本の記録(2025-07)

 息抜きと和みが必要だったので,主にその需要を満たすコミックを読んでいた。『ヨコハマ買い出し紀行』は5年ぶりの再読だが,3回目か4回目くらい。日常的によく思い出している作品なので,登場人物たちはみんな身近で5年も読んでいなかったとは思えなかった。

 コミック以外では放送大学の教科書と眠れない夜に読んだ『檸檬』。
 『檸檬』は昔買った文庫本があったはずだが見つけられず,青空文庫からダウンロード。その後本を発見したので,梶井基次郎の他の作品も含めて読んでみようと思う。
 現在は『怒りの葡萄』を30年ぶりくらいに再読しており,これを読むのにしばらく時間がかかりそう。


7月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:1383
ナイス数:39

ヨコハマ買い出し紀行 5 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 5 (アフタヌーンKC)感想
 5年ぶりの再読。アルファさんが見る風景,夕映えに浮かぶ伊豆半島にリラックスした富士山。横浜への買い出しとムサシ訪問。ココネさんのマルコへのメッセージ配達。ココネの同僚シバちゃんが初登場。「かんぱち辻の茶」。子海石先生の船が誕生したお別れの朝。ターポンのような形をした不思議な船だ。深く船とつながるアルファさん…。ミサゴとマッキ,アヤセとカマス。時間旅行ができるアルファさんのカメラ。
 巻末にアルファさんの家とタカヒロ&おじさんの家の見取り図が載っている。
読了日:07月01日 著者:芦奈野 ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 6 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 6 (アフタヌーンKC)感想
 5年ぶりの再読。「空気中につきだした地面の出っぱりになる」アルファさんの散歩。そんな感覚で大地の一部になってお散歩してみたいと思う。
 おじさんと見上げるターポンと,ターポンから下界を見る室長。偶然が生んだアルファさんとマッキの出会い。空から見ているだけの室長に,岸から川を眺めているだけみたいなアルファさん,同じだ。ロボットについて調べるココネ。何度読んでも「人ってなんか根っこの方が光とか音とかで動いてんじゃねえかって思ってんだけど」という言葉がひっかかる。トンネルを歩くアヤセ,牛乳を入れるお酒とアルファさん。そして子海石先生のマーク。子海石先生はとても印象的なキャラクターだし,このマークも印象的。
読了日:07月01日 著者:芦奈野 ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 7 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 7 (アフタヌーンKC)感想
 5年ぶりの再読。空を飛ぶ夢と霜が降りた朝。また春が来て,オーナーと過ごしたお店ができた頃を思い出すアルファさん。カフェアルファにやってきた子海石先生「考えてみればアルファさんと私ってさー親戚みたいなもんなのよね」。アルファー室長は空の上で今も「見て歩く者」のペンダントをつけている。ずっと同じアクセサリーをつけ続けるって素敵だ。
 崖から落ちてカメラをなくしたアルファさんの行動と静かな表情がとても切ない。登場することはないオーナーがアルファさんにとってとても大切な存在だとわかる。
 ココネと思うように仲良くなれない丸子。夏の日の夕立。お店が飛んでいった台風。13歳になったタカヒロにバイクを預けてアルファさんは旅に出る。カメラの件でアルファさんがオーナーの記憶を大切にしていることが身に染みた後なので,台風の後のアルファさんのショックは想像にあまりある。
読了日:07月02日 著者:芦奈野 ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 8 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 8 (アフタヌーンKC)感想
