本の記録(2025-11)

 あまり読書の時間をとれなかった。

 アニメを見て読みたくなった『CITY』だが,所持しているのは3巻まで。続きを買おうかと思ったら14巻まで出ていて全巻購入したときの金額を見てとりあえず見送ってしまった…。

 宮沢賢治は放送大学の授業の続きで読んでみたが,授業には出てこなかった天文学の話や参考文献の紹介があり授業と合わせて読む価値があったと思う。

 ガンダム漫画は,ファーストガンダムから飛び出したようなリアルな絵とギャグという組み合わせが凄い。ファーストガンダムを知らない人には意味が分からない漫画だ。少しずつ読んだ。

 『大草原の小さな家』は『大きな森の小さな家』に引き続き,U-NEXTの無料サービスで読んだ。かなり内容が省略されており,内容も福音館書店の恩地三保子訳に慣れ親しんできた者としては疑問点だらけだったが,現在「COTEN RADIO | 歴史を面白く学ぶコテンラジオ」でやっているリンカンの話と合わせて時代背景やアメリカの歴史を頭に入れつつ読んだので面白かった。リンカンとアメリカの歴史繋がりで『風と共に去りぬ』も読み返したいと思う。


11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1012
ナイス数:23

CITY(2) (モーニングコミックス)CITY(2) (モーニングコミックス)感想
 登場人物が増える。泉わこ&りこ,まつりとえっちゃん,光岳先輩。南雲に憧れたにーくらの高校時代。CITY南高校サッカー部の皆さん。とても全員覚えられない。まかべ父が食堂へ通う話,落胆くん最終回,にーくら&わこの出会い等々。アニメと同じく「あれっ終わっちゃった!?」と思ったので多分面白かったのだろう…。
読了日:11月02日 著者:あらゐけいいち

CITY(3) (モーニングコミックス)CITY(3) (モーニングコミックス)感想
 わこはにーくらの押し入れに住みついているし南雲はにーくらのパジャマを着ている。にーくらのロケットペンダント事件,安達太良の朝,宝の地図,いい人,えっちゃんとまつりちゃん。洋食マカベのマスコット,などなど。まだまだアニメの途中だというのに終わってしまった。3巻までしか持ってなくて残念。
読了日:11月09日 著者:あらゐけいいち

天文学者が解説する 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と宇宙の旅 (光文社新書)天文学者が解説する 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と宇宙の旅 (光文社新書)感想
 放送大学の『宮沢賢治と宇宙』を受講した流れで読んでみた。講義と重なる部分もあるが,本書では『銀河鉄道の夜』という作品に絞り込んで丁寧に一章一章の内容を精査し現代の天文学の知見と照らし合わせて,天文学の視点で読み込まれている。
 こじつけのように感じる部分もあったが,天文学的にこんな風に考えることもできるのだという解説は,思考遊びのようで面白かった。『銀河鉄道の夜』の多くの謎めいた記述は雰囲気で読み飛ばしていたが,この作品の考察の余地の偉大さも改めて感じた。
読了日:11月12日 著者:谷口 義明

トニーたけざきのガンダム漫画 (角川コミックス・エース)トニーたけざきのガンダム漫画 (角川コミックス・エース)感想
 凄くガンダムなリアルな絵柄で,凄くありそうでなさそうで,でもやっぱりあったかも???みたいな,ガンダムをよく知っている人にのみ通じるギャグ漫画。色々と酷い(褒め言葉)という感じ。寝る前に毎晩少しずつ読んで和んだ。
読了日:11月14日 著者:トニー たけざき,富野 由悠季

大草原の小さな家 小さな家シリーズ (角川つばさ文庫)大草原の小さな家 小さな家シリーズ (角川つばさ文庫)感想
 福音館書店の恩地三保子訳を子供の頃から何度も繰り返して読んできたので違いが興味深かった。九枚はぎのキルトのことはパッチワークと書いてあったし,サン・ボンネットのことは日除けボンネットを書かれていた。何より漫画に寄せたイラストが現代日本風だ。
 かといって全てがこちらの訳の方が子供向けで分かりやすいかというと,必ずしもそうでもない。「Vの字に隊伍をくんだガンが」という表現があったが恩地訳の「飛びたった野ガモがVの字になって」の方がわかりやすい。しかも鳴き声が恩地訳では日本語で「クワッ!」だが,こちらは英語のままの「ホンク!」。鼻音を意識しない日本人の耳に雁鴨の鳴き声が「ホンク」と聞こえることはほぼないし,雁鴨の鳴き声を「ホンク」と表現することもないと思うので違和感を感じた。「honk」という英単語を知らない子供が読んだら尚更違和感を感じるのではないだろうか?? 小型馬野生種であるムスタングのペットとパティも単に「馬」と訳されていた。
 後書きで人種差別と当時の人たちの価値観について解説されてるところは今の時代ならではだ。
読了日:11月23日 著者:ローラ・インガルス・ワイルダー,中村 凪子,椎名 優


