江戸東京たてもの園 万徳旅館

 江戸東京たてもの園の東ゾーン,下町中通りの奥の大きな敷地に構える万徳旅館。
 青梅街道沿い,青梅市西分町にあった旅館だ。

 建てられた時期は江戸時代末期から明治時代初期で,建物内部は営業していた1950年(昭和25年)年頃の様子が再現されているとのこと。1993年(平成5年)まで営業していたそうだ。

 玄関を入ったところの土間に自転車が置かれていた。
 昭和時代にはこんな自転車をよく見かけた。丸い照明が一つ付いているのも懐かしい。

万徳旅館(2025-10-04 )
万徳旅館(2025-10-04 )
万徳旅館(2025-10-04 )
万徳旅館(2025-10-04 )

 玄関の土間の横には厨房があって,上品な食器や古い竈が並んでいた。
 明治時代に建てられた祖母の家には,こんな竈が残っていたものだ。

万徳旅館(2025-10-04 )
万徳旅館(2025-10-04 )
万徳旅館(2025-10-04 )
万徳旅館(2025-10-04 )
万徳旅館(2025-10-04 )
万徳旅館(2025-10-04 )

 すっきりとした客間。
 テーブルの上にお盆に乗った急須と湯呑みが置かれているスタイルは,今でも旅館の典型的な風景ではないだろうか。

 掛け軸が懸かった床の間に神棚。
 この静かな雰囲気に安心する。

 説明書きによると,2階部分の増築は明治中期。
 客室を増やしたのだそうだ。

 裏口の硝子が美しい。
 昭和の時代まではこのような磨り硝子をよく見かけたものだった。

 落ち着いた佇まいの板塀と板壁。
 昭和の半ばくらいまではこんな板塀も残っていたが,どんどんブロック塀の変わっていった。素材を活かした道具には温かさが溢れていると思う。

風景・自然ランキング

種から育てるジャボチカバ (10)

ジャボチカバのプロフィール

  • 2024年4月9日 種の吸水開始
  • 2024年6月7日 播種
  • 2024年7月13日 発芽
  • 2024年10月1日 苗床から植木鉢へ植え付け

発芽から一年の夏

 関東甲信地方の今年の梅雨入り梅雨明けの確定日は,梅雨入りが平年よりかなり早い5月22日頃,梅雨明けも平年よりかなり早い6月28日頃。要するに夏の始まりが6月で,8月1日といえば,本格的な夏が始まって既に1ヶ月が過ぎていた。
 夏の訪れが早かっただけではなく,夏の暑さは最初から尋常じゃなかった。
 今までの夏を無事に乗り越えてきた植物たちも,みんなぐったりして気の毒だった。

 だが,そんな中でジャボチカバは一番元気に過ごしていた。
 暑い国の出身で,暑さに強い植物なのだと実感させられた。

 新しい葉が次々と出て,枝が広がっていく。
 葉先が枯れることもなくなった。

 幹も太くなってきたので,何となく物差しを当てて幹の太さも計っておくことにした。


二度目の秋を迎えて

 9月になっても暑さは続いていた。
 人間は辛かったが暑さが好きなジャボチカバたちには良い夏だったのかもしれない。この1ヶ月の間にも葉っぱは益々大きくなり枝振りも立派になった。

 幹の太さはそれほど変わっていない。
 でも最初は生き残れるか心配した2番手・3番手も各々木化して木らしくなってきた。

 1番手の苗の中心の葉っぱ,要するに最初に出てきた葉の色が変色し始めた。

観葉植物ランキング