アニメ覚え書き(2023年1月~2023年3月)

 2023年4月21日時点で見終わった作品。


不滅のあなたへ 第2期

 第2期:2022年10月〜2023年3月。Netflixで視聴。
 原作は『週刊少年マガジン』の漫画で第1部2016年〜2020年,第2部「現世編」2020年〜2022年掲載。2023年に第3部「来世編」掲載が予定されている。
 TVアニメ第2期(第21話〜)は,ピオランの死から40年ほど。主にノッカーとの戦いの物語になる。ノッカーと共存するハヤセの子孫が現れたり,霊能力を持つ王子ボン様と行動を共にするようになったりする。王都レンリル攻防戦の途中でマーチが復活。ノッカーが去りレンリルを守っていた皆はそれぞれの生活に散っていき終わる。3期の製作は決定しており楽しみだ。


「艦これ」いつかあの海で

 2022年11月4日〜2023年3月(全8話)。新型コロナの影響で度々配信停止となり,結局2023年3月にまとめて視聴。
 3話まではレイテ沖海戦の西村艦隊をベースとした物語。その後,佐世保鎮守府での二水戦を中心にした話。龍鳳を雪風・浜風・磯風・時雨が護衛する台湾への輸送任務は,1944年12月〜1945年1月のヒ87船団の作戦がモチーフと思われ,直前に雪風が故障し作戦不参加になったところも再現されていた。伊勢・日向・大淀(第四航空戦隊)が二水戦の霞・朝霜・初霜・清霜を伴い輸送任務に就く場面もあり,航空戦艦が輸送をするという艦隊末期的状況が再現されていた。これは日本海軍最後の成功した作戦として知られる1945年2月の北号作戦であろう。史実では清霜は既に沈んでおりこの作戦に参加していない。最後は坊ノ岬沖海戦をモチーフとした海上遊撃編。史実では沈んでいる筈の時雨と最上が作戦に加わっていたが,最初に浜風が被弾したのは史実通り。米英艦が助太刀にやってきて事なきを得る。この世界の敵は深海棲艦であって英米ではないのだ。
 史実ベースで丁寧に作られており,アニメ映像も美しかった。艦これ全盛期に放映されていたら大きな話題になったと思う。注目度が低かった上に延期になって残念だった。


うる星やつら(2022年版)

 2022年10月〜3月。
 1981年版をリアルタイムでよくよく知っている世代としては一応見ておかなければと。まずオープニングがインスタ画面風なのに当時のアニメの雰囲気で,よくできていると言えば良くできているし,昔に寄せすぎと言えば寄せすぎと思った。昔のアニメをよく知っている私もほぼ違和感がない。
 しかし,本当につまらなかった。驚くほどつまらなかった。常にドタバタしているだけで本当に微塵も面白いと思えなかった。昔はこれを面白いと思っていたのだと思うと不思議で,これが時代の変化であり価値観の変化なのだろうかと思わされたが,実はそうでもなさそう。今回のうる星やつらがつまらない理由についての考察はネットに溢れており,色々と参考になった。第2期は2024年とのこと。間が開きすぎだと思うのだが。


サマータイムレンダ

 2022年4月15日 – 9月30日。原作はウェブ配信漫画『少年ジャンプ+』(集英社)。Netflixで見られるようになって一気見した。
 面白くはあったのだが都合良すぎがちょっと萎えた。特に最後の300年は,幾ら何でも無理だしあり得ないし都合良すぎにも程があると…。原作はどうなのだろう。


お兄ちゃんはおしまい!

 2023年1月〜3月。同人から書籍化した作品。
 元々原作を読んでいたので内容は知っていたのだが,知っていても安定の面白さ。みはりちゃんかわいいよね。私がお兄ちゃんだったら中学校に通って女子中学生とわちゃわちゃ過ごすのは御免被る。お兄ちゃんは対人スキルが凄いと思う。


機動戦士ガンダム 水星の魔女

 Season1 2022年10月〜2023年1月・Season2 2023年4月〜。
 ガンダム初の女性主人公の物語で,しかも学園もの。主人公のスレッタ・マーキュリーは17歳で変わり者。家族だと言い切るエアリアルというモビルスーツを自在に操る。アスティカシア高等専門学園のパイロット科に転入してきた。経営戦略科のミオリネと親しくなり,徐々に複雑な世界に巻き込まれていく。第1期の最終話はなかなかの狂気だった。
 配信のみで見られる0話ではスレッタとそっくりな少女エリーの幼少の物語が描かれているが,エリーがスレッタだとすると年齢が合わない。この謎が第2シーズンで明らかになるのか?


お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

 2023年1月〜3月。原作は「小説家になろう」で連載されGA文庫から出版されたラノベ。
 最初は面白かったのだが,途中から天使さまこと真昼さんが面倒な性格すぎて,主人公の藤宮君は更に度が過ぎるほど異常なまでの鈍感で,イライラしてきた。面倒な性格と空気読めない性格を楽しむための作品だと思うので私には合わなかったということだろう。世の中的には人気がある作品のようだった。


彼女お借りします 第2期

 2022年7月〜9月。
 3話くらい見たが相変わらず主人公の男が優柔不断すぎだし,女の子たちは何がしたいのかって感じで退屈してしまい,結局3話切りしてしまった。


トモちゃんは女の子!

