アニメ覚え書き(2024年2月~2024年3月)

2024年4月16日時点で見終わったアニメ備忘録。


葬送のフリーレン

 2023年09月〜2024年3月。『週刊少年サンデー』連載中の漫画。山田鐘人(原作)・アベツカサ(作画)。
 昨秋から一貫してずっと安定して楽しみにしていた。面白かった。流れる物語背景の雰囲気も良かったし,フリーレンにフェルン,シュタルク。そしてヒンメルやハイター,アイゼンたちなどのキャラクターたちの個性や描かれ方も好きだった。原作をゆっくり読んでみたいと思わされる余韻のあるアニメだった。続きの放映が楽しみだ。


薬屋のひとりごと

 2023年10月〜2024年3月。原作は「小説家になろう」のライトノベル。
 舞台は架空の中国風世界。薬師の父親にしっかり薬学を仕込まれたマオマオは人さらいにさらわれ後宮で働くことになるが,薬学の知識で重宝され,様々な事件を解決していく。人間関係や薬の話など面白く見た。悠木碧が出ると締まるな。猫猫には今後も目を輝かせて好きなことにまっしぐらでいて欲しい。第2期は来年放映されるようだ。


ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

 2010年1月〜3月。A-1 Pictures制作オリジナルアニメ。
 『灰羽連盟』を見た時に何となく思い出して見たくなって再視聴。落ちも何もなく突っ込み所満載って感じなのだが,神話的終末世界の映像は楽しい。


30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい

 2024年1月〜3月。原作は『ガンガンpixiv』で連載中の漫画。
 何も知らずに見はじめたらBLだった。映画とかドラマにもなっているようなので人気コンテンツらしい。正直BLには全く興味がないのでどうしようかと思ったが,切るほどつまらなくもなかったので一応最後まで見た。結婚式まで挙げる本物の同性カップルだった。


佐々木とピーちゃん

 2024年1月〜3月。原作はライトノベル。
 文鳥が主人公格であるというだけの理由で見るしかないと思い見はじめた。文鳥の描き方は非常にリアルで素晴らしい。しかし物語は色々な世界が入れ混じっていて主題も不明,風呂敷を広げるだけ広げ,で,これからどうするのって状態で終わってしまった。第2期の製作は決定しているようなので,物語の余韻が残っているうちに放映してほしい。


Just Because!

 2017年10月〜12月。PINE JAM制作のオリジナルアニメ。
 年末年始から春にかけて毎年見たくなってしまうため,4回目くらいの視聴。何度見ても良い作品だと思う。


映画大好きポンポさん

 2021年6月4日公開の劇場アニメ。
 少し前の作品だが,ネット配信されたので視聴した。映画監督として初めて映画作りを行う主人公の物語。面白かった。


勇気爆発バーンブレイバーン

 2024年1月〜3月。オリジナルアニメ。
 昭和風のロボットアニメ?と思って見はじめたら,BLだったの?という展開になり,深刻な物語になり,最後はハッピーエンドという感じ。個性的なエンディングには最初開いた口が塞がらなかった。


外科医エリーゼ

 2024年1月〜3月。原作は韓国のウェブ小説。
 原作が韓国というアニメを初めて見たが,日本向けにローカライズされているようで,違和感はなく,物語もけっこう面白くて楽しみに視聴した。まだまだ途中という終わり方だったので,続きもアニメ化してほしいものだ。


彼女が公爵邸に行った理由

 2023年4月〜6月。原作は韓国のウェブ小説。
 『外科医エリーゼ』が面白かったので,他の韓国作品も見てみた。主人公の小説の中に転生し死ぬ運命を変えようと動く貴族令嬢の物語。主人公のレリアナのモノローグで進んで行く感じのアニメ。あまり印象に残らなかったし続きも気にならないが,見ている間はそこそこ楽しんだ。


ゆびさきと恋々

 2024年1月〜3月。原作は『デザート』にて連載中の漫画作品。
 主人公は耳が聞こえない大学生の雪。同じ大学の男子学生(逸臣)に助けてもらい恋に発展していく。雪の幼馴染みの桜志,雪の親友のりん,逸臣の従兄弟の京弥,逸臣の友人のエマと心などの青春群像劇的な作品。表題の「恋々」に偽りなく様々な恋模様を描く作品という感じ。あまりにキラキラした恋心の世界にちょっとついて行けない気分で見ていたが,後半の心君の話は良かった。


攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

 2002年10月〜2003年11月(全26話)。原作は士郎正宗のコミックと言えるのか?
 これもおそらく5回目くらい。笑い男事件の発生が2024年2月1日という設定だったことを知って久しぶりに見たくなり視聴した。まずオープニングで,これが2002年,つまり20年以上前のアニメなのかと驚かされた。少しも色褪せない。今のアニメと比べても全く見劣りがしない映像だ。しかも物語は複雑で面白く世界観は緻密に作り込まれており,感嘆するほかない。見終わるのが残念だったし,今度も何度も見るだろうと思った。
 エンディングの絵が素晴らしく良くて,ポストカードか何かにして発売してくれたら買うのに。特にウィスキーの瓶の後ろにを座るイシカワが好き。シーバスリーガルの瓶がモデルになっているらしい。


姫様“拷問”の時間です

 2024年1月〜3月。原作は『少年ジャンプ+』にて2019年4月2日より連載中の漫画作品。
 正直言って全く少しも期待せずに何となく見はじめたアニメだったのに,思いのほか面白く,毎回心から楽しんでしまった。発想が新しいし,至極完成されたエンターテイメント作品だ。コミックが2巻までAmazonで無料で読めるようになっていたが,アニメで見たにもかかわらずコミックの方も実に楽しかった。良い作品だと思う。


