台地と低地が入り交じる東京の都心部は、
美しい坂道や階段の宝庫。
散歩しながら見かけた階段や坂道の記憶を残しておこうと思う。
炭団坂を下り、宮沢賢治旧居跡を通って菊坂の谷を歩くと
本郷台地方面へ上る階段を幾つも通る。
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全ての階段や坂道に名前がついているわけでもないようだが、
地元の生活に根付いた階段らしい雰囲気が溢れている。
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鐙坂(あぶみざか)は、
やはり菊坂の谷と本郷台地を結ぶ斜面で、
先端はゆるやかなカーブを描いている。
鐙坂(あぶみざか)の名前の由来は
・鐙の制作者の子孫が住んでいた(『江戸志』)
・坂の形が鐙に似ている(『改撰江戸志』)
など。
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![](https://kawayura.com/wp/wp-content/uploads/2019/03/IMG_7826_20190223_kw-1024x768.jpg)
坂の上の西側一帯には、
上州高崎藩主大河内(おおこうち)家
松平右京亮(まつだいらうきょうのすけ)の中屋敷があり、
屋敷跡地は右京山と呼ばれたとのこと。
坂上の左手には国語事典でお馴染みの金田一京助・春彦旧居跡。
右手の石垣の上には財務省 関東財務局 真砂住宅。
坂下には、100年以上の歴史を持つ銭湯や
昔ながらの雰囲気の理髪店が残る古い街並みが見られる。
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