種から育てるジャボチカバ (11)

新たな種の入手

 2025年1月に入手した2個のジャボチカバ果実。
 直径2cmほどの黒い実。味はあまりしなくて,コリコリとした食感だった。そしてどちらの実にも種が2個入っていた。

 2024年に入手した種は1つの果実に1個の種だったので,それに比べると2つずつ入っている種はみな小さかった。
 植えても発芽できるか怪しい気がしたが,一応この種たちも水に漬けて吸水させ,同じように播種してみた。


播種

 寒さを好まないジャボチカバなので,吸水させたまま暖かくなるのを待った。
 2024年に播種して順調に育っているジャボチカバは6月上旬の播種だったが,吸水開始が早かったため種が膨らんできており,5月の半ばに播種することにした。

 適切な苗床用の鉢がなかったので,牛乳パックで簡易的な植木鉢を作成し,前年と同じようにバーミキュライトの中に種を植えた。
 同じ実から採取した種を同じ鉢に植え,牛乳パックのバーコード側に小さい種を植えるという方法で植えた種の位置を把握できるようにした。

芽が出ているような?

 ジャボチカバの発芽は3週間から2ヶ月くらい?
 気長に待たなければならない。

 播種から1ヶ月半ほど経った7月6日に,小さな芽と思われるものを発見した。
 一年前の芽はもっと分かりやすかったが,特に右側のジャボ2の芽はしっかりしているように見えた。

 けれど,芽はこれ以上大きくなる気配が見られないまま夏が終わってしまった。

頑張ったね…

 2024年に播種したジャボチカバは10月1日に,3本まとまっていた株を分けて苗床から鉢へ移植した。
 10月1日になっても芽の生長が見られなかったため,やはりだめだったと判断し鉢を解体した。

 特に「ジャボ2」の方は頑張って芽と根を出したものの大きくなれなかったと言う感じで,悲しかった。頑張ったね。大きくして上げられなくてごめんなさいね…。

 やはり大きな種の方が栄養もたっぷりできちんと育ちやすい株が生まれるのだろうと思う。

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種から育てるジャボチカバ (10)

ジャボチカバのプロフィール

  • 2024年4月9日 種の吸水開始
  • 2024年6月7日 播種
  • 2024年7月13日 発芽
  • 2024年10月1日 苗床から植木鉢へ植え付け

発芽から一年の夏

 関東甲信地方の今年の梅雨入り梅雨明けの確定日は,梅雨入りが平年よりかなり早い5月22日頃,梅雨明けも平年よりかなり早い6月28日頃。要するに夏の始まりが6月で,8月1日といえば,本格的な夏が始まって既に1ヶ月が過ぎていた。
 夏の訪れが早かっただけではなく,夏の暑さは最初から尋常じゃなかった。
 今までの夏を無事に乗り越えてきた植物たちも,みんなぐったりして気の毒だった。

 だが,そんな中でジャボチカバは一番元気に過ごしていた。
 暑い国の出身で,暑さに強い植物なのだと実感させられた。

 新しい葉が次々と出て,枝が広がっていく。
 葉先が枯れることもなくなった。

 幹も太くなってきたので,何となく物差しを当てて幹の太さも計っておくことにした。


二度目の秋を迎えて

 9月になっても暑さは続いていた。
 人間は辛かったが暑さが好きなジャボチカバたちには良い夏だったのかもしれない。この1ヶ月の間にも葉っぱは益々大きくなり枝振りも立派になった。

 幹の太さはそれほど変わっていない。
 でも最初は生き残れるか心配した2番手・3番手も各々木化して木らしくなってきた。

 1番手の苗の中心の葉っぱ,要するに最初に出てきた葉の色が変色し始めた。

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