本の記録(2022-04)

 専門書など時間がかかる本を読む傍らの気分転換に読んだコミックばかり読了したので,コミックしか読んでいないような記録になってしまった。

 『大砲とスタンプ』も『長閑の庭』も,数年に一度は読み返したくなる。
 『長閑の庭』は恋愛コミックといえば確かにそうだが,各々が真剣に自分の気持ちと向き合おうとする姿に毎度背筋が伸びるような気持ちになる。


4月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:2031
ナイス数:35

大砲とスタンプ(6) (モーニングコミックス)大砲とスタンプ(6) (モーニングコミックス)感想
 4回目の再読。  放送局の暗号解読や要塞祭り。レジスタンスのおっちゃんの人間性が感じられたり,コースチャの活躍が見られたりが楽しい。そしてカタクリコ鉄橋に中隊長の初出場,黒死病連隊とグロム中佐と羊飼い作戦。
読了日:04月01日 著者:速水螺旋人
大砲とスタンプ(7) (モーニングコミックス)大砲とスタンプ(7) (モーニングコミックス)感想
 3回目の再読。  「祖国の人びとのかわりに無辜の者を殺し街を焼き孤児をつくる その代わり格好良い制服と勲章がもらえる それが将校だ」というラドワンスカ。そうは思わないというキリール。傷心で故郷へ帰省し,映画館のドプチンスキイ神父の招集で色々考えるマルチナ。  ラドワンスカの昇進パーティーやステテコ島気象隊への補給作戦など。
読了日:04月02日 著者:速水螺旋人

大砲とスタンプ(8) (モーニングコミックス)大砲とスタンプ(8) (モーニングコミックス)感想
 3回目の再読。  「聖戦の女神像」と聖職者たちのこと,大尉への昇進とパレードに転属命令のこと。戦争が終わった後のみんなの夢。  スィナンとキリールとマルチナの関係も変わっていく。
読了日:04月04日 著者:速水螺旋人

大砲とスタンプ(9) (モーニングコミックス)大砲とスタンプ(9) (モーニングコミックス)感想
 3回目の再読。何度読んでも面白いし最終巻は切ない。  戦争では一瞬前まで横にいた仲間が次々と死んでいくし,破壊され略奪され消滅する。アゲゾコに共和党軍がやってきたあとの街の様子は,ここ最近メディアで見かけるマリウポリとそっくりで,どう表現したら良いか分からない気持ちになった。戦争が終わり,生き残った者は各々の人生を新たに紡ぐ。その片鱗を過多にならず少しだけ見せてくれるところが読後感を広げてくれていると思う。
読了日:04月06日 著者:速水螺旋人

ひとりでしにたい(1) (モーニングコミックス)ひとりでしにたい(1) (モーニングコミックス)感想
 孤独死をテーマにした希有なコミックということで興味を感じて読んでみた。独身生活の主人公は憧れのキャリアウーマンだった伯母さんが孤独死したことをきっかけに色々考えるようになる。  自分もいつか孤独死するだろうと思いつつも,何を考えたら良いのかも分からず故に何も考えてこなかったが,考える糸口を掴むきっかけにはなりそうだ。内容は普通に面白かった。できれば続きも読みたいと思う。
読了日:04月07日 著者:カレー沢薫,ドネリー美咲

その着せ替え人形は恋をする 9巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)その着せ替え人形は恋をする 9巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)感想
 まりんちゃん太る! 念願の物を手に入れて新しい楽しさを発見! また新しい出会いがあり世界が広がっていく。次巻が楽しみだ。
読了日:04月08日 著者:福田晋一
長閑の庭(1) (Kissコミックス)長閑の庭(1) (Kissコミックス)
読了日:04月09日 著者:アキヤマ香
長閑の庭(2) (Kissコミックス)長閑の庭(2) (Kissコミックス)
読了日:04月10日 著者:アキヤマ香
長閑の庭(3) (Kissコミックス)長閑の庭(3) (Kissコミックス)
読了日:04月11日 著者:アキヤマ香
長閑の庭(4) (Kissコミックス)長閑の庭(4) (Kissコミックス)
読了日:04月11日 著者:アキヤマ香
長閑の庭(5) (Kissコミックス)長閑の庭(5) (Kissコミックス)
読了日:04月12日 著者:アキヤマ香
長閑の庭(6) (Kissコミックス)長閑の庭(6) (Kissコミックス)感想
教授が元子にスノードームを渡すところは涙なしでは読めない。
読了日:04月12日 著者:アキヤマ香
長閑の庭(7) (Kissコミックス)長閑の庭(7) (Kissコミックス)感想
3年ぶりの再読。悲しく美しく切なく希望がある最終巻だ。田中さんに幸せを。
読了日:04月13日 著者:アキヤマ香
月曜日のたわわ(1) (ヤングマガジンコミックス)月曜日のたわわ(1) (ヤングマガジンコミックス)感想
 もともとTwitterでもフォローしている知ったコンテンツではあったが,漫画は読んだことなかった。新聞広告で騒いでいる人たちがいて話題になったせいか,1巻が無料になっているのがAmazonで浮上していたので読んでみた。巨乳の女性ばかり出てくるが別に文句をつけるような内容とは思えない。IカップとかJカップなんてブラジャーがあることを初めて知った。重そうだ…。ヒロインのアイちゃんは実に可愛いと思う。
読了日:04月16日 著者:比村奇石

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 24 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 24 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
 石神君とこばちとミコちゃん。後輩達の成長を助けようとするかぐや。かぐやを心配する校長に四条家の姉弟…。物語が最終章に向かって動き出した。
読了日:04月17日 著者:赤坂アカ
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 25 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 25 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
 四宮家と四条家の闘争からかぐやを救い出すプロジェクトの始まり。続きは怒濤の展開が待っていそうだ。
読了日:04月17日 著者:赤坂アカ

読書メーター

本の記録(2022-03)

 『無職転生』を読み終わった(Web版では完結済)。異世界モノの金字塔と呼ばれるだけあって大変面白かった。


 だがラノベを沢山読むと,私は決まって格調高い文章に浸りたくなる。そういうわけで今回は森鴎外を読んだ。
 かつて森鴎外が暮らしていた町で私が暮らしていることもあって,以前から森鴎外の作品を読んでみたいとは思っていたが,文章が難しすぎて無理と敬遠していた。高校の現代国語で『舞姫』を読んで絶望的に分からなかったので。だが少なくとも現在の私は高校生の頃よりは日本語が使えるようになったらしく,高校生の時よりは苦労せずに読めた。
 『青年』は青空文庫版を読んだが,注釈がないと理解が難しい箇所(文語体のフランス語?のようなのが散りばめられている)が非常に多いので,現在読んでいるものが一段落したら,注釈つきを買って読み直してみようと思う。


 『紛争でしたら八田まで』は,2巻〜3巻がウクライナの紛争解決の物語だったので読んでみた。1巻・2巻がkindleで無料になっていた(Kindle Unlimitedだったかも)ので読んだのだが,無料で入手できたのは2巻までだったため続きはWeb版で読んだ。
 世界の知らない国々の地政学的事情が分かって面白いコミックだった。


 『シメジ