 5年ぶりの再読。アルファさんの1年間の旅の物語。鎌倉に始まって海老名のうなぎ屋,厚木空港でのナイとの出会い。子海石先生の船の時のようにナイの飛行機とも一体化してしまう彼女。昔の街の記憶を残す街路灯の木の風景。ココアパウダーがかかったような富士山の麓でのトウモロコシ屋台。丸子はナイの写真を受け取りアルファさんを見て嫉妬する。日野の台地から見るムサシノの野火,そして帰郷の道。
 大きな柿に大きな栗が不思議な終末世界だ。
読了日:07月02日 著者:芦奈野 ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 9 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 9 (アフタヌーンKC)感想
 5年ぶりの再読。1年の旅を終えアルファさんはゆっくり家に帰る。途中で寄ったガソリンスタンドではタカヒロが大根を売っていた。台風で壊れた店をゆっくり再開。まずは魚の風見鶏,屋根,よしず。
 遊びにきたココネは子海石先生からA7M1機のお姉さんの話を聞く。えび茶色の髪を目をした少し年上に見える子海石アルファ。彼女は青い物が好きで服が嫌いだった。
 マッキの名前は真月。マッキはカマスに懐かれる子なのだった。
読了日:07月02日 著者:芦奈野 ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 10 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 10 (アフタヌーンKC)感想
 5年ぶりの再読。冬に向けて床も壁もDIYするアルファさん。近所の廃屋から集めてきた廃材で再建したカフェアルファは,廃船風?の良い雰囲気に。
 お社の木の上を通るナイの飛行機。アルファさん初めての雪。そしてある日,ガソリンスタンドの大根の横で店開きをしていたアルファさんのところに丸子が訪れる。「会っていろいろチクチク言ってやるつもりだった」と。会ったこともない人物を嫌って意地悪な感情をもよおすほど,この世界のロボットのひとたちは人間っぽい。
 ロボットのレコードを聴くココネとシバちゃん。ターポンで水浴びをする室長。パワーヒマワリ。カマス使いの舎弟候補になったマッキ。
読了日:07月02日 著者:芦奈野 ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 11 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 11 (アフタヌーンKC)感想
 5年ぶりの再読。廃屋巡りでDIYの材料集めをし,ついにお店再建。最初にやってきたのは丸子とココネ。珈琲豆が手に入らず,最初で最後の珈琲二杯。嫌味な態度の丸子にピシッと言いたいことを言うアルファさんがカッコイイ。
 水探しをするアルファさんの後ろに白いキノコのような何か…。ターポンは六年間南半球へ。先生もアヤセもアルファさんも空を見上げる。
 南国が見える「超黒糖」に涙するアルファさん。変な気配の山道を歩くアヤセ。街灯の木の柔こい四角いビルのような何か。ここにも白いキノコのような何か。丸子と地図と超黒砂糖。西へ旅立つタカヒロ。
読了日:07月03日 著者:芦奈野 ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 12 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 12 (アフタヌーンKC)感想
 5年ぶりの再読。
 アルファさんのお客さんかが来ない日。ココネとシバちゃんのお気に入りの場所。アルファさんが赤いピアスと仕事着,髪のリボンをもらった時のこと。「一緒に行くか?」と聞かれたけれどアルファさんは家に残った。後悔はしなかったのかな。
 タカヒロがガソリンスタンドの前を飛ぶ日。初日の出と仕事をしたいマッキ。ひとり者のプロ,子海石先生。バイクに乗るマッキ。街で出会った丸子。みんなの時を岸で見ているアルファさんは時々悲しい。アルファさんが買い物に行く街は衣笠。今の横須賀のようだ。横須賀は北の方へ移動した。
読了日:07月03日 著者:芦奈野 ひとし

