柴田記念館と東京大学植物園のど飴

 小石川植物園。
 正式な名は東京大学大学院理学系研究科付属植物園という。

 一般に開放されてはいるが,ここは植物学の研究及び教育を目的とする施設なのだ。日本最古の植物園でもあり,1684年に徳川幕府により開かれた「小石川御薬園」を前身とする。

 理学部植物学教室の柴田桂太教授の生理化学研究室だった建物が柴田記念館で,温室群に隣接して建っている。
 大正8年に建てられた小石川植物園内で一番古い建物で,植物園関係資料の展示や,絵葉書・書籍の販売などを行っている。

柴田記念館
柴田記念館(2023-03-07)
柴田記念館
柴田記念館(2023-03-07)

 柴田記念館で珍しいのど飴を見つけた。
 小石川植物園で実った果実を使って製造されたのど飴だそうだ。柴田記念館のほか,小石川植物園内のあずまやの売店でも売っていた。

 ゆず・かりん・銀杏を使った青箱と,ゆず・やまもも・梅干しを使った黄箱がある。
 箱や中袋に描かれた果実の絵が,まるで植物図鑑のよう。如何にも学術機関で作られたのど飴らしい。

東京大学植物園 のど飴 【青箱】
東京大学植物園 のど飴 【青箱】
東京大学植物園 のど飴 銀杏
東京大学植物園 のど飴 銀杏

 ゆずやかりんは喉飴の材料としてよく聞くが,銀杏は珍しいと思う。
 舐めてみると確かに珍しい味だった。
 けれど,甘すぎず美味しかった。

東京大学植物園 のど飴 かりん・ゆず
東京大学植物園 のど飴 かりん・ゆず

夕暮れの巣鴨駅前

 巣鴨と言えば観光客は地蔵通り商店街の方へ向かう。
 なので,地蔵通り商店街とは逆方向のこちら側は休日でも人通りはそれほど多くない。この日は土曜日だったがこの通り。

 「巣一商店会」はJR巣鴨駅南口から都営三田線千石駅の方へ向かって白山通り沿いに文京区との区界まで伸びている。裏路地には趣ある小さな路面店が多く,街灯が灯り始めるこの時間帯はネオンや赤提灯に心が躍る風景だ。

夕暮れの巣鴨駅前(2023-03-04)
夕暮れの巣鴨駅前(2023-03-04)

 商店会の入り口で立ち止まり,ふと巣鴨駅の方を振り返ってみた。
 夕空が美しい。

 どこの街を歩いていても,この時間帯は郷愁や旅愁が誘われるものだ。

夕暮れの巣鴨駅前(2023-03-04)
夕暮れの巣鴨駅前(2023-03-04)