ほぼ1年かかって読み進めた『枕草子』を読了し,今年は宮沢賢治を読むことに決めて読み始めた。手始めに小学校6年生の時に読んだ古い文庫本から。やはり難しく,子供の頃に難しすぎて興味を持てなかったのも道理だと思った。これから何度も読み返して色々調べていこうと思う。
読書メーターで貯めた「BOOK☆WALKER」のコインの有効期限が迫っていたので少し気になっていた『謎の平安前期―桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年』を買って読んでみたが,枕草子のおかげで平安時代の人物名をかなり覚えていたこともあり,以前の私を思えば随分と理解しやすく読めたと思う。やはり解像度を上げるためには知識が必要なのだと痛感した次第。難解な宮沢賢治も理解が深まると良いなと思う。
『受付嬢ですが…(略)』はアニメを見ていたし,Kindle版が無料になっていたので読み始めてみた。最後まで読むかどうかは今のところ謎。
宮沢賢治はできる限り個別にブログに記していきたい。
・銀河鉄道の夜,風の又三郎,ポラーノの広場 ほか3編 (講談社文庫)
・銀河鉄道の夜 宮沢賢治集 (古典名作文庫)
3月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:1103
ナイス数:23

小学校6年生の時に読んだ本を50年ぶりに再読。
内容はもともとよく知っている『銀河鉄道の夜』以外はほぼ忘れていたし,銀河鉄道の夜も実はかなり大雑把な把握であったことがわかった。童話の様を呈していながら非常に高度な文化的科学的内容が織り込まれている。『風の又三郎』など「風の三郎」という存在を知らなければ全く意味がわからないではないか? 小学生では炎色反応を習っていないので『銀河鉄道の夜』の蠍の炎に出て来る「リチウム」の意味も理解できなかったであろう。詳しくはブログにまとめたいと思う。
読了日:03月06日 著者:宮沢 賢治

いつ読んでも何度読んでも面白い。堀先輩と御子柴くんが鹿島のために悩んだり,野崎の脚本で堀先輩と鹿島君が誤解しあったり,野崎の仕事用SNSで都さんと遼介くんの関係が変わったり,野崎が使うモブキャラについて考えたり。楽しくなりたいときはこれを読むに限ると思う。
読了日:03月07日 著者:椿いづみ

面白かった! 花村先生と夢野先生の対談に声楽部の発表会。遼介くんと都先生の関係。フィギュアの買い物。演劇部の巻き込み事故。みこりんガチ恋ゲーム。みんな花村先生が好き。女子会のプロ遼介くん。テニスと十和とお弁当。
巻末の人物相関図「遼介関係の把握状況」は役に立つ!
読了日:03月08日 著者:椿いづみ

男子高校生の目線で漫画設定をあれこれ考える話。千代ちゃんに知的で大人っぽい先輩役は無理だろう…。若松が女の子とお食事に行く話。瀬尾と野崎がバカすぎて面白かった。みこりんのガチャを引く千代が野崎を見かける場面も最高だった。この作品の最高ペアは御子柴と千代だと思う。演劇部のエチュード大会。何もかも演技で何が何だかわからなくなる話。遼介と都のメッセージやりとり「今月の感想」。新作スイーツを食べに行って鹿島妹の友人と会う話。真由(野崎弟)の部活の悩みを解決する話。
読了日:03月10日 著者:椿いづみ

講談社文庫の天沢退二郎編(1971年)を2回続けて読んだ直後に,本書,古典名作文庫編集部編(2023年)を読んだ。おかげで内容はほぼ把握しており,また仮名漢字表現が現代文らしくなっていて読みやすかったため,表現に注意を払いながら読むことができた。
ブルカニロ博士とマルソはこの本でも登場しており,現代普通に読まれる『銀河鉄道の夜』は第三次稿が土台なのだろうか。
読了日:03月11日 著者:宮沢賢治

『双子の星』は,天の川の西の岸にある小さな双子の星,チュンセ童子とポウセ童子の物語。双子は小さな水精(水晶ではない)のお宮で,星めぐりの歌に合わせて夜の間に銀笛を吹く役割を担っている。大鳥や蠍に出会ったり,乱暴者の彗星に誘い出された。水精のお宮というのは『銀河鉄道の夜』の男の子と女の子の話と酷似している。星めぐりの歌はこの物語に出て来るものだったのか。
『月夜のでんしんばしら』は男の子が線路の横を歩いていた時の物語。電信柱が行進し,電信柱の親玉である電気総長に出会う。これも当時の鉄道の工学的知識がないときちんと理解できなさそうで,雰囲気だけで読んでしまった。落ち着いて細かく再読してみたいと思う。
読了日:03月13日 著者:宮沢賢治

パーソナリティーのルールーちゃんが自由に語るラジオ「オルヨコ」が大好きななぎさちゃん。彼女が,お姉ちゃんのあかねちゃんが作ったシュウマイを食べてタイムリープをし,大好きなラジオが終了するのを阻止すべく奮闘する物語。タイムリープを何度も繰り返すうちに色々な問題が見えて来る! 何と言うか理屈はもうどうでも良い感じで,しかし新しい視点と新しいアイディアに感心。もの凄く軽いノリなので気楽に読める。
読了日:03月18日 著者:青田めい

今まで『枕草子』や『源氏物語』など平安文学を読んできたが,わからないことが多すぎた。職位や身分制度など何もかもわからぬまま読んでいた。命婦や侍従がどんな人か知らなかったし,女官と女房の違いも分かっていなかった。奈良時代と平安時代だって都の場所が違う程度の認識しかなかったし,伊勢の斎宮や賀茂の斎院は謎の存在だった。これらが分かりやすく書かれていて参考になった。また,清少納言と定子サロンも文学とは異なる方向からの考察があり面白かった。願わくば全ての人名に毎回ルビが欲しかった。昔の人の名前は難しすぎるし覚えられないので。
読了日:03月25日 著者:榎村寛之

今期のアニメで無料になっていたので読んでみた。アニメは原作通りだということがわかった。1巻でアニメの第6話「遺物(レリック)とか裏クエストとか魔神とか業務の邪魔なので、ブッ飛ばそうと思います」までの内容。
アニメではジェイドのストーカーぶりが随分とマイルドになっていたのだな。
読了日:03月30日 著者:香坂 マト
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