ヨコハマ買い出し紀行(13) (アフタヌーンコミックス)ヨコハマ買い出し紀行(13) (アフタヌーンコミックス)感想
 5年ぶりの再読。海辺の高台じゃなく波打ち際のカフェになったカフェアルファ。おじさんと西瓜の時間。マスターの車のエンジンのこと。カマス使いにならないことを決めたマッキ。6年ぶりに元通りになったカフェアルファ。マッキとココネのはじめまして。流星雨の夜。
 白いモノは水の景色が見える場所にいるとアヤセは思う。人間の生活の思い出が特別扱いされる不思議。アヤセは初瀬野先生と知り合いなのだ。スカイタワー西東京の横を通るココネ。一人より誰かといる方が好きになったアルファさんを,おじさんはガキんちょ扱いするのだった。優しい時間。
読了日:07月03日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 14 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 14 (アフタヌーンKC)感想
 5年ぶりの再読。マッキはムサシノ運送で働き,おじさんは畑でトマトやオクラを作る日々。子海石先生は「見て歩きよろこぶ者」をアルファさんに託す。ターポンは北半球に。人の記憶をたどる灯で真っ青になった地上を室長は見下ろす。「私」は十なん年ぶりにカフェアルファへ向かう。シバちゃんは異動し,マッキはムサシノ運送を退職,浜松のタカヒロのもとへ。数年が過ぎマッキは娘のサエちゃんを連れて里帰り。更に時が流れ,丸子は横浜で珈琲豆を売っている。豆を買ったアルファさんは,ココネが待つ家へ帰る。夜が来る前の束の間の夕凪の時代に。
読了日:07月03日 著者:芦奈野 ひとし

小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 1 (アクションコミックス)小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 1 (アクションコミックス)感想
 続きを読もうかと再読。エルマがスイーツ好きの大食いすぎてダメダメすぎる物語。ランチ・合コン・社員旅行・お祭り・デスマーチなどなど。
読了日:07月05日 著者:カザマアヤミ,クール教信者

小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 2 (アクションコミックス)小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 2 (アクションコミックス)感想
 弁当を作ったり泥棒を捕まえたりラーメンを食べたりプールへ行ったりトールと外食したりボーナスを使いまくったりする。だいたいイルルがエルマより優秀である。
読了日:07月08日 著者:カザマアヤミ,クール教信者

小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 3 【電子コミック限定特典付き】 (アクションコミックス)小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 3 【電子コミック限定特典付き】 (アクションコミックス)感想
 カンナやイルルと動画を作ったり,アイスを食べに高知へ行ったり,お化粧をしてみたり,映画を見ながらやるべきことを勘違いしたり,会社の飲み会を企画したり,ナンパされたり,かき氷を作ったり,食レポを書いたり。
読了日:07月11日 著者:カザマアヤミ,クール教信者

小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 4 (アクションコミックス)小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 4 (アクションコミックス)感想
 秋の味覚,断食道場,クリスマスの会社,節分豆撒きと鬼退治,社内恋愛?,新入社員面接,動物園のエルマ,エルマとファフニールとゴミ拾い,小林さんの昇進。
読了日:07月13日 著者:カザマアヤミ,クール教信者
小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 5 (アクションコミックス)小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 5 (アクションコミックス)感想
 アジフライを食べる表紙のエルマさんが幸せそうすぎる。トールと自動車免許を取りに行ったり,新入社員教育に悩んだり,ルコアと会席料理を食べに行ったり,キノコを食べて赤ちゃんに戻ったり,イルルとタケの夏バテ解消に尽力したり同僚の脇田さんを猫カフェで元気づけたり,カンナの遠足用お弁当を考えたりする。
読了日:07月15日 著者:カザマアヤミ,クール教信者

檸檬檸檬感想
 人生何度目かの再読。眠れない夜に突然思い立って読んだ。「いったい私はあの檸檬が好きだ。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も」この表現を読みたかった。
読了日:07月15日 著者:梶井 基次郎

宮沢賢治と宇宙 (放送大学教材 8248)宮沢賢治と宇宙 (放送大学教材 8248)感想
 宮沢賢治の生い立ちや性格・思想,彼が生きた時代の背景などを学んだ上で作品を読み解き,更に現代の天文学と結びつけて考察していく。天文学に関しては2020年代の最新の情報まで得られ,文理両方の知見が深まり大変興味深く面白かった。難解すぎる宮沢賢治作品を紐解くガイドラインにもなり,今後様々な作品を読んでいく楽しみができた。  しかし誤植が多すぎる。教科書なのだから間違いはもっと減らしてほしい。
読了日:07月16日 著者:谷口 義明,大森 聡一

