スコーン&クロテッドクリーム

 エディンバラ城に行った日は霧が深く,景色もほんの近くしか見えない状態だった。
 歩けば霧に濡れ,凍えて体温を奪われる。
 身体があまりに冷え切ったので,カフェで一休みすることにした。

 「ONE O’CLOCK GUN」という毎日午後1時を知らせる大砲を見学したところで,その横の建物の中にカフェがあるのを発見。迷うことなく入った。
 入るなり,やたら美味しそうだ。

エディンバラ城のカフェ(2014-03-30)
エディンバラ城のカフェ(2014-03-30)
エディンバラ城のカフェ(2014-03-30)
エディンバラ城のカフェ(2014-03-30)

 カフェは閑散としていて,他のお客は1グループしかいなかった。こんなに寒いのに他の観光客の皆さんはカフェで休む必要もないのだろうか?元気だな。

 美味しそうなものが多すぎて気になったが,せっかく英国なのでスコーンと紅茶を注文することにした。

 結果,二度と忘れない美味しいスコーンで大満足だった。
 クロテッドクリームは瓶入り。これまた経験がないほどの美味しさ! スコーンとクロテッドクリームは両方揃ってお互いを引き立て合うものなのだと心底納得させられたものだ。

 寒さ故に美味しく感じたのだろうか? いや本当に美味しかったと思う。
 エディンバラ城といえば,私はまずこのスコーンのことを思い出すほどだ。

 …霧で寒くて風景もよく見えなかったということもあるかもしれないが。

エディンバラ城のカフェ(2014-03-30)
エディンバラ城のカフェ(2014-03-30)

10年前のロンドンで

 10年前の12月。
 特に狙ったわけでも無かったが,たまたま訪れたのがクリスマスの季節だったので繁華街のイルミネーションは是非見ておこうと思った。

 日暮れを待って出かけ,オックスフォード・サーカス駅で地下鉄を降り,ピカデリー・サーカスへ向かってリージェント・ストリートを歩く。大通り全体を包み込むような電飾が施され,常日頃は黄色系で統一され落ち着いた雰囲気の街明かりに異色のエネルギーが与えられているような感じだ。
 落ち着きが無いが楽しい。

 繁華街はクリスマスの雰囲気を楽しんで歩く大勢の人たちで賑わっていた。

リージェント・ストリート(2011-12-05)
リージェント・ストリート(2011-12-05)

 10年経って,英国はEUを離脱。エリザベス2世が亡くなってチャールズ3世が即位した。コロナにウクライナでの戦争,エネルギー問題など世界はどんどん変わっていった。
 今年のロンドンはどんなクリスマスを迎えているのだろう。