熊本県北部,阿蘇郡小国町北里,国道387号線沿い。
北里柴三郎記念館のすぐ近くに広い駐車スペースがあった。
ちょっと休憩に寄ってみると,そこは駅跡の公園だった。
何か…エモい!(とバカっぽく思った。)
Googleマップには何の表示もない。
検索してみると,1984年に廃線となった国鉄宮原線の駅跡だった。
Wikipediaによると,宮原線は,大分県玖珠郡九重町の恵良駅(えらえき)から熊本県阿蘇郡小国町の肥後小国駅までの26.6kmを結んでいた線路ということだ。
隣が肥後小国駅なので,この駅は終点の隣の駅だったということになる。
思えばこの階段を降りてみるべきだったが,この時は写真を撮っただけで満足してしまった。おそらく崖の下の集落へ抜ける地下道なのだろう。
如何にもこの石塀の横を線路が通っていた雰囲気だ。
崖の下には北里川が流れている。
旧駅舎ばかり熱心に見ていて気がつかなかったが,奥のトラックが駐車しているあたりに「北里森のキオスク」という売店があって,飲料の自動販売機も並んでいるらしい。
3ヶ月後には北里柴三郎博士の新千円札が出ることもあってか,観光案内の看板が新しい。
駅舎のすぐ前に祠があった。
なにゆえに鮭?を咥えた熊なのかわからなかったし,何が祀られているのかもわからなかったが,古く由緒がありそうだった。
この日は寄る時間もなく通り過ぎたが,近くには北里柴三郎博士の生家と北里柴三郎記念館がある。山奥でなかなか行けない場所だが,通りかかったら一休みするのに良い場所だ。