JR山手線駒込駅&東京メトロ南北線駒込駅から歩いて5分ほど。
六義園の染井門の向かいあたりから北西に延びる染井通り沿いに,ちょっと気になる空間がある。
屋根付きベンチ付きの東屋風の門,門の前にはよく手入れされた大きな寄せ植え。そしてキツネ君が乗った「花咲か 七軒町 植木の里」と彫られた石碑。
門の横の桜の木は,春には花,夏には木陰,秋には紅葉を提供し四季折々の風情を醸し出す。
「花咲か 七軒町 植木の里」。
前の道を「染井通り」と呼ぶことからも分かるが,ここ駒込は江戸時代からの植木の里。ソメイヨシノが生まれた場所としても知られている。
歴史的にも園芸が根付いた土地柄なのだ。
最初にここを通りかかったとき,気になって門の中を覗いてみると,数人の大人や子供が思い思いのことをして楽しんでいる様子。
東屋の壁には張り紙が幾つもあって,どうやら豊島区の住民たちが自主的に管理している「みんなの庭」であるらしい。公園ではなく「庭」なのだ。
東屋の前に置かれたベンチが可愛らしい。
ここに座れば庭が見渡せる。
東屋の近くには古びた井戸があって,ここから小川と小さな池が繋がっている。
奥には畑があって,花や野菜が植えられている。
この日は菜の花とエンドウの花が咲いていた。
どちらを向いても気持ちよく整備されており,ゴミ一つ落ちていない。
住民の自主性だけでここまでしっかり管理されているって凄いと思う。
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