『ヴィンランド・サガ』を中心にコミック消化月間。
表には出ていないが,『すらすら読める方丈記』を読み直したり『すらすら読める徒然草』を読む進めたりもしている。あと,ネットで『源氏物語』の現代語訳も読書中。
読んだ本の数:27
読んだページ数:4333
ナイス数:77
軍師 黒田官兵衛伝 2 (ジェッツコミックス)の感想
続きを読むために再読。 荒木村重の牢獄。竹中半兵衛の死。新潟城兵糧攻め。暗殺の名人,宇喜多直家の死。等々を経て運命の年,天正10年(1582)を迎えて次の巻へ。
読了日:03月01日 著者:重野なおき
軍師 黒田官兵衛伝 3 (ヤングアニマルコミックス)の感想
秀吉の毛利攻め始まり。黒田長政の元服と初陣。備前宇喜多忠家の備中高松城攻め。高松城は沼と湿地に囲まれて攻めるの大変だがそれを逆手にとって官兵衛は策を練る。秀吉軍の勝利が決まる頃,京都で本能寺の変。 信長の死を毛利に知らせず何とか和睦を結んで明智光秀討伐に向かいたい秀吉軍。毛利側では三男の小早川隆景が和睦を考えており,清水宗治の首と引き替え和睦が成立。秀吉の大返しが始まる。光秀は親戚で親友の細川藤孝さえも味方になってくれず苦悩。両者はいよいよ天王山の麓,山崎へ。
読了日:03月01日 著者:重野なおき
軍師 黒田官兵衛伝 4 (ヤングアニマルコミックス)の感想
光秀軍1万,秀吉軍2万,天下分け目の天王山の戦いが始まる。その後は織田家の家督や領地を巡って清洲会議。秀吉の他,織田家重臣の丹羽長秀,池田恒興,筆頭家老の柴田勝家。織田家当主を狙う次男の信雄と三男の信孝。家督は長男信忠の子の三法師に決まる。お市の運命も動く。領地の分配は,信孝が美濃,信雄が尾張,柴田勝家に近江の長浜,堀秀政に近江の佐和山城,丹羽長秀は近江の高島と志賀,池田恒興に摂津,秀吉が山城・丹波・河内。秀吉は他の織田家臣を敵に回し,天下を取るために戦い始める。秀吉と勝家の賤ヶ岳の戦い開始そして決着。
読了日:03月02日 著者:重野なおき
軍師 黒田官兵衛伝 5 (ヤングアニマルコミックス)の感想
賤ヶ岳で柴田勝家に勝利した秀吉は大坂城の建設にかかる。官兵衛の息子,長政に蜂須賀小六の娘の糸が嫁ぐ。官兵衛は毛利との国境交渉。家康と信雄が組んで秀吉と戦う「小牧・長久手の戦い」は秀吉の大敗。秀吉が留守中の「大坂城防衛戦」には長政と蜂須賀小六の息子の家正,秀吉一門になることが決定している宇喜多秀家の若者3人が当たる。秀吉はさっさと信雄と和睦し,「天下布武」の道を捨て「関白」を目指すことを決意。今度は西へ勢力を広げる。手始めに紀州征伐(根来・雑賀攻め)。そして次のターゲットを四国の長宗我部元親に定める。
読了日:03月03日 著者:重野なおき
マンガでわかる! 認知症の人が見ている世界 (健康実用)の感想
同じ場面を認知症の人の視点と認知症ではない人の視点で対比し,見開きで描かれている。そして次のページにはその場面についての考え方や対処方法などの解説が書かれている。認知症の人が見ている世界を理解することで,そうではない人とのズレを埋め,お互い幸せになる道が存在する。様々なタイプの認知症の実例を提示しながら介護のポイントを学ぶことができ分かりやすかった。
読了日:03月11日 著者:川畑智,遠藤英俊,浅田アーサー
月刊少女野崎くん 14巻【デジタル版限定特典付き】 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)の感想
安定の面白さで笑顔が零れるのを抑えるのが難しい。最近の巻は登場人物達全員が主人公という感じだ。みこりんは相変わらず良い奴だし,鹿島君と先輩は不思議な関係。結月の破天荒さを見る機会がなくて残念,いや意外な一面が見られて良かったかも。
読了日:03月17日 著者:椿いづみ
すらすら読める方丈記 (講談社文庫)の感想
独文学者である著者が日本古典を精力的に研究し書き上げた著書。原文・現代語訳・解説が揃い,原文と現代語訳は上下に並べてあり分かりやすい。原文には旧仮名遣いを含めてルビが振られている。正に「すらすら」と『方丈記』の音読が可能であり,原文の流れを感じながら内容を知り解説で更に理解を深められる。鴨長明が前提としている古典和歌も出典と原文が記されている。島内裕子教授の解説によると,原文は国文学者の梁瀬和男による本文校訂が採用されており,学問的にも信頼できるものだとのこと。『方丈記』に親しむ最初の1冊に相応しい本だ。
読了日:03月19日 著者:中野 孝次
