「所変われば品変わる」と言いますね。
生鮮食料品はまさにそう。
異なる地域のスーパーを覗くと、
置いてある牛乳パックの種類が違いますよね。
牛乳パックは存在感があるので、
それだけで違う土地へ来た気分が味わえます。
他には、そう、ヨーグルトや豆腐も異なります。
気をつけてみると、野菜の産地や銘柄なんかも違います。
たとえば苺、関東ならとちおとめをよく見かけます。
けれど九州では圧倒的にあまおう。
スーパーの食品棚は土地感に溢れています。
そんな中でも意外と地域性が豊かで楽しいのが納豆のパック。
納豆は東日本でよく食され、関西ではあまり好まれません。
また甘い味の醤油を好む九州ではタレの種類が異なります。
地域によって納豆に使われる大豆の品種も異なります。
下は、熊本県のお城納豆(株式会社丸美屋)。
地元のトレードマーク熊本城が、名前にもラベルにも使われて、
地元に根付いた納豆らしさを醸し出しています。
熊本県のつゆだく納豆(マルキン食品株式会社)。
こちらは大分県の国産納豆九州(原田製油有限会社/二豊フーズ株式会社)。
九州産大豆を用い,かつお風味の出汁がついています。
九州の納豆には珍しく,からしもついています。
同じく大分県くろめ納豆(原田製油有限会社/二豊フーズ株式会社)。
豊後水道産の海藻「くろめ」を使用した納豆です。
パッケージでは大分県の温泉マークをアピールしています。
次は宮崎県の納豆(竹之下フーズ)。
高千穂の山のマークが描かれています。
こちらは鹿児島県の手造り納豆福ユタカ(しか屋)。
福岡県の福岡自慢(株式会社芳野商店)。
福岡県産のフクユタカを用いた糸引きひかえめの納豆です。
身土不二とは「地域の風土と共に人間の存在はある」という意味で、
地域のものを食べるのが身体に良いとパッケージに記されています。
いきなり北へ飛びますが、山形県のうど川原酒田納豆。
酒田港と灯台と鳥海山、山形県をイメージした掛け紙が粋です。
東北地方、
特に山形県から宮城県にかけては地元の納豆が豊富と聞きます。
きっとたくさんの素敵なパッケージが見られることでしょう。
あなたの住む街の納豆はどんなパッケージでしょうか。