 2023年1月〜3月。原作はTwitterの4コマ漫画。
 典型的なラブコメ。気は良いが腕っ節が最高に強いトモちゃんの恋物語。頭空っぽにして楽しめる作品だった。トモちゃんと純一郎は脳筋すぎてたまらんかったが,トモちゃんの親友みすずとキャロルが良い味を出していたと思う。


転生王女と天才令嬢の魔法革命

 2023年1月〜3月。原作は「小説家になろう」のラノベ。
 如何にもなタイトルだが見てみると人間模様はなかなか深く面白かった。しかし物語を急ぎすぎな印象が否めず,原作が可愛そうな気がした。2クールでやってくれたら物語の深さがよくわかって,もっと良いアニメ作品になったであろうに。原作が可愛そうに思えたアニメだった。アニメ製作の事情があるのもわかるが,見ている方には関係ないことだからね。何が何でも1クールって良くない規則だと思う。この作品はぜひ2クールで見たかった。


齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定

 2023年1月〜3月。『小説家になろう』で連載され角川スニーカー文庫で書籍化されたライトノベル。
 タイトルの通り,草食の大人しく気弱な性格のドラゴンが勝手に邪竜認定され,生け贄に捧げられた少女レーコと共に旅をし事件に遭う物語。レーコとドラゴンの組み合わせは和んだので何となくダラダラ見たが,それなりに面白かった。


スパイ教室

 2023年1月〜3月。原作はファンタジア文庫から書籍化されているライトノベル。
 豪華声優が演じる少女たちが集って超一流スパイになるため先生に挑む。人気があったようだし普通に面白かった。が,如何にもなキャラクターばかりだなぁという感じが否めなかった。声優アニメ?


とんでもスキルで異世界放浪メシ

 2023年1月〜3月。原作は『小説家になろう』のライトノベル。
 勇者召喚された向田さん(27歳サラリーマン)だが,スキルが「ネットスーパー」で自他共に勇者として役立たずの判断になり,勇者を止めて自立生活を始める。ネットスーパーで得た日本の食材で美味しい料理を作っているうちに,伝説の魔獣フェンリルに見込まれ従魔契約をすることとなる。料理が美味しそうだったし物語も面白く,終わるのが残念だった。


プリマドール

 2022年7月〜9月。Keyのメディアミックスプロジェクトの作品。
 「歌と人形」がテーマ。戦争で兵器として利用されたオートマタ(機械人形)の少女たちが働く喫茶店「黒猫亭」。オートマタの少女たちと喫茶店のオーナー兼オートマタの研究者であるナギ。世の中にはまだ戦後の不安定さが残っており,兵器だった少女たちには各々戦争と繋がる過去がある。可愛らしい少女と美しい風景,裏腹に暗雲が漂う世界,そこを人間も人形も生きていく。強さと悲しさと美しさと優しさが同居するKeyらしい世界だった。


解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ

 2023年1月〜3月。原作は「小説家になろう」のライトノベル。
 主人公のダリエルは魔族に育てられたが魔法が使えず,解雇されて人間界へ。実は人間だったことがわかり,しかも強く賢かったため重宝され,人間の女性と結婚し幸せに暮らす…。で,魔族や勇者との狭間で色々と巻き込まれて解決していく。
 よくいる優秀で強い主人公の物語だが,ダリエル演じる杉田智和さんの語りに引き込まれて全話視聴。まずまず面白かった。


ブルーロック

 2022年10月〜2クール。原作は『週刊少年マガジン』で連載中の漫画。
 スポーツものには興味がないのだが,スポーツが好きでもない友人が面白いと言っていたので見てみることに。サッカー日本代表のただ一人の得点王になるために300人の中から生き残るための高校生たちの合宿を描くスポーツアニメ。スポーツ系にありがちな個性派キャラクターたちが生き残りをかけて戦っていく。スポーツには興味ないが,サバイバルゲーム的に面白くて思わず次々と視聴した。


源氏物語千年紀 Genji

 2009年1月〜3月ノイタミナ。
 『源氏物語』の理解を深めたくて,視界的情報のインプットのために見た。五節の舞や給電の様子などカラーで見られたのは良かったと思う。また視覚化された人物が声を発するのを見ると,みんな似たような髪型と服装で区別がつきにくい平安時代の人物の名前も少しは覚えやすくなる気がした。


かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-

 テレビスペシャル。劇場公開は2022年12月,テレビ放送は2023年4月。
 原作のクリスマス編のアニメ化。クリスマスをどう過ごすかという物語。文化祭で「キッス」をしたかぐやと白銀はお互いの存在をどう認識したものかわからず絶賛困惑中。安定の面白さ。このアニメは本当に脚本から声優まで素晴らしい作品に仕上がっていて原作の良さを120%引き出していると思う。テレビアニメのシリーズはこれで終わりなのだろうか?原作だと半分くらいの印象だが,これで確かに一段落ではあると思う。


氷属性男子とクールな同僚女子

 2023年1月〜3月。原作は『ガンガンpixiv』に連載中の漫画。
 雪女の末裔の氷室くんは同僚のクールだけど優しい冬月さんが大好き。他の同僚には妖狐の末裔の狐森さん,不死鳥の末裔の火鳥くんなど,妖怪の末裔が普通に人間と一緒に暮らしている世界。妖怪の末裔である特徴は,背が高い低い程度の個人の特徴程度に扱われており,物語の脚色でしかない。冬月さんのクール優しい性格はなかなか好感が持てたし,キャラクターデザインがめっちゃ好みだったので最後まで視聴。1クールで良い感じに終了したと思う。


乱歩奇譚 Game of Laplace

 2015年7月〜9月ノイタミナ。
 2015年7月に没後50年を迎えた江戸川乱歩を記念し,乱歩の作品を現代設定で描いたオリジナルアニメ。推理小説には興味ないし江戸川乱歩も読んだことがないが,内容を知るには良いアニメだと思った。乱歩の世界は知らないが,現代に蘇った物語としてはきっとよくできたアニメなのではないだろうか。「人間椅子」「影男」「怪人二十面相」など有名で何となく知っていたが改めて認識できた。読んでみるのも良いかもと思った。