今年で築58年になる実家の窓硝子。
この硝子窓は58年前のものではない。最初の窓は木枠で波板模様だったと思う。
この「銀河」と呼ばれる模様のついたアルミサッシの硝子窓は,その後の改築,おそらく1976年頃,47年くらい前にはめ込まれたものだ。
アルミサッシは当時テレビコマーシャルでも宣伝されていて,モダンな家の象徴だった。木枠の窓に比べると開け閉めも鍵かけも格段に便利! 窓に輝く星は誇らしげだった。
なのに,時の流れは残酷なものだ。
今ではそのアルミサッシ,低い断熱効果でやり玉に挙がっている。
確かに夏は熱くて触りたくない。気をつけないと火傷してしまう。
冬は冷え切った窓枠が窓全体を冷やし,露点に達した窓硝子には露がびっしり。細かな硝子細工の模様の中に水滴がたまり黒い黴が蔓延ってしまう。衛生的にもいかがなものかという感じだ。
こういったレトロ硝子は今では作られなくなって希少だと聞く。
あんなにどの家の窓にもはめ込まれていた硝子なのに…。寂しく残念に思う。