私の庭・みんなの庭 (1)

 JR山手線駒込駅&東京メトロ南北線駒込駅から歩いて5分ほど。
 六義園の染井門の向かいあたりから北西に延びる染井通り沿いに,ちょっと気になる空間がある。

 屋根付きベンチ付きの東屋風の門,門の前にはよく手入れされた大きな寄せ植え。そしてキツネ君が乗った「花咲か 七軒町 植木の里」と彫られた石碑。
 門の横の桜の木は,春には花,夏には木陰,秋には紅葉を提供し四季折々の風情を醸し出す。

私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)

 「花咲か 七軒町 植木の里」。
 前の道を「染井通り」と呼ぶことからも分かるが,ここ駒込は江戸時代からの植木の里。ソメイヨシノが生まれた場所としても知られている。
 歴史的にも園芸が根付いた土地柄なのだ。

 最初にここを通りかかったとき,気になって門の中を覗いてみると,数人の大人や子供が思い思いのことをして楽しんでいる様子。
 東屋の壁には張り紙が幾つもあって,どうやら豊島区の住民たちが自主的に管理している「みんなの庭」であるらしい。公園ではなく「庭」なのだ。

私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)

 東屋の前に置かれたベンチが可愛らしい。
 ここに座れば庭が見渡せる。

私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)

 東屋の近くには古びた井戸があって,ここから小川と小さな池が繋がっている。

私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)

 奥には畑があって,花や野菜が植えられている。
 この日は菜の花とエンドウの花が咲いていた。

私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)
私の庭・みんなの庭(2023-03-30)

 どちらを向いても気持ちよく整備されており,ゴミ一つ落ちていない。
 住民の自主性だけでここまでしっかり管理されているって凄いと思う。

地図:私の庭・みんなの庭
地図:私の庭・みんなの庭

私の庭・みんなの庭 (2)
私の庭・みんなの庭 (3)

柴田記念館と東京大学植物園のど飴

 小石川植物園。
 正式な名は東京大学大学院理学系研究科付属植物園という。

 一般に開放されてはいるが,ここは植物学の研究及び教育を目的とする施設なのだ。日本最古の植物園でもあり,1684年に徳川幕府により開かれた「小石川御薬園」を前身とする。

 理学部植物学教室の柴田桂太教授の生理化学研究室だった建物が柴田記念館で,温室群に隣接して建っている。
 大正8年に建てられた小石川植物園内で一番古い建物で,植物園関係資料の展示や,絵葉書・書籍の販売などを行っている。

柴田記念館
柴田記念館(2023-03-07)
柴田記念館
柴田記念館(2023-03-07)

 柴田記念館で珍しいのど飴を見つけた。
 小石川植物園で実った果実を使って製造されたのど飴だそうだ。柴田記念館のほか,小石川植物園内のあずまやの売店でも売っていた。

 ゆず・かりん・銀杏を使った青箱と,ゆず・やまもも・梅干しを使った黄箱がある。
 箱や中袋に描かれた果実の絵が,まるで植物図鑑のよう。如何にも学術機関で作られたのど飴らしい。

東京大学植物園 のど飴 【青箱】
東京大学植物園 のど飴 【青箱】
東京大学植物園 のど飴 銀杏
東京大学植物園 のど飴 銀杏

 ゆずやかりんは喉飴の材料としてよく聞くが,銀杏は珍しいと思う。
 舐めてみると確かに珍しい味だった。
 けれど,甘すぎず美味しかった。

東京大学植物園 のど飴 かりん・ゆず
東京大学植物園 のど飴 かりん・ゆず