小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 6 (アクションコミックス)小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 6 (アクションコミックス)感想
 服を着るのを忘れて出勤したり,回転寿司デビューをしたり,カラオケに行ったり,同僚とアフタヌーンティーをしたり,乙女ゲーをしたり,会社にファフニールさんがやってきたり,拾い食いして小さくなったり,ルコアさんと遊園地に行ったり,パンにはまったり。
読了日:07月19日 著者:カザマアヤミ,クール教信者

小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 7 (アクションコミックス)小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 7 (アクションコミックス)感想
 ハロウィンを堪能したり,アメリカンドッグの端っこをプレゼンしたり,カンナ達が職場見学にやってきてSEのお仕事を教えたり,宝くじに当選したり,サービスエリアを堪能したり,同僚の結婚式に列席したり,ルコアさんの惚れ薬を飲んだり,ファフニールさんとグルメマラソンに参加したり,大晦日に炬燵の誘惑を知ったり。
読了日:07月22日 著者:カザマアヤミ,クール教信者

小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 8 (アクションコミックス)小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 8 (アクションコミックス)感想
 同僚とスキーをしたり,洗濯機を買うことを決意して失敗したり,脇田さんのお料理を食べたり,お土産の有名店サブレが消えて疑われたり,政略結婚のために元の世界に戻ったり,会社の勉強会の講師をしたり,ぬいぐるみになったり,水族館へ行ったり,辰沢さんと川越に行ったり。
読了日:07月28日 著者:カザマアヤミ,クール教信者

小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 9 (アクションコミックス)小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記 : 9 (アクションコミックス)感想
 痛風が疑われたり,ビアガーデンを堪能したり,おばあ様(お姉ちゃん?)が遊びに来たり,茂部さんが産休に入ったり,暗井君に転職の相談をされたり,卵かけご飯を研究したり,引っ越しを検討したり,勤労感謝の日を楽しんだり,ピクシーからもらった木の実で幸福と不幸を体験したりする。
読了日:07月28日 著者:カザマアヤミ,クール教信者


読書メーター

読書日記ランキング

アニメ覚え書き(2025年4月~2025年6月)

2025年07月17日時点で見終わったアニメ備忘録。


チ。―地球の運動について―

 2024年10月〜2025年3月。
 原作は2020年〜2022年に『ビッグコミックスピリッツ』にて連載された魚豊氏による漫画。全8巻で完結しており,原作は完結と同時に読破済。
 地動説が酷く迫害された世界が舞台のフィクション。史実(に似たもの)が織り交ぜられているので真実っぽい迫力がある。原作を読んでいるため続きが気にならずゆっくり見た。個人的には(原作もアニメも)後半つまらなくなって,オクジー&パデーニが処刑されたあたりで終わった方が良かったのにと思った。最後無理に史実と繋げられてかえってがっかりした。2クールで丁寧に作られていたとは思う。


Re:ゼロから始める異世界生活 第3期襲撃編
Re:ゼロから始める異世界生活 第3期反撃編

 襲撃編:2024年10月〜11月。反撃編:2025 年2月〜。
 第1期から見ているので惰性で見ているが,登場人物は増えたし,間が空いて物語は忘れているし,魔女教の気狂いじみた言動とスバルのウザさに正直言って食傷気味で早く終わってくれないかなーという気分で見てしまった。特に感想も思い浮かばない。続きを見る気になれるかどうか?


悪役令嬢転生おじさん

 2025年1月〜3月。原作は『月刊ヤングキングアワーズGH』で2020年より連載中の漫画作品。
 52歳の市役所勤務公務員であるオタクおじさん(屯田林憲三郎)が乙女ゲームの悪役令嬢の中の人になる話。52歳の父親であるという本人の個性がそのままチートになったり,異世界ゲームに取り込まれたおじさんを家族が支援するなど,乙女ゲー悪役令嬢の世界観と様式美に則った上での新しい発想が素晴らしく,毎回楽しみで終わるのがとても残念だった。


