夕やけだんだん

 JR日暮里駅の西口から谷中銀座方面へ向かう道は,駅を出た瞬間からエモい。

 西へ向かって緩く上ってゆく御殿坂の左手には谷中霊園が広がり,右手にはお寺や露店。緑豊かで開放的な気持ちになる。この街を訪れたのが初めてだった頃から風景に言い知れぬ懐かしさを覚え好きになった。

 この御殿坂と谷中銀砂商店街を結ぶ階段が「夕やけだんだん」だ。階段の下にそう書いたプレートがある。調べてみると,一般公募で決まった名前らしく,階段の上から夕陽が綺麗に見えることが由来らしい。

夕やけだんだん(2022-10-01)
夕やけだんだん(2022-10-01)

 以前は近くに住んでいてよく通ったものだが,階段の下にはいつも猫がいた。
 この日は久しぶりに訪れて,猫たちに会えないかと探してみたが1匹も見かけず,残念に思いながら立ち去った。

 またそのうちに訪れてみよう。今度は猫に会えますように。

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暗坂(くらやみざか)―新宿区

新宿区愛住町。
都営新宿線の曙橋駅に近い
靖国通りから上る急な階段だ。

暗坂(新宿区)

かつては坂の片側の墓地の木が生い茂り、暗い坂道だった。
このため江戸時代から広く「暗坂」呼ばれていた。

暗坂(新宿区)

暗坂:『御府内沿革図書』(ごふないえんかくずしょ)
くらがり坂:『江府名勝誌』(ごうふめいしょうし)

『御府内沿革図書』は、
延宝年間(1673~1681年)から幕末の土地利用変遷を示す地図集。
『江府名勝志』は、享保18年(1733年)刊行の江戸の地誌。

「暗闇坂」という書き方は明治以降で
「暗坂」と書くのが本来だとのこと。

暗坂(新宿区)

坂を上って四谷方面へ歩いて行くと、
ほどなく釣り文化資料館がある。
更に少し歩くと美術愛住館。
周囲は散策に楽しい場所だ。