超訳百人一首 うた恋い。

 2012年7月〜9月。原作は杉田圭氏による漫画短篇集。
 たぶん8回目くらい? 原作も全て読破済みだが,何度見ても面白いし,自分の知識を増やして再視聴すると必ず新たな発見があって素晴らしい。
 今回は,清少納言が父の元輔に「こんな時まで自虐ネタですか」と言う場面と,道雅が過去を振り返る場面に感動した。清原元輔は自虐ネタを上手に使った歌人だったし,道雅が振り返る子供の頃の場面は『枕草子』の宮廷章段に描かれている「中の関白家」の団欒の様子そのままだ。様々な古典作品から取材して組み立てられた緻密な物語が素晴らしいと思う。また何度でも見たい。


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本の記録(2024-03)

 3月は,主に昨年のブルーバックス60周年で購入したブルーバックスのkindle本を読む月になった。まだ読めていない本がたまっているが,ひとまずこれにてブルーバックスから離れる。
 主に日常生活に関係が深い内容の本を読んだので,お茶やコーヒー,ウォーキングなどの知識は早速活用している。


3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1562
ナイス数:35

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)感想
 「何を見たかは覚えているが,どこで見たかは意外に覚えていない」「日常的に知っていることは豊富な事例から適切なプロトタイプを作るが,そうでないものは目立つ代表例を用いて予測や判断を行ってしまう」「自分の行動の原因はその時の状況に求めるのに,他人の行動の原因はその人の性格や意志などに求めることが多い」「同じタイプのことが100回起きることと一つの事例を100回聞くことを区別していない」「接触回数が増えればそれを好きになってしまう」等々,日常生活に身に覚えがあることが実験例を用いて解説されており興味深かった。
読了日:03月07日 著者:鈴木宏昭

人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか (ブルーバックス)人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか (ブルーバックス)感想
 水月湖には厚さ45m(7万年分)の年縞がたまっており,水月湖は地質時代の標準時計になった。著者はこれを元に1年単位の詳細な過去の気象データを復元する研究に取り組んでいる。数十万年のスケールで見れば地球では氷期が「正常」な状態で,現代のような変動の少ない温暖な時代は例外的な時代。過去の大規模な温暖化では東京がマニラに変わるほどの激しい温暖化が起き,海位が350年で20m上昇した。知見が得られていない理由で気候が突然変動し始めることだって起こる可能性があるのだ。ダイナミックな地球が分かりやすく解説されていた。
読了日:03月12日 著者:中川毅

悲しみよ こんにちは (新潮文庫)悲しみよ こんにちは (新潮文庫)感想
 高校生の頃に朝吹登水子訳で読んだ。当時は恋愛と自分勝手な欲望に浮ついて過ごす父と娘の自堕落でバカっぽい物語にしか思えなかった。「○○さんが○○をした」以外の部分に含まれる膨大な情報を全く読み取れていなかったのだ。これほどの人間描写を18歳で書くとはサガンは天才だ。相反する感情を同時に抱き引き裂かれるセシルの若さ。規律正しく生きてきて,今,愛する人達と理想の家庭を築こうとしている40代女性のアンヌ。アンヌの悲劇もセシルにとっては夏とともに浮かび上がる心地よい悲しみでしかなく,それがとてもリアルだと思った。
読了日:03月13日 著者:フランソワーズ サガン

お茶の科学 「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ (ブルーバックス)お茶の科学 「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ (ブルーバックス)感想
 本書の著者は,原木を訪ねてアジアの奥地を旅し,時に日本茶人気への逆風も吹き荒れる中,お茶の研究を50年間続けてこられたそうだ。本書は茶の木のルーツに始まり人類史におけるお茶の歴史,産地,お茶の種類と特徴,成分と栄養,成分の特性を踏まえた美味しい淹れ方,茶飲料の加工の歴史など幅広く,しかも一般読者向けに科学的に詳しく解説されている。早速生活の中で試してみようと思うお茶の飲み方なども紹介されており,お茶の教養が深まったと思う。
読了日:03月19日 著者:大森正司
コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス)コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス)感想
 医師であり珈琲オタクである著者が,現時点での知識の集大成を科学と熱意で語り尽くすという感じの本。正直言って興味を持てない分野も詳しく語られていて少々ついていけない部分もあったが,逆に珈琲のどの方面に興味がある人にも欲しい情報を見つけられる内容ではないかと思う。
 珈琲の抽出や健康への影響など日々の珈琲生活に直結する知識も興味深かったが,珈琲を淹れるための器具や歴史も面白かった。日頃からよくわからないなぁと思っていたマキネッタとモカポットの呼び方についても腑に落ちる解説があって納得できた。
読了日:03月24日 著者:旦部幸博

ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方 (ブルーバックス)ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方 (ブルーバックス)感想
 「ややきつい」と感じる早歩きとゆっくり歩きを繰り返す「インターバル速歩」を続けることで,加齢によって低下していたミトコンドリア機能が改善し,最高酸素消費量が増加する。結果,生活習慣病や睡眠,うつ症状,認知機能など多くの問題が解決されて医療費の削減にも繋がる。これらの研究と得られた結果について,データを示しながら分かりやすく解説されており,自分もインターバル速歩を始めて身体機能を改善したいという気持ちになった。
読了日:03月27日 著者:能勢博


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