プラハの春とビロード革命の舞台になったヴァーツラフ広場から1ブロックほど歩き,ハベル教会の前に広がるハベル広場にやってきた。
やたら露店が並んで賑わっている。
雪が降りしきる中,露店を1件1件のぞいて歩く。
木製の玩具にビーズ細工,ボヘミアングラスの製品やマグネット,革細工や絵などなど,如何にも土産物という感じの安価な民芸品が並び,観光客を待っている。
ここで気になったのがオウムのマリオネット。
だが買う決心をしている時間がなかった。
次の正時に,市庁舎の天文時計のからくりを見に行かねばならなかったのだ。
夕闇が迫り,この機会を逃すと天文時計のからくりを見ないままプラハを去ることになる。
タイムリミットで慌てて立ち去ったが,やはりどうしてもこの赤毛のオウムを諦められず,ホテルへ帰る間際,まだ店が開いていますようにと願いながら,もう一度訪れた。
そうして無事に買って帰ったのだった。
オウムは今も部屋の天井からぶら下がっている。