六義園を訪れる度に楽しみに眺めるのがこの土蔵。
冬枯れの枝の向こうに見える姿,新緑で柔らかに見える姿,紫陽花に囲まれた梅雨の頃。木々に囲まれた夏は,まるで森の中に佇む一軒家のよう。
六義園を設計し作った人物は江戸時代の柳沢吉保(1659-1714)だ。
第5代将軍徳川綱吉の寵愛を受けた柳沢吉保は,1695年に綱吉からここを拝領し,造園して下屋敷とした。綱吉も度々訪れたという。
明治になって六義園は岩崎弥太郎によって購入され,土蔵が建ったのはその時代だったそうだ。非公開なので中を見たことはないが,階段は西洋風だとのこと。
六義園は明治に三菱財閥の岩崎家が所有しました。「#土蔵」は今でも戦火を免れて残っています。中は現在非公開ですが、階段は西洋風のつくりになっています。周りにはアジサイが咲いています。#庭園 #garden #六義園 #蔵 #紫陽花 #Hydrangea pic.twitter.com/fF9nbAPaV5
— 六義園 (@RikugienGarden) June 17, 2020
現在は姿を眺めるだけの土蔵だが,東京都建設局の資料を見ると今後活用も検討されるようなことが書かれていた。
外から中を覗くだけでもいいので,この土蔵をもっと知る機会ができればと願っている。