歯磨き粉とフッ素

歯磨きで歯ブラシと共に大切なのは、言うまでもなく歯磨き粉ですね。
歯磨き粉は、何を基準に選んでいますか?
 
 
虫歯を作らないために、虫歯になりにくい歯を作るために、
とても重要な役割を果たしているのはフッ素です。
虫歯予防のために水道水にフッ素を混入させている国もあります。
 
水道水にフッ化物を添加し濃度調整することを
水道水フロリデーション」と呼びますが、
アメリカ・イギリス・アイルランド・オーストラリア・
ニュージーランド・シンガポール・マレーシアなど
多くの国で行われています。
 
 
WHO(世界保健機関)でも
虫歯予防の推奨水道水フッ化物濃度が定められています。
 
0.7~1.0mg/L(0.7~1.0ppm)
 
しかし、厚生労働省が定める日本の上水道におけるフッ化物濃度は
0.8mg/L(0.8ppm)以下(平成27年4月1日施行基準値より)。
 
日本の上水道のフッ化物濃度は
虫歯予防について考慮されていない基準になっています。
 
 
 
そこで、歯磨き粉の役割が殊更に重要になってきます!
ところが日本では、
フッ化物がきちんと添加された歯磨き粉も少ないのです。
 
 
例えばアメリカで売られている歯磨き粉を見てみましょう。
amazon.comで上位の歯磨き粉から抜粋してみました。
 
 

  • Colgate Total Whitening Toothpaste
    → Sodium Fluoride (0.24% (0.14% w/v Fluoride Ion))
  • Crest 3D White Whitening Toothpaste, Radiant Mint
    → Sodium Fluoride 0.243% (0.15% w/v Fluoride Ion)

 
わかりにくいですが,Sodium Fluoride というのがフッ化物です。
0.24%という高い濃度で加えられています。
0.24%=2400ppm です。
 
 
実は日本では歯磨き粉のフッ素濃度にも低い基準があったのです。
以前は薬用歯磨き粉のみ高濃度の添加が許されていましたが、
国際基準より遙かに低い1000ppmが上限。
 
2017年3月に国際基準と同じ1000~1500ppm が許可されましたが、
やはり医薬部外品の「薬用」の歯磨き粉のみが対象です。
 
 
下の写真は私が使っている歯磨き粉、
ライオンの「チェックアップ スタンダード」です。
歯医者さんのほか、東急ハンズや通販で入手することができます。
 

Check-Up standard
Check-Up standard

 
この歯磨き粉はフッ化物濃度が高く、
低発泡なので歯磨き後の洗口は1回だけで済みます。
洗口が少ないとフッ素が流れていくのを防ぐことができますね。
またペーストが柔らかく長時間のブラッシングで
フッ素を口腔内に広げることができます。
 
 
ほかにもクリニカアドバンテージなどの薬用歯磨き粉で
高濃度のフッ素化合物が配合されています。
歯磨き粉を選ぶとき、
フッ素濃度に注意を払ってみてはいかがでしょう。
 
 
 
なお、厚生労働省からの通達で、高濃度フッ化物配合の薬用歯磨き粉は
6歳未満のお子様の使用は控えるように書かれています。
お子様の歯磨き粉は歯医者さんで相談するのが良さそうですね。
 

参考リンク:
フッ化物を配合する薬用歯みがき類の使用上の注意について
(厚生労働省 平成29年3月17日)
 
 

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