2010年の神田川風景

 東日本大震災の一年前の3月。私が東京で暮らし始めて迎えた最初の春だった。
 一年後,この橋の上から眺めた風景は節電ですっかり暗くなったのだった。

 上は昌平橋から聖橋を,下は万世橋から昌平橋を見た写真。
 聖橋と御茶ノ水周辺は,2010年代後半ずっと工事中で随分と風景が変わった。

神田川(2010-03-23 14:37)
神田川(2010-03-23 14:37)

 この頃は単なる廃駅だった旧万世橋は「2013プラットホーム」として開放され,ホームの下の赤レンガアーチは,商業施設「マーチエキュート神田万世橋」となって生まれ変わった。

神田川(2010-03-26 13:21)
神田川(2010-03-26 13:21)

 商業施設がオープンした今では,万世橋から見た風景も随分と華やかなものになった。そして相変わらず,陽気な観光客を乗せた遊覧船が走り抜けるのを度々見かける。

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春の七草

せりなずな
ごぎょうはこべら
ほとけのざ
すずなすずしろ
これぞ七草

芹はセリ科。
薺(ナズナ/ペンペン草)・菘(スズナ/カブ)・蘿蔔(スズシロ/大根)はアブラナ科。
ゴギョウ(御形/ハハコグサ)・ホトケノザ(仏の座/小鬼田平子)はキク科。

(2024-01-06)
(2024-01-06)
(2024-01-06)
(2024-01-06)

 六義園の入り口に飾られていた籠に入った春の七草。
 食べられるばかりに準備されてスーパーで売られている七草セットと違って,こうして植えられたセットは活き活きとしていて可愛らしい。

 七草は「子の日の遊び」として古くから行われてきたイベントだ。
 正月最初の子の日に野原に出て,若菜を摘み引き抜いた小松を庭に植えた。

 これは,平安時代にはとても一般的な行事だったらしい。
 『源氏物語』にも数カ所の記述があるし,『枕草子』にも「七日の日の若菜を六日人の持て来 さわぎ取り散らしなどするに…」(正月七日の日の若菜を六日に人が持ってきて騒いで散らかしたりして…)と書かれている。また清少納言の父,清原元輔が子日の行事を詠んだ歌も残っている(清少納言パパを訪ねて —藤崎八旛宮)。

 ちなみに2024年1月の子の日は,1日・13日・25日だ。


 お正月というのは確かに胃腸にとって試練の時である。普段から減塩生活に余念がない私はお節の塩っ辛さに心から疲れてしまった。七草粥というのは素晴らしい伝統だと思う。
 お鍋でゆっくりとお粥を作ろう。

六義園 2024年ご利益花壇(2024-01-06)
六義園 2024年ご利益花壇(2024-01-06)
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