昭和レトロの麦茶ポット

 大学2年の夏だった。
 幼い頃から実家で使っていたような麦茶用のボトルが欲しくなって,暑い中,自転車に乗って店を探して町を走り回った。
 大学のために下宿していた街で,基本的に街のことはサッパリ分からない。雑貨屋さんぽいところへ行けば良いのだろうか?

 30分くらい走り回って,何故か辿り着いた古本屋街の日用雑貨店でこのポットを見つけ,正に探していたイメージにピッタリだと喜んで,探し出せた成果に満足して買って帰ったのだった。

 その夏から40年。今年もこのボトルは麦茶を冷やすために活躍してくれている。
 今となっては貴重な「昭和レトロ」の日用品ではないだろうか。

象印のガラスピッチャー
象印のガラスピッチャー
象印のガラスピッチャー
象印のガラスピッチャー

 今でも象印のピッチャーなんてあるのだろうかと検索してみたら,正にこの製品の画像が出てきた。赤と黄色のデザインもあったようだ。言われてみれば,確かにこれを購入したとき幾つかの選択肢があったと思う。私の中では緑の葡萄柄一択だったので,他のデザインのことは忘れていた。
 メルカリ等しか見つからなかったので,今ではもう製造販売されていない製品なのだろう(当然)。

象印フリーザーポットTP-1000 ガラスピッチャー 葡萄柄 1ℓ 耐熱ガラス PG69

 製品名はこのように書かれていた。耐熱だったんだ?

 最近の製品の方が使い勝手も良いのだろうが,私はこのデザインが本当に気に入っているので,ずっと使い続けるつもり。
 割らないように気をつけないと!

象印のガラスピッチャー
象印のガラスピッチャー
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艶髪の基本はヘアブラシ

猪毛ヘアブラシとの出会い

若い頃は何もせずとも艶々な「みどりの黒髪(※)」だったのに、
年を経るにつれ幾らブラッシングしても髪に光沢が戻らない。
ヘアスプレーやオイル、トリートメントなど頑張ってみてもダメ。

その上、生まれつき毛根が弱く、
たまに突然やってくる原因不明の多量の抜け毛。
薄毛は女性にとってあまりにも辛い悩みだ。
道行く女性達の豊かで艶やかな髪を見ながら、
「何故私の髪は?」と気持ちが暗くなるばかりだった。

そんなある日、私の状態を心配した母からの贈り物が届いた。
イタリア製、アッカカッパの猪毛のヘアブラシだ。


アッカカッパ(ACCA KAPPA)は150年の歴史を持つブランド。
「ラグジュアリービューティーブランド」と名乗るだけに、
多岐にわたる製品は高級感が溢れるものばかりだ。

私が手に入れたヘアブラシはこちら。
ヘアブラシとブラシクリーナー。

  • 製品名 ニューマティック ブリストルヘアブラシ(702-021)
  • サイズ 全長22×幅6.5×厚み4cm、85g
  • ブラシ部素材 猪毛+ナイロンフィラメント
  • 本体素材 天然コチベウッド+天然ゴム
  • 製造 イタリア
  • 製品名 ブラシクリーナー no.210
ニューマティック ブリストルヘアブラシ(702-021) と ブラシクリーナー no.210

(※)
ちなみに「みどりの黒髪」の「みどり」は
「嬰児(みどりご)」のみどりと同じで「緑色」のことではない。
「みどり」は元々色ではなく若葉や新芽をさす言葉なのだ。
「みどりご」は新しく生まれたばかりの子。
「みどりの黒髪」は艶やかで瑞々しい黒髪。


獣毛ブラシについて

現在出回っているヘアブラシのほとんどはプラスティック製だ。
私もずっとプラスティック製や柘植のブラシを使用してきた。
猪毛のヘアブラシは初体験。

実のところ、獣毛ブラシは目が詰まっているので
髪が抜けやすいのかと思って避けていた。

今まで試してきたプラスティックや柘植のヘアブラシ

猪毛や豚毛など天然の獣毛を使ったヘアブラシは、
髪に自然な艶を与え、静電気による切れ毛を防ぐ。

堅い毛質の猪毛ブラシは頭皮へのマッサージ効果も期待できる

豚毛は柔らかいので、細い髪の人にお勧め。
猪毛はロングヘアやくせっ毛の人にお勧めとのことだ。

ただ、天然の獣毛ブラシは扱いに注意が必要。
黴の原因になるため濡れた髪への使用は避けること。
勿論水洗いも厳禁だ。

乾いた髪に使用し、
お手入れは専用のブラシクリーナーを使う。

アッカカッパにはブラシ専用のクリーナーがあるが、
他メーカーも相当の製品が用意されている。
猪毛は硬くて指先で手入れをするのは難しいので
是非とも専用のクリーナーを入手した方が良いと思う。

アッカカッパのヘアブラシには風通しの良い専用の保存袋が付属している。
アッカカッパ ヘアブラシ外箱のラベル

ブラッシング方法

さて、猪毛ヘアブラシでのブラッシング方法は?
正解は無いだろう。
あちらこちらから情報を集め、下記の方法で行うことにした。
特にシャンプー前のブラッシングでは、
いつも同じ方向を向いている毛穴を動かし、
シャンプー時に汚れが流れ出しやすいように意識。

毎朝とシャンプー前に
1.毛先を使いトントンと心地よい力加減で頭皮全体を叩いてマッサージ。
2.頭を下げ、襟足から頭頂へ左右各10回。空気を含ませるように。
3.耳の上から後頭部へ向かって左右各10回。
4.こめかみから頭頂部へ左右各10回。
5.おでこから頭頂部へ頭皮を揺らしながら10回。


驚いたことに、この方法で数日ブラッシングを続けると、
髪はすべすべ艶々になった!
どんなにトリートメントや椿油でケアしても、
どうにも改善できなかったボサボサの髪だったのに。
しかも抜け毛が少ない!?
抜け毛で皮膚科へ通っていたのだが、
皮膚科の先生にも髪が健康になってきたとの言葉を頂いた。

結論、ヘアブラシはブラッシングの要
獣毛ブラシは一度お試しの価値があると思う。
その際は自分に合うブラッシング方法も研究してみることだ。

良いブラシもブラッシング方法も人それぞれだから。