ヴィンランド・サガ(8) (アフタヌーンコミックス)の感想
最新刊を読むために8巻から読み直し。アニメ第2期の始まりがこの巻から。アシェラッドを失い無気力なトルフィンと奴隷としてケティル農園にやってきたエイナルとの出会い。
読了日:03月19日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(9) (アフタヌーンコミックス)の感想
最新巻を読むために8巻から再読。 生きる気力はないが悪夢にうなされ続けるトルフィン。1日も早く自由の身になりたいエイナル。反抗期のケティルの息子,オルマルと農園の用心棒たち。トルフィンたちとケティルの父親であるスヴェルケルとの出会い。クヌートは,1018年ついにイングランドの支配者となる。
読了日:03月20日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(11) (アフタヌーンコミックス)の感想
最新巻を読むために8巻から再読。 1018年。ハラルド王見舞うクヌート。彼の真の話し相手は父親スヴェン先王の生首だけ。ケティルは,オルマルとトールギルを連れハラルド王の見舞いに出かけ,レイフと知り合う。ケティルの豊かさはクヌートに摂取対象として目をつけられてしまう。「すべては楽土建設のため……すべては失われた愛のためだ」とクヌート。 農場ではスヴェルケル大旦那が倒れ,近所で逃亡奴隷が主人一家を惨殺する事件が発生。
読了日:03月20日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(12) (アフタヌーンコミックス)の感想
最新巻を読むために8巻から再読。 主に逃亡奴隷ガルザルとアルネイズの物語。トルフィンは「蛇」がスヴェルケル大旦那に読み聞かせている聖書に興味を持ち始める。殺した人たちを安らかに眠れる場所に連れて行くため,剣を必要としない地を作りたいと思い始め,幼い頃にレイフから聞いたヴィンランドと繋がっていく。
読了日:03月20日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(10) (アフタヌーンコミックス)の感想
最新巻を読むために8巻から再読。 ケティルの父親スヴェルケル老人や用心棒「蛇」との交流しながら畑の労働を続ける日々。クヌート配下で戦士をしている長男トールギルの帰省。農園に現れる泥棒。トルフィンとエイナルの小麦に嫉妬した奉公人たちの嫌がらせ。 そういった日常の中でトルフィンは「本当の戦士になれ」といったアシェラッドの言葉の意味を考え始める。
読了日:03月21日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(13) (アフタヌーンコミックス)の感想
最終巻を読むために8巻から再読。 ケティルは農場に帰るが廃人のよう。戦う気満々の長男トールギルを中心に戦う準備が進んでいく。クヌート王がヨウム戦士団を引き連れてケティル農場に攻め入り,混乱に乗じて農場を出ようとするトルフィンたちだが…。 トルフィンとエイナルはヴィンランドを目指す決意を固める。
読了日:03月21日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(14) (アフタヌーンコミックス)の感想
最終巻を読むために8巻から再読。 ケティル農場の後継者オルマルの決断。トルフィンとクヌートの再会。ヴァイキングの王として神に叛逆しヴァイキングを救うというクヌート。トルフィンはクヌートの世界で救われない人たちの国を作るためにクヌートから逃げると宣言。心地よい出発の巻。トルフィンは故郷アイスランドへ。
読了日:03月22日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(15) (アフタヌーンコミックス)の感想
最終巻を読むために8巻から再読。 アイスランドの家族に今までのことやこれからのことを話し,準備を始める。ヨーム戦士団首領の娘だったヘルガの気丈さは流石。資金集めのために隣村の金持ちハーフダンを尋ね,イッカクの角を入手。売りさばくためにギリシャ,ビザンチン帝国の都ミクラガルドへ向かうことを決める。「繋がれたアジサシ」シリーズでは,レイフの義妹でハーフダンの息子シグルドとの婚約が決められているグズリーズの物語。「女は船乗りにはなれぬ」と気の進まぬ結婚を強いられている彼女だが。
