サヨナラにんじんはうす

 熊本の地元ファミレス「にんじんはうす」閉店のニュース。




 「にんじんはうす」は私にとって思い出のファミレスだ。
 高校の地学部では天体の夜間観測をこの近くの田圃の中で行っていて,いつも星を見ながら煌々と輝く人参の看板を眺めていたし,高校を卒業すると,みんなで懐かしがってにんじんはうすを訪れたものだった。

 お正月はどこの店もお休みだった昭和の時代,にんじんはうすは正月3日から営業していて,お正月の帰省で集まった高校地学部の仲間でにんじんはうすに集まったりした。昔は東バイパス沿いにもう1件にんじんはうすがあって,そちらにも行ってにんじんはうすの梯子をしたりした(若者のノリ?)。

 それももう40年も前のこと。
 今では帰省して高校時代の友人と会うこともなくなったが,今年の5月に帰省したとき,たまたま前を通りかかって,まだ店が存在していることが嬉しくて,人参の看板が懐かしくて思わず写真を撮ったのだった。

にんじんはうす(2025-05-26)
にんじんはうす(2025-05-26)
にんじんはうす(2025-05-26)
にんじんはうす(2025-05-26)
にんじんはうす(2025-05-26)
にんじんはうす(2025-05-26)
にんじんはうす 地図
にんじんはうす 地図

 最後に訪れてハンバーグを食べたのは20年くらい前だったと思う。
 窓際の席に座って,中庭の噴水に訪れた鳩が熱心に水を飲んでいるのを眺めていたのが私のにんじんはうすの中での最後の記憶。昔の写真を丹念に探せば,もしかしたら店の中の写真が何か残っているだろうか。

 ハンバーグが美味しかったし,レトロな洋食屋さんという温かい雰囲気のファミリーレストランだった。人手不足と物価高で廃業せざるを得ないとのことだ。
 10月20日の閉店か。今月末に帰省するときにはもう閉店しているのだな。

 にんじんはうす,さようなら。

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北里駅跡公園

北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)

 熊本県北部,阿蘇郡小国町北里,国道387号線沿い。
 北里柴三郎記念館のすぐ近くに広い駐車スペースがあった。

 ちょっと休憩に寄ってみると,そこは駅跡の公園だった。
 何か…エモい!(とバカっぽく思った。)

北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)

 Googleマップには何の表示もない。
 検索してみると,1984年に廃線となった国鉄宮原線の駅跡だった。

 Wikipediaによると,宮原線は,大分県玖珠郡九重町の恵良駅(えらえき)から熊本県阿蘇郡小国町の肥後小国駅までの26.6kmを結んでいた線路ということだ。
 隣が肥後小国駅なので,この駅は終点の隣の駅だったということになる。

北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)

 思えばこの階段を降りてみるべきだったが,この時は写真を撮っただけで満足してしまった。おそらく崖の下の集落へ抜ける地下道なのだろう。

北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)

 如何にもこの石塀の横を線路が通っていた雰囲気だ。
 崖の下には北里川が流れている。

北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)

 旧駅舎ばかり熱心に見ていて気がつかなかったが,奥のトラックが駐車しているあたりに「北里森のキオスク」という売店があって,飲料の自動販売機も並んでいるらしい。

北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)

 3ヶ月後には北里柴三郎博士の新千円札が出ることもあってか,観光案内の看板が新しい。

北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)

 駅舎のすぐ前に祠があった。
 なにゆえに鮭?を咥えた熊なのかわからなかったし,何が祀られているのかもわからなかったが,古く由緒がありそうだった。

北里駅跡(2024年5月)
北里駅跡(2024年5月)

 この日は寄る時間もなく通り過ぎたが,近くには北里柴三郎博士の生家と北里柴三郎記念館がある。山奥でなかなか行けない場所だが,通りかかったら一休みするのに良い場所だ。

北里柴三郎の生家(2002年8月)
北里柴三郎の生家(2002年8月)
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