本の記録(2024-10)

 またしてもコミックしか読んでいないように見える月になってしまった…。
 たまに『枕草子』の下巻をつまみつつ,角川文庫の『1984』(田内志文訳)を読んでいたが,読み終わっていないのだ。

 『1984』は,ハヤカワ文庫の旧版『1984年』(新庄哲夫訳)と新版『一九八四年〔新訳版〕』(高橋和久訳)を読んでいるが,難解なので異なった翻訳で何度も読んでおきたいと思う。このほど講談社から『少女終末旅行』のつくみず氏が挿絵を描いた『一九八四』(山形浩生訳)が出たのでこれもめっちゃ気になる。だが世界観を解説する内容が延々と続き,読むのに時間がかかる。SFの金字塔のように言われるが,人間について深く掘り下げた哲学書のように思う。


10月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:294
ナイス数:9

可愛いだけじゃない式守さん(1) (マガジンポケットコミックス)可愛いだけじゃない式守さん(1) (マガジンポケットコミックス)感想
 第1話〜第16話。2022年春アニメになっていたのを見たが,正直言ってアニメはそれほど面白いとも思わず,どちらかというと退屈だった。が,原作はテンポ良く読めて面白いと聞いて読んでみた。確かにその通りだった。先に原作を読んでいたら,アニメで動いている式守さんたちを見るのはもっと楽しかったのかも。
読了日:10月07日 著者:真木蛍五

可愛いだけじゃない式守さん(2) (マガジンポケットコミックス)可愛いだけじゃない式守さん(2) (マガジンポケットコミックス)感想
 2年生になった二人。そしてクラスメイトが登場し広がる物語の世界。だがテンポ良さは相変わらずで気軽に楽しめた。
 オマケは夏休みのお化け屋敷と許子&式守のお料理教室。マイペースな許子さんが楽しい。
読了日:10月07日 著者:真木蛍五

これ描いて死ね(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)これ描いて死ね(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
 1巻のみKindle Unlimitedになっていたので読んでみた。漫画が好きな女子高校生が主人公で,漫画を読むのが好きだった少女が勇気を出して行動し仲間を見つけて世界を広げていく王道ストーリー。
 舞台が伊豆大島なところが珍しく,伊豆大島の風景や事情がリアルだし,高速ジェット船はチケットまでそのままなところが楽しかった。登場人物は個性的で,特に先生が良い感じだ。
読了日:10月24日 著者:とよ田みのる


読書メーター
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アニメ覚え書き(2024年7月~2024年9月)

2024年10月21日時点で見終わったアニメ備忘録。


烏は主を選ばない 黄金の烏

 2024年7月〜9月。阿部智里氏による和風ファンタジー小説シリーズ「八咫烏シリーズ」が原作。
 第一章の放映は2024年4月〜6月で,終了後すぐに第二章の開始。里に帰っていた雪哉だが,猿が八咫烏を襲う事件が起こり,鍵を握る小梅という少女を中心に話が進んでいく。紆余曲折の末,雪哉は奈月彦に仕えることを決める。第一章と同じく続きが気になる展開だった。20話以降のアニメ化はどうなるのだろうか。


ゆるキャン△ SEASON3(第3期)

 2024年4月〜6月。原作は「まんがタイムきららフォワード」掲載のあfろ氏による漫画作品。
 キャラデザが一新されすぎて第2期までとはリンが別人。キャラデザの変更は仕方ないにしても,小学生のリンと高校生のリンの区別がつかないのはどうかと。いっそリンのおじいさんの話にしてくれれば興味を持って見られた気がする。なでしこが出て来るととたんに違和感なく和めるし,野クルのメンバーの話も良い。リンがどうも好きになれないんだな私は。


狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

 2024年4月〜9月。原作は支倉凍砂氏によるライトノベル。2008年に一度アニメ化されているが,完全新作としてリメイク。
 主人公のロレンスとホロは同じ声優さんが担当。気合いを入れて作られたアニメ感が全体的に漂っていて,作画も音楽も良かった。  物語は原作を読破していて知っているわけだが,改めて見てみるとホロは子供っぽい性格で,とても「賢狼」には見えなかった。狼なのだから仕方がないか? 一旦終了したが,物語の最後まで製作されるのだろうか?


もやしもん 第1期 もやしもんリターンズ

 第1期:2007年10月〜12月,第2期:2012年7月〜9月。第2期が放映された頃に見ていたが,何となくもう一度見たくなって再視聴。原作は石川雅之氏の漫画作品で,2004年〜2014年に漫画誌『イブニング』で発表された。
 自分の大学時代の専門とも重なる分野の物語なので何度見ても懐かしく楽しい。食育啓蒙活動にもなるかしら? 見ていたらブルゴーニュのピノ・ノワールを飲みたくなって買ってきて,お金がかかるアニメだった(?)。


推しの子 第2期

 2024年7月〜9月。第1期は2023年春アニメ。原作は,赤坂アカ氏(原作)・横槍メンゴ氏(作画)による漫画作品で『週刊ヤングジャンプ』にて掲載。
 アクア中心の物語が一旦終わりだろうか? アクアの前世ゴローの遺体が見つかったところで終了し,続きはおそらくルビーのターンになりそう。有馬かな,あかねに負けないで次回活躍してほしいな。