読了日:03月22日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(16) (アフタヌーンコミックス)の感想
最終巻を読むために8巻から再読。 グズリーズを乗せて出発し,フェロー諸島とシェトランド諸島に立ち寄り,スカンジナビア半島西岸ノルウェーに到着する。シェトランド諸島では戦で一人生き残った赤ん坊のカルリと犬が加わり,グズリーズを追ってきたシグルドとも再会する。 ノルウェーでは,かつてトルフィンに父親を殺され復習心に燃えている女性ヒルドに出会う。
読了日:03月23日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(17) (アフタヌーンコミックス)の感想
最終巻を読むために8巻から再読。 怒りにまかせトルフィンを殺そうとするヒルド。トルフィンを守ろうとするエイナルとグズリーズ。冷静に判断するレイフ。単純に身を守ることに必死なギョロ目トルフィン。そして最終的なヒルドの決断まで。
読了日:03月23日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(18) (アフタヌーンコミックス)の感想
最終巻を読むために8巻から再読。 物資調達のためにユトランド半島のイェリングに立ち寄ったが,トルフィンはそこでトルケルやフローキと出会い,現在空席であるヨーム戦士団の団長を巡る争いに巻き込まれていく。フローキに追われていることに気づいたトルフィンは,ヒルドと二人でレイフの船を下り,合流地点であるフュン島のオーゼンセを目指す。だが,フローキとは別の勢力ヴァグン大隊からもエスキルとヴラーゲという2人の戦士がトルフィンを立てようとやってきた。バルト海ではトルフィンは羊の群れの中の狼であるという。
読了日:03月23日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(19) (アフタヌーンコミックス)の感想
8巻から再読。フローキの孫バルドルはヨーム戦士団の団長など望んでいない。バルドル護衛のガルムはトルフィンのような身軽な戦士。トルケルの船では奴隷落ちしたシグルド。トルケルはクヌート命でヴァグンの討伐に出るが,トルフィンを討つ間者のガルムにヴァグンの首を取られ,獲物を横取りされたと怒り狂ってヴァグン軍と組んでフローキと戦いにヨムスボルグへ向かう。トルフィンは,ヴァグンに父トールズを罠にはめ殺したのはフローキであることを聞かされる。怒りを静め戦わない選択をするが,ガルムはトルフィンに戦わせるため人質を取る。
読了日:03月23日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(20) (アフタヌーンコミックス)の感想
最終巻を読むために8巻から再読。 ヨーム戦士団本拠地ヨムスボルグにヴァグンの首を携えて帰るガルムはフローキの交渉対象として牢に。レイフたちも同じ牢に。赤ん坊の世話に疲れ果てたギョロの下にトルフィン帰還。ガルムを差し出す交渉は決裂し戦闘は開始される。余興に戦ったガルムとトルケルは楽しそうだった。 シグルドはトルケル軍として戦うことに。バルドルがレイフたちを逃がそうと苦心するが,グズリーズだけ逃げ遅れる。トルフィンとトルケル,シグルド,レイフ,エイナルが合流したところでこの巻は終わる。
読了日:03月23日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(21) (アフタヌーンコミックス)の感想
グズリーズを助けるために砦の中に潜入するトルフィン。トルフィンを追って潜入するシグやん。トルフィンと従兄弟のバルトルは自分たちが二人とも団長になりたくないのに戦争が始まったことを不思議がる。バルトルを人質にする作戦で砦の外へ出ようとするが? 愛用の槍を取り返したガルムが現れる。
読了日:03月24日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(22) (アフタヌーンコミックス)の感想
ガルムと決着をつけ,フローキやヨーム戦士団の問題を解決。トルケルへの借りはグズリーズの活躍でそのまま。シグルドとグズリーズは少しばかり心が通じたようだが,グズリーズはトルフィンが好き。次回は恋愛決着の巻か?
