履き物屋さん

 冬の晴れた日,田端付近をあてもなく散歩していた。
 たまたま通りかかった田端高台通り。まっすぐ行けばJR山手線田端駅南口に辿り着く。

 昔ながらの商店街なのだろう。
 蕎麦屋に寿司屋,鮮魚店にカラオケ店,美容院に理容室など,昭和の時代から掛け替えていないような年代物の看板を掲げた個人商店が連なっている。

 中でも目に付いたのが雪駄をつるした履き物屋さん。
 看板もなくて店の名前もわからない。

下駄屋(2023-01-21)
ファッションサンダルのふじや(2023-01-21)

 雪駄に下駄,つっかけサンダル。
 昔懐かしなのは商品だけではない。木枠のガラスの引き戸は昭和の時代の商店街でよく見かけたものだ。

 50〜60年前の商店街には必ずこんな履き物屋さんがあった。私が育った町の商店街にもそっくりな下駄屋さんがあった。隣には金物屋さん,その隣には銭湯。
 とっくの昔に消え去った懐かしい時代を思い出させる風景だった。

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夏の名残

 夏というのは良くも悪くも強烈な季節だ。
 猛暑に参っては夏なんて永遠に来なくて良いと思うし,過ぎ去ろうとすればホッとしながらも一抹の寂しさを感じずに済ませるのは難しい。

 たぶん,どんなに暑さが辛かろうが,夏の風景は美しいのだ。
 青い空にダイナミックな積乱雲,暑さをものともせずに咲き誇る色鮮やかな花。

 猛暑に疲れクラクラしながら歩いていても,百日紅が咲いていれば救われた気分になる。向日葵が咲いていれば明るい気分になる。夏という激しい季節を謳歌する彼らの生命力が,ヒトにも伝わってくるのかもしれない。

百日紅(2023-09-05)
百日紅(2023-09-05)
向日葵(2023-09-06)
向日葵(2023-09-06)

 百日紅よ向日葵よ,一夏の元気をありがとう。

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