夏の名残

 夏というのは良くも悪くも強烈な季節だ。
 猛暑に参っては夏なんて永遠に来なくて良いと思うし,過ぎ去ろうとすればホッとしながらも一抹の寂しさを感じずに済ませるのは難しい。

 たぶん,どんなに暑さが辛かろうが,夏の風景は美しいのだ。
 青い空にダイナミックな積乱雲,暑さをものともせずに咲き誇る色鮮やかな花。

 猛暑に疲れクラクラしながら歩いていても,百日紅が咲いていれば救われた気分になる。向日葵が咲いていれば明るい気分になる。夏という激しい季節を謳歌する彼らの生命力が,ヒトにも伝わってくるのかもしれない。

百日紅(2023-09-05)
百日紅(2023-09-05)
向日葵(2023-09-06)
向日葵(2023-09-06)

 百日紅よ向日葵よ,一夏の元気をありがとう。

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染井吉野桜記念公園―豊島区

桜の代名詞とも言えるソメイヨシノ。
日本産の園芸品種で、
江戸の染井村の植木屋によって作られた。

染井村は現在の豊島区駒込あたりに位置し、
そこに染井吉野を記念する公園がある。

豊島区立 染井吉野桜記念公園
豊島区立 染井吉野桜記念公園

ソメイヨシノ=桜と聞けば、
有名な奈良県の吉野山が思い浮かぶかもしれない。
しかし、こちらの桜はヤマザクラ。
ソメイヨシノとは別品種だ。

ソメイヨシノは
エドヒガンとオオシマザクラから生まれた1本の木のクローン。
クローンだから、みな同じ。一斉に咲く。
明治時代から日本中で多数植えられたため、
ソメイヨシノが一斉に咲く様は日本の春の代表的風景となった。
一斉に咲き比較に適するため、気象庁の標準木にもなった。

染井吉野桜記念公園(豊島区)
染井吉野桜記念公園(豊島区)

染井吉野桜記念公園内で、ソメイヨシノの原種
エドヒガンザクラとオオシマザクラを見ることができる。

染井吉野の由来を示す説明版。
江戸の染井村(駒込の一部)は、
巣鴨と共に花卉(かき)・植木の一大生産地だった。

染井吉野桜記念公園の説明版
染井吉野桜記念公園の説明版
染井吉野桜記念公園の説明版
染井吉野桜記念公園の説明版

『絵本江戸桜』に収録された染井之植木屋の絵(1803年)。
花を愛でる大勢の人で賑わっている。

『絵本江戸桜』に収録された染井之植木屋の絵(1803年)
染井之植木屋の絵(1803年)
染井吉野桜記念公園の(豊島区)
染井吉野桜記念公園の(豊島区)

桜公園の名にふさわしく、
園内は桜色の舗装で小径が作られている。

染井吉野桜記念公園(豊島区)
染井吉野桜記念公園(豊島区)

2019年4月1日、咲き誇る満開の桜。

染井吉野桜記念公園の桜
染井吉野桜記念公園の桜

園内からは隣接する東京メトロ南北線駒込駅の入り口が見える。

染井吉野桜記念公園(豊島区)
染井吉野桜記念公園(豊島区)
染井吉野桜記念公園から見たメトロ入り口
染井吉野桜記念公園から見たメトロ入り口

染井よしの桜まつりのポスターが
園内や駒込駅の構内などに貼られていた。

第20回 駒込染井よしの桜まつりのポスター
駒込染井よしの桜まつりのポスター

園内から見たJR駒込駅。
桜をあしらったポストが印象的だ。

染井吉野桜記念公園から見たJR駒込駅と桜のポスト

券売機の前にあるこの桜のポストはとても目立つ。
この駅を訪れた人はみなすぐに気がつくだろうと思う。

JR駒込駅にある桜のポスト

JR山手線の上を通る駒込橋の欄干には
桜の花があしらわれている。

桜があしらわれた駒込橋の欄干

駒込駅南口のバスターミナル周辺の桜も見事。

駒込駅 南口
駒込駅 南口

JR駒込駅の発車メロディーは「さくらさくら」。
駒込は全面的に桜推しな街なのである。

駒込駅 南口