読了日:03月24日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(23) (アフタヌーンコミックス)の感想
シグルドのアイスランド帰郷。それから2年後のトルフィンのアイスランド帰郷。物語が進むにつれてシグルドの良い奴ぶりが際立つ。ハーフダン(父)も頑固者だが流石シグルドの父親でやっぱり筋の通った立派な人なのだった。アイスランドでの結婚の宴を一人静かに見ているヒルドは何を考えているのか? 巻末に幕末が舞台の作品『さようならが近いので』を収録。
読了日:03月24日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(24) (アフタヌーンコミックス)の感想
アイスランドでの出発準備の巻。剣を持たないことを条件とするトルフィンに戸惑いの声や批判の声は尽きない。ハーフダンの奴隷でトルケルそっくりなコーデリアとの出会い。シグルドとの再会など。剣を持たずに暴力を制御する方法があるのか,それは相互依存ではないかとトルフィンは考える。
読了日:03月25日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(26) (アフタヌーンコミックス)の感想
先住民とのファーストコンタクト。トルフィンたちが出会ったウーヌゥ人は現在「ミクマウ族」として知られる民族とのこと。交流は順調に進むが森を切り倒していくノルド人に不安を感じている人たちもいる。祈祷師のミスグェゲブージュと見習い少女ニスカワジージュ。剣の存在に悩むコーデリア。地球が丸いことを理解できる賢いカルラ。子供達の教育をしながら遠くトルフィンを見定めるヒルド。ギョロはニスカワジージュと少しずつ言葉を交わせるようになっていく。ヨーム戦士団残党のヴァルガルの物語。初めての収穫に新しい命。ヒルドの決断。
読了日:03月25日 著者:幸村誠
ヴィンランド・サガ(25) (アフタヌーンコミックス)の感想
グリーンランドの開拓者たちと合流するためグリーンランドに立ち寄ったところから。レイフやグズリーズの弟,ギョロなどと再会。1年ぶりのレイフはだいぶ老いていた。そしてとうとうヴィンランド,プリンスエドワード島に上陸し入植地を決める。ギリシアで見つけた女性胸像を飾り入植地の女神として飾った。アルネイズに似たその像が由来で入植地は「アルネイズの村」と呼ばれるように。剣も持たず防衛する気がなさそうなトルフィンに,イーヴァルはずっと苛ついている。先住民たちは森の中から村の様子を見守っていたが,とうとう姿を現した。
読了日:03月26日 著者:幸村誠
あさきゆめみし(1) (講談社漫画文庫)の感想
おそらく3回目くらいの再読。父帝と桐壺更衣,桐壺によく似た藤壺,正妻の葵の上,美しい筆の六条御息所,偶然出会った夕顔,山寺で出会って引き取った紫の君,半年もかけて口説いた末摘花の君。藤壺の懐妊を祝う行幸の試楽「青海波」。弘徽殿の女御の妹,右大臣の六の君。そして葵の上の懐妊。中宮定子を彷彿とさせる桐壺更衣,気位や教養高さゆえに苦しむ葵の上と六条御息所。和歌の意味を調べながら読むと理解が随分深まると思った。
読了日:03月29日 著者:大和 和紀
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