メダリスト

 2025年1月〜3月。原作は『月刊アフタヌーン』連載中の漫画作品。
 推しが推しを呼んで推しの連鎖で素晴らしい作品になっているという2025冬アニメの超話題作。モーションキャプチャーを使ったハイレベルな映像,いのりちゃんや司先生の深い内面描写など,毎回正座して見なければならない感動作品だった。原作はまだまだ続いているようで,最後までアニメ化してほしいものだ。


はたらく魔王さま! 第2期1st Season 第2期2nd Season

 2022年7月〜9月・2023年7月〜9月。原作は電撃文庫のライトノベル。
 当初,第2期がディズニー・チャンネルのみの配信だったので視聴を諦めていたが,他でも配信されるようになったので視聴。アラス・ラムスの登場で物語が動いて行く。鈴乃さんがいい感じにデレていたし,悪人にしか見えなかった恵美も柔らかくなって「良かったねー」というラスト。


日本へようこそエルフさん。

 2025年1月〜3月。原作は「小説家になろう」のライトノベル。
 夢の中で子供の頃から知り合いだったエルフの友人が現実世界にやってきて,夢と現実を行ったり来たりして関係性を深め物語を進めていく物語。面白くないってほどでもなかったが,心に残るってほどでもなく,ゆるく楽しむ感じだった。


ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

 2025年1月〜3月。原作は電撃文庫より刊行されているライトノベル。
 第1話を見たら意外と面白かったので調べたら電子書籍が期間限定無料になっていたので読み始め,面白かったし文章もしっかりしていて思わず7巻まで読んでしまった。ヒロインのアリナの一貫したブレない態度が魅力的。アニメも良かったが原作の続きが気になる。


私の幸せな結婚 第二期

 2025年1月〜4月。第一期は2023年夏アニメ。原作は「小説家になろう」で連載され「富士見L文庫」で刊行中の小説。
 薄刃家の親戚筋である甘水直(うすいなおし)が率いるカルト集団「異能心教」との戦いの物語が中心。美世は清霞の母親からいびられたりするが一件落着,ようやく「幸せな結婚」が始まりそうというところで終わる。第一期とともに大正時代風の風景が美しかった。


蛍火の社へ

 2011年9月17日封切。44分のアニメ映画。原作は『夏目友人帳』の緑川ゆき氏で「LaLa DX」に掲載された漫画作品。
 蛍という名の少女が幼い頃に知り合ったギンという名の妖怪と仲良くなり,別れの時を迎える切ない物語。


ある魔女が死ぬまで

 2025年4月〜6月。原作は「カクヨム」連載のライトノベル。
 ラピスの街で暮らす魔女メグ・ラズベリー。彼女は17歳になったところで余命1年の呪いが発動し,呪いを解くための「嬉し涙」を1年間で1000粒集めなければならなくなった。正直言ってアニメの短い時間の中では,その設定はあまり生きていなかったように感じた。1クールに収めるために端折ってあるせいかもしれないが,後半は物語がご都合主義に感じられて面白さも急失速した印象。


ざつ旅-That’s Journey-

 2025年4月〜6月。原作は『電撃マオウ』で連載中の漫画作品。
 新人漫画家の大学生,鈴ヶ森ちかは,新人賞以降うまく描けず,新人賞の賞金100万円を使って旅を始める。行き先はSNSでアンケートをとって方角だけ決め,適当に出かける。そのうち友人や先輩漫画家も一緒に出かけたり…というストーリー。要するにほぼ観光案内アニメであちこち行きたくなったのだった。


