『銃・病原菌・鉄』の上巻をようやく読み終わった。下巻を読みながら,たまにコミック。『チ。』が完結したのでまとめて読み直し。
放送大学の『日本文学における古代と近代』は何度読んでも素敵。島内裕子先生のファンになってしまった。
1月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:1209
ナイス数:34
銃・病原菌・鉄 上巻の感想
ヨーロッパ人が世界の覇権を握るにいたったのは何故か。逆にアフリカやオーストラリア,ニューギニアやアメリカ大陸の人々がユーラシア大陸に攻めこんだり,土地独特の病原菌をユーラシア大陸に持ち込んだりすることがなかったのは何故か。大陸の構造や動植物の分布などから丁寧に考察する。
読了日:01月10日 著者:ジャレド ダイアモンド
チ。―地球の運動について―(1) (ビッグコミックス)の感想
物語完結につき最初から読み直し。12歳で大学に合格した優秀なラファウ君の物語。
読了日:01月15日 著者:魚豊
チ。―地球の運動について―(2) (ビッグコミックス)の感想
物語完結につき最初から読み直し。ラファウ君から10年後。民間警備組合のグラスとオクジーの二人組。グラスは火星の動きを熱心に記録している。オクジーは空を見るのが怖い。ある日仕事で護送した異端者と話をし,ラファウらの遺産を発掘。二人は思想上の禁忌で左遷された修道士バデーニを訪ねることに。
読了日:01月16日 著者:魚豊
チ。―地球の運動について―(3) (ビッグコミックス)の感想
完結につき最初から読み直し。オクジーと修道士バデーニは天文学の課題を解いた少女ヨレンタの紹介で,天動説を証明するために集めた膨大な観測データを持つピャスト伯へ辿り着く。
読了日:01月17日 著者:魚豊
チ。 ―地球の運動について―【単話】(4) (ビッグコミックス)の感想
理論がほぼ完成し,祝杯をあげるオクジーとバデーニ,そしてヨレンタのもとに現れた,ヨレンタの父親ノヴァク。感動のために時間稼ぎに向かうオクジー。
読了日:01月17日 著者:魚豊
チ。―地球の運動について―(6) (ビッグコミックス)の感想
オクジーとパデーニが死んで25年後。C教正統派の権威が緩んでいく時代。各地の審問所を襲撃し異端を解放する異端解放戦線,シュミット隊長。神など信じずお金を稼ぎたい少女ドゥラカ。地動説の本を介して出会った彼等の行く手にいたのは異端解放戦線の組織長。
読了日:01月17日 著者:魚豊
チ。―地球の運動について―(5) (ビッグコミックス)の感想
オクジーとバデーニの最期。オクジーが心の底で憧れ求めたもの,自由。ノヴァクには理解できない。10年前の12歳の少年の話を聞いて納得するパデーニ。ヨレンタに迫る危機。ノヴァクの絶望。そしてパデーニの予防策の発動。
読了日:01月18日 著者:魚豊
チ。―地球の運動について―(7) (ビッグコミックス)の感想
ラファウの時代から35年。オクジーとパデーニから25年。第2集の冒頭(9話)でオクジーが異端者を護送し地動説と関わることになった時,ノヴァクと共に同行していた異端審問官ダミアンは司教になっており,拷問と恐怖では世界が良くなるとは思えなくなっていた。酒場で酔い潰れていたノヴァク。ヨレンタと対峙するドゥラカ。文字の奇跡で古い友人との再会に感動するヨレンタ。だが,時間はなかった。
読了日:01月18日 著者:魚豊
チ。―地球の運動について―(8) (ビッグコミックス)の感想
ドゥラカはどうにか逃れたがノヴァクの執念は凄まじかった。ドゥラカが頼ったのは,叔父に売られそうになった時の金銭に価値を見出し未来を見極めることに興味を抱いた司教。司教はニュートラルな考え方ができる人だった。が,ノヴァクの執念が全てに勝った…。最後に物語は1648年のポーランド王国のアルベルト・ブルゼフスキの元へ移動する。彼は内容が失われた本のタイトルだけを耳にし,更にそれから23年後,彼が大学で書いた教科書の注釈書でコペルニクスが学んだ。で,アルベルトの先生は誰なの。そこだけ凄く疑問。
読了日:01月19日 著者:魚豊
しあわせ鳥見んぐ 1巻 (まんがタイムKRコミックス)の感想
女子大学生が主人公のバードウォッチングの物語。主人公のすずは芸術大学の2年生だが,自分の絵に悩んでいた。在るとき公園でバードウォッチングをしていた翼に出会い,バードウォッチングの世界へ足を踏み込む。作者は相当な野鳥好きと思われ,野鳥の見分け方やバードウォッチングの心得などが随所に紹介され,なかなか読み応えがある。鳥を見分けることに興味がなくても鳥が好きなら楽しく読めるのでは。
読了日:01月22日 著者:わらびもちきなこ
日本文学における古典と近代 (放送大学教材)の感想
放送大学の教科書。日本文学をジャンル別に古い順に紹介し,特徴や着目点を解説する。ラジオの講義と合わせて聞くとなお分かりやすい。高校の古典の授業では興味を持てなかった日本の古典の世界に興味が沸いたし,それらが現代の文学とどう繋がっているかもわかり,大変刺激になる本だった。
読了日:01月22日 著者:島内 裕子
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