい鉢へ移すのは難しく,かなり崩れてしまった。

植え付け前の根の状態(2024-10-01)
植え付け前の根の状態(2024-10-01)

 新しい鉢に移して土を被せたのち,根元を抑えながら小さな苗2本を引き抜いた。
 意外とスッと引き抜くことができ,根っこもほぼ無事だったと思う。

 2番手の苗は新しい葉が出たところで何となく運が悪い時期な気がする。
 3番手の苗は種の殻が根っこに付いていて,これがアドバンテージになるかもしれない。

 ダメ元でこの子たちも別の鉢に植え付ける。引っこ抜いて悪かったけど,どうか頑張っておくれ!

引き抜いた2番手と3番手の苗(2024-10-01)
引き抜いた2番手と3番手の苗(2024-10-01)

 乾燥対策に土の表面を洋ラン用バークチップ(pH5.5〜6.0)で覆ってみた。

植え付け終了(2024-10-01)
植え付け終了(2024-10-01)

 2番手の苗は既に頭を垂れて萎えていて心配だ。
 みんな育ってくれますように!


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