機動戦士Gundam GQuuuuuuX

 2024年4月〜6月。一年戦争のサイド7でアムロがガンダムに乗る代わりにシャアがガンダムを奪った平行世界における,Zガンダム(宇宙世紀0087年)の少し前の時代(宇宙世紀0085年)の物語。「もしも」の世界,そしてサンライズとスタジオカラーが初めて共同製作ということでも大変な話題作。2クールでやってほしかった!
 主人公はマチュという女子高校生だが,古来のガンダムファンにはシャリア・ブルが主人公に見えたのではないかと思う。初代ガンダムではあっという間に死んでしまった彼のもしもの世界だった。この世界でアムロはセイラはミライさんはどうしているのかと思うだけでもワクワクするし,黒い三連星やガルマの存在にワクワクするし,初代を見ながらこちらを見る,無限ガンダムに陥ってしまった。
 シャアとララァが幸せになり,セイラの横にランバ・ラルがいるのは良いにしてもこの世界のアムロは幸せになっているのかが気がかりなラストだった。やはりガンダムは永遠に面白いと再認識し,宇宙世紀ではない様々なガンダム作品の可能性が広がったように思う。


アポカリプスホテル

 2024年4月〜6月。サイバーエージェントとCygamesPictures共同企画のオリジナルアニメ。同時進行で竹書房のウェブコミック配信サイト『ストーリアダッシュ』で連載。
 霊長類のみが感染するウィルスにより人類が地球から脱出した後,残されたロボットたちが人間に託された銀座のホテル「銀河楼」を経営する物語。主人公はホテリエ・ロボットのヤチヨちゃん。客として訪れたタヌキ星人のポン子がパートナーとしてヤチヨを支え,銀河楼を経営していく。特にストーリーの方向性はなく,1話ごとに色々起こってホテルと地球の時間が過ぎていく。世界観もツッコミどころ満載だがギャグなのでそれは問題なく,毎週楽しみに視聴した。
 終末世界でかつての主人を慕いつつ健気に頑張るロボットものってことで,『ヨコハマ買い出し紀行』や『Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ』などと通じるものがあるなと思った。


片田舎のおっさん、剣聖になる

 2025年4月〜6月。原作は「小説家になろう」のライトノベルで『片田舎のおっさん、剣聖になる 〜ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件〜』という長いタイトル。
 長い原作タイトル通り,立派に育った地位の高い弟子たちが要所要所に存在し,おっさんを盛り立て,おっさんは普通に暮らしたい性格だが剣の能力が高すぎるため一々期待に応えてしまう。だいたい先が読めるストーリーだったし,「ないわ!」と思いながら見たのだったが,その割には面白かったし楽しみだったので来年予定されている第2期も見ると思う。


LAZARUS ラザロ

 2025年4月〜6月。アニメ製作会社MAPPAによるオリジナルアニメ。
 人類の大半が天才科学者スキナーが開発した「ハプナ」という薬を使っている2052年,消息不明だったスキナーが突然メッセージを発し,「ハプナ服用から3年後に人は死ぬ。生き延びるには自分を探し出して特効薬を入手しろ」と警告。スキナーを探し出すためのチーム「ラザロ」が編成されタイムリミット30日間のスキナー探しが始まる。緊張感あり人間ドラマあり,毎回面白かった。
 しかし人類の大半が同じ薬を飲んでいるという設定がそもそも非現実的。


小市民シリーズ 第2期

 2025年4月〜。第1期は2024年夏アニメ。原作は創元推理文庫より刊行されている推理小説。
 小市民を目指す(目指す気なさそう)性格の悪い高校生の物語。第1期の終わりに一旦別の道を歩んだ小鳩と小山内は,各々別な人と付き合い始める。小鳩は仲丸さんという同学年の女子,小山内は1学年下の新聞部の瓜野君。しかし小鳩は仲丸さんにふられ(無関心すぎた),小山内は放火事件を追いかける瓜野を陥れて(けっこうえげつない)別れ,結局一緒にいることを決める。後半は小鳩が交通事故に遭い,中学時代の事故の続きの事件であることが判明していく。結局最後まで好きになれない登場人物たちだった。小鳩の入院中のエピソードはちょっと穴だらけすぎてもう少し緻密に設定してほしいと思った。


mono

 2025年4月〜6月。原作は『まんがタイムきららミラク』→『まんがタイムきららキャロット』で連載中の4コマ漫画作品。作者は『ゆるキャン△』のあfろ氏で甲府が舞台。
 高校で写真を撮っている先輩に憧れて,友人の霧山アンと一緒に写真部に入った雨宮さつき。先輩の卒業後,部員不足を補うため映画研究部と合併してシネフォト部を結成。映研だった敷島桜子と3人でつるんで,同じ市内の駄菓子屋に住む漫画家の秋山春乃と親しくなり,あちこち出かけるようになる。ほぼ山梨・長野あたりの観光アニメ。主要人物として大人が出て来るので,高校生だけより物語も行動範囲も広がって良い。


日々は過ぎれど飯うまし

 2025年4月〜6月。P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。
 食文化研究部で活動する女子大学生たちの物語。料理が大好きなまこは,大学で幼馴染みのしのんと再会,彼女が作ろうとしていた食文化研究部に入ることになる。友達がいなかったまこだが,サークルの友人達とお料理を作って楽しい日々を重ねていく。登場人物たちは個性的だた嫌な子はいなくて,お料理の作画は丁寧で面白かった。
 ただ,「大学生なのに学校がそこまで口出ししたり管理したりする?高校ならわかるけど?!」って場面が多すぎた。職員が「学生」じゃなくて「生徒」と言ってたのも変。大学の文化系サークルの活動内容に職員があそこまで関与するものか? どうでも良い話のようだが,おかげで強い違和感を感じながら視聴することになり残念だった。


ユア・フォルマ

 2025年4月〜6月。原作は電撃文庫から発売されているライトノベル。
 ウィルス性脳炎から人類を救った医療技術,脳侵襲型情報端末ユア・フォルマにより脳の記憶が記録される世界。記録された「機憶」を探る電索官エチカ・ヒエダと,彼女のパートナーであるヒト型ロボット〈アミクス〉のハロルドが,様々な事件を解決していく物語。世界観や用語がわからず物語に入り込むのが難しかったが,分からないのに続きが気になって最後まで見た。エチカは好きになれる主人公で,結局面白かった。


薬屋のひとりごと 第2期

 2025年1月〜7月。第1期は2023年10月〜2024年3月放映。原作は日向夏氏による日本のライトノベル作品。
 人気作品ぽいので何となく見ていた。第2期は子翠(楼蘭妃)と子氏一族の物語。まだまだ続くという感じのラストだった。私的には壬氏様キモいので猫猫には釣れないままでいてほしい…。


九龍ジェネリックロマンス

 2025年4月〜6月。原作は『週刊ヤングジャンプ』で連載中の眉月じゅん氏(『恋は雨上がりのように』の作者)による漫画作品。絵柄が如何にも少年漫画だと思った。
 鯨井令子(レコぽん)は九龍(クーロン)の不動産会社で働く32歳の女性。だが,ある日,自分とそっくりの女性(鯨井B)が過去に存在し,同僚の工藤と婚約していたことを知る。ジェネリック地球が存在する世界で九龍の街に何が起こっているのか,鯨井(レコぽん)は少しずつ知っていく。最初は頼りなげに見えたレコぽんが,だんだんと自我を確立し,しっかりした女性になっていくのが心地よかった。
 原作は連載中のようなのでラストはアニメなりのまとめだったのだと思うが,気持ちよく見終えた。


中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。

 2025年4月〜6月。原作は志水アキ氏による漫画作品。
 主人公は高校2年生の少女,日下部栞奈。舞台は昭和23年の東京。栞奈は国語教師の中禅寺先生に幽霊騒ぎを解決したことにさせられ,除霊能力を持った「心霊探偵」に祭り上げられる。以降,次々と起こる謎の事件などを先生が解くたびに栞奈の手柄になってしまう。
 栞奈の明るい性格と先生のクールでキッチリとした性格,先生の周囲の個性的な友人達のバランスが良く,楽しいアニメだった。戦後すぐの日本が舞台のアニメというのも珍しく,風景を見るのも興味深かった。


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