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本の記録(2025-10)

 『塩』と『大きな森の小さな家』はU-NEXTの読み放題にて。

 子供の頃から数え切れないほど繰り返し読んだ『大草原の小さな家』シリーズを別の訳でも読んでみたいと思っていたので,読み放題で読めるのは嬉しかった。『大草原の小さな家』と『プラム・クリークの土手で』も読めるようなので,そのうち読んでみようと思う。私は圧倒的に親しみのある恩地三保子さん訳が好きだが,別の訳では違う発見があるので面白いと思う。

 『塩』は美しい図鑑という感じだが,塩の作り方が分かって面白かったし,海に囲まれていながら湿潤な日本では火を使って暑い想いをしながら塩を作ってきたのかと,ちょっと塩に敬意を払う気持ちになった。単に写真を眺めるだけでも美しい本だと思う。

 『ファクトフルネス』な読もうと思って何年。ようやく読んだ。
 内容は普段から感じていること考えてきたことの言語化でそれほど目新しくは思わなかったが,例に挙がっているヨーロッパ人の考え方に驚いた。ここまで優越意識を持っているんだなぁと。

 『CITY』はアニメを見てようやく面白みがわかり始めて来たので読んでいる。3巻まで持っているのに1巻で終わっていたのだった。続きも読もうと思う。


10月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:870
ナイス数:18

塩 地球からの贈り物塩 地球からの贈り物感想
 東アフリカ大地溝帯,ナトロン湖,死海,デスバレーなどの塩を抱く壮大な風景写真。タウデニ岩塩鉱山,シパキラ岩塩教会,ウユニ塩湖,レトバ湖などの塩。古代ローマのマルサーラ塩田,インカの塩の棚田,バリ島の椰子の幹で作る塩など。そして火や電気を使う日本の塩作り。世界の風景を巡りながら塩と人間の関わりを学べる美しい写真図鑑。巻末の数ページでは地球で塩が作られていった過程などが地球科学的に解説され塩についての見識が深まる1冊になっていた。
読了日:10月06日 著者:片平 孝

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣感想
 基本的に普段の生活で感じ続けていることを言語化した内容だった。本書に出て来る質問も,幾つか分からなかったが大半は正解できた。中には本書によって有名になったから知っていた質問もあったかもしれない。この本に書かれているような思考を多くの人ができるようになったら世界はもう少し楽な方向に変わっていくのではないかという気がする。
読了日:10月11日 著者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド

大きな森の小さな家 小さな家シリーズ (角川つばさ文庫)大きな森の小さな家 小さな家シリーズ (角川つばさ文庫)感想
 昔から何度も何度も読み慣れた恩地三保子さん翻訳の福音館書店版は敬体(です・ます体)で書かれていたが,こちらは常体(だ・である体)で書かれていて,絵柄もガース・ウィリアムズさんの美術的絵画ではなくアニメ寄り。現代の子供達にはきっとこちらが馴染みやすいのだろうと思ったが,私は昔の本の方が好きだと思った。
 道具の名前や動植物の名称が異なる箇所が幾つもあった気がするので比べてみると面白そうだ。
読了日:10月17日 著者:ローラ・インガルス・ワイルダー,中村 凪子,椎名 優

CITY(1) (モーニングコミックス)CITY(1) (モーニングコミックス)感想
 アニメを見て,意味が分からないのにそこはかとした面白さを感じあっけにとられたので再読してみた。たぶん一度目より面白く読んだ。一度目は一度読めばもういいかと思ったけれど,今回は続きも読もうかと思う。不思議な作品だ。転落しそうな面白さの境界にあって,でも絶対的に面白いという作者に天才的なものを感じた。
読了日:10月29日 著者:あらゐけいいち


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