地下通路

 地下道の風景に,いつも「passage」という英単語が思い浮かぶ。
 そうして,ミミズのような土壌動物が通る土の中の道を思い浮かべる。

日比谷(2022-07-16)
日比谷(2022-07-16)
本駒込駅(2022-08-06)
本駒込駅(2022-08-06)

 人間が行く地下通路。
 壁の模様も床の模様も柱の模様も照明も様々だ。

 ちょっとした未来感を感じるのは何故だろう。
 遙か昔にはなかった建造物で,遙か未来にも残りそうな建造物だからだろうか。

 地下を歩くのはちょっと楽しい。
 その昔,田舎の昭和の子供だった私は,地下道を通ると大人になったような気がしたものだった。

雨の銀座

雨の銀座(2022-07-16)
雨の銀座(2022-07-16)

 土曜日の午後,歩行者天国になった銀座通り。

 地方から東京へ移り住んだ頃,東京は雨になっても人出が減らないことに驚いた。
 どちらを向いても歩行者を見かけない場所がないことにも驚いた。
 そして,東京ネイティブな人と地方しか知らない人の間の埋まることない認識落差にも気がついた。

 コロナ禍で外国人観光客がいない分,東京の繁華街も以前より確かに人出が減った。
 でも私には十分人が多いように見えるのだった。