NieR:Automata Ver1.1a 第2クール

 2024年7月〜9月。第1期は2023年1月〜7月。原作はアクションRPGゲーム。原作プレイ済み,小説版も読破済み。
 アニメ用に物語が変更されている部分も多かったが,大筋は原作通り。作画も美しく,2Bと9SとA2それぞれを丁寧に描かれていて良かった。廃墟を愛でるアニメ。本当は廃墟があんなに美しいのはおかしいのだが。


ダンジョンの中のひと

 2024年7月〜9月。原作は2020年より連載中の双見酔氏による漫画作品。
 原作は1巻が出た頃からのお気に入りだったので楽しみにしていた。原作のイメージそのままだったので,クレイもベルも,原作を読むとき頭の中でアニメの声が再生されるようになった。


天穂のサクナヒメ

 2024年7月〜9月。原作は2020年発売のゲーム。
 ゲームは買ってプレイしようと努力したがアクションが苦手で結局オープニングさえクリアできずに諦めた経緯があり,少々複雑な気持ちで視聴。ゲームだったらもっと稲の育て方など詳しくやるんだろうなと物足りなさを感じたが,よく作られたアニメだったし音楽も良かった。


ATRI -My Dear Moments-

 2024年7月〜9月。原作は2020年発売のノベルゲーム。ゲームはプレイ済み。
 最後の方が何だか端折られすぎで感動が減ってしまったように思えたが,概ねゲーム通りだし,綺麗に仕上がったアニメだったと思う。アトリはドールにしたら映えそうだ。


負けヒロインが多すぎる!

 2024年7月〜9月。原作はガガガ文庫刊行の雨森たきび氏によるライトノベル。
 オープニングやエンディングの作り込みが話題になっていたのでどんな話なのかとWikipediaを見たら面白そうだったので見ることにした。結果,見て良かった。今期のアニメは面白い作品が多かったが,特に楽しみに見た作品だった。原作を読んでもいいなと思う。豊橋が舞台というのも良かった。


ラーメン赤猫

 2024年7月〜9月。原作は2021年からウェブコミック投稿サイト『ジャンプルーキー!』で投稿され,2022年から『少年ジャンプ+』で連載中のアンギャマン氏による漫画作品。
 以前からたまにWebで読むことがあったが,アニメでしっかり見られて良かった。面白かったし,できればもっともっと見たかった感じ。当然ながら毎度ラーメンを食べたくなって困ったが。


時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

 2024年7月〜9月。原作は小説家になろうで2020年から連載され角川スニーカー文庫から刊行された,燦々SUN氏によるライトノベル。
 すみぺが歌うエンディングが毎回楽しみだった。アーリャは可愛かったが,政近が本当はロシア語が分かることや,有希が妹であることや,政近が子供の頃に出会った少女がマーシャだったこととか何も回収されずに終わってしまって消化不良感。第2期が作られるようなので,さっさと作ってほしい。
 どうでもいいけど「周防有希」って「長門有希×周防九曜」なので,対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースなの?って思ってしまう。エンディングに《ハレ晴レユカイ》の会があったし,どこか何かハルヒが意識されている?


異世界失格

 2024年7月〜9月。原作は『やわらかスピリッツ』にて連載中の漫画作品で,原作は野田宏氏,作画は若松卓宏氏。
 異世界に転生した太宰治という設定の物語。つまらないというほどでもないが,面白いという程でもなく,続きが気にならなくて自然と3話切りしてしまった。気が向いたら続きを見るかもしれない。


かつて魔法少女と悪は敵対していた。

 2024年7月〜9月。原作は2013年から『月刊ガンガンJOKER』にて連載された藤原ここあ氏の漫画作品。作者の藤原ここあ氏が2015年に亡くなったため原作は未完。
 今になってのアニメ化には色々と経緯があるようだ。敵対している二人が恋に落ちる鉄板的物語で,この作者らしく,男女の体格差が大人と子供くらいあって,女の子はめちゃ可愛く男性キャラは皆とてもイケメン。ゆるーく楽しんだ。


駒田蒸留所へようこそ

 2023年11月公開の劇場映画。製作はお仕事アニメを多く手がけるP.A.WORKS。
 先代が亡くなり,ウィスキー業界に逆風が吹く中で畳もうとしていた蒸留所を継ぎ,原酒を生かし,更に看板商品だったウィスキーを復活させようと奮闘する女性を,記者の目を通して描く作品。同業他社で働く兄がブレンドを手伝ったり,借金はどうなったのかとか,設備の点検は法律で義務づけられている筈だしあれは普通メンテすぐだろとか,正式な原稿に中黒を三点の代用として使う?とか細かいところが色々と気になってしまった。ツッコミどころが多すぎたので,お仕事アニメというより雰囲気アニメだなと思った。


セントールの悩み

 2017年夏アニメ。再視聴。
 原作コミックを全巻読んだので,もう一度アニメを見たくなった。改めて見てみると,非常にブラックでシュール。1回見たくらいでは物語の深さをちっとも分かっていなかったなと思った。何度見ても,何度読んでも発見がある作品ではないかと思う。


GRIDMAN UNIVERSE(グリッドマン ユニバース)

 2023年公開の劇場アニメ。
 「SSSS.GRIDMAN」および「SSSS.DYNAZENON」の両方を視聴した人向けの劇場作品だった。これらを見てからかなり時間が経って,登場人物の詳細を忘れていたので物語の理解がおぼつかなかった。劇場版を見る前に,TV版の両作品を見直すのが良かったと思う。わからなくても十分に面白かったし,暑苦しかったが。


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