柴田記念館と東京大学植物園のど飴

 小石川植物園。
 正式な名は東京大学大学院理学系研究科付属植物園という。

 一般に開放されてはいるが,ここは植物学の研究及び教育を目的とする施設なのだ。日本最古の植物園でもあり,1684年に徳川幕府により開かれた「小石川御薬園」を前身とする。

 理学部植物学教室の柴田桂太教授の生理化学研究室だった建物が柴田記念館で,温室群に隣接して建っている。
 大正8年に建てられた小石川植物園内で一番古い建物で,植物園関係資料の展示や,絵葉書・書籍の販売などを行っている。

柴田記念館
柴田記念館(2023-03-07)
柴田記念館
柴田記念館(2023-03-07)

 柴田記念館で珍しいのど飴を見つけた。
 小石川植物園で実った果実を使って製造されたのど飴だそうだ。柴田記念館のほか,小石川植物園内のあずまやの売店でも売っていた。

 ゆず・かりん・銀杏を使った青箱と,ゆず・やまもも・梅干しを使った黄箱がある。
 箱や中袋に描かれた果実の絵が,まるで植物図鑑のよう。如何にも学術機関で作られたのど飴らしい。

東京大学植物園 のど飴 【青箱】
東京大学植物園 のど飴 【青箱】
東京大学植物園 のど飴 銀杏
東京大学植物園 のど飴 銀杏

 ゆずやかりんは喉飴の材料としてよく聞くが,銀杏は珍しいと思う。
 舐めてみると確かに珍しい味だった。
 けれど,甘すぎず美味しかった。

東京大学植物園 のど飴 かりん・ゆず
東京大学植物園 のど飴 かりん・ゆず

苦丁茶(一葉茶)

苦丁茶(くうていちゃ)をご存知でしょうか?
モチノキ科の植物の葉で作った中国茶です。
飲んだ直後に残る苦みが「苦丁茶」の由来。
苦みと入れ混じってほのかな甘さも感じる不思議な味です。

日本ではまだまだ馴染みの薄い健康茶で
「苦丁茶」の日本語読みも決まっていません。
「くうていちゃ」以外にも、
「くちょうちゃ」「くていちゃ」「くちんちゃ」

あるいは中国語の発音から
「クディン」「クーディン」
などとも読まれます。

苦丁茶

苦丁茶は健康茶の一種。
中国では後漢時代に既に飲まれていたそうです。

成分は、サポニンやポリフェノールが豊富。

緑茶と比べてサポニンは少ないものの
亜鉛・マンガン・銅・セレンなどミネラルが豊富。
もちろんノンカフェインです。

気になる効能は、多岐に渡ります。

頭痛や眼精疲労。
デトックス効果も期待できることから、
風邪・鼻炎・目の痒み・頭痛・解熱に。
また消化促進・下痢止めなど消化器系に。
咳や痰など呼吸器系に。
また気力の充実や記憶力回復などにも。

最近の研究では、血液循環の促進・血圧低下、
さらにコレステロールを減らす効果も
少しながら確認されたとのこと。
ダイエット効果や
酸化を防ぎ若々しい体を保つ効果も期待できそう!

苦丁茶

苦丁茶の茶葉。
「丁」は捻った茶葉の形を指しています。
熱湯を入れてゆっくり蒸らし、捻れが緩む頃が飲み頃です。
緑茶のように低い温度のお湯を使うと、
捻れがほぐれずお茶の出も悪いので、
よく沸かした熱湯を使います。

効果だの成分だの難しいことは置いておいて、
体質改善に1日1杯気楽に飲んでみては如何でしょう。
ノンカフェインだから夜でもOK。
夏は冷たく冷やして飲むと、スッキリ美味しく飲めます。

最近は日本市場向けに苦みが少ない苦丁茶もあります。
通販でも気軽に手に入ります!


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