銀河 〜昭和の硝子

 今年で築58年になる実家の窓硝子。
 この硝子窓は58年前のものではない。最初の窓は木枠で波板模様だったと思う。

 この「銀河」と呼ばれる模様のついたアルミサッシの硝子窓は,その後の改築,おそらく1976年頃,47年くらい前にはめ込まれたものだ。
 アルミサッシは当時テレビコマーシャルでも宣伝されていて,モダンな家の象徴だった。木枠の窓に比べると開け閉めも鍵かけも格段に便利! 窓に輝く星は誇らしげだった。

 なのに,時の流れは残酷なものだ。
 今ではそのアルミサッシ,低い断熱効果でやり玉に挙がっている。

 確かに夏は熱くて触りたくない。気をつけないと火傷してしまう。
 冬は冷え切った窓枠が窓全体を冷やし,露点に達した窓硝子には露がびっしり。細かな硝子細工の模様の中に水滴がたまり黒い黴が蔓延ってしまう。衛生的にもいかがなものかという感じだ。

昭和の硝子:銀河
昭和の硝子:銀河

 こういったレトロ硝子は今では作られなくなって希少だと聞く。
 あんなにどの家の窓にもはめ込まれていた硝子なのに…。寂しく残念に思う。

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古い箪笥の古い金具

 実家にある桐の箪笥の金具。
 一つ一つが手作りらしい異なる形をしており,錠前部分には素朴な模様が彫り込まれている。

昭和初期の桐の箪笥の金具
昭和初期の桐の箪笥の引き手と錠前

 この箪笥は祖母の嫁入り道具だった。
 明治40年(1907年)生まれの祖母が結婚したのは,おそらく昭和になってすぐのことだろう。その頃の職人さんの手によるものだ。

 昭和元年は1926年だから,今から丁度100年くらい昔。
 生まれて100年経った桐の箪笥は今も少しも問題なく使われている。

 総桐はとても軽く女性一人でも移動できるし,もちろん衣服の保護は完璧だ。
 積み重ねられてきた日本人の知恵と技術が形になった製品なのだと思う。

昭和初期の桐の箪笥の金具
昭和初期の桐の箪笥の引き手と錠前

 これら半円形を描く引き手は蕨手型(わらびてがた)と呼ぶらしい。
 錠前の模様は植物のようだが何だろう。

昭和初期の桐の箪笥の金具
昭和初期の桐の箪笥の錠前

 考えてみれば,箪笥の全貌も撮っておくべきだった。
 次回帰省したら忘れずに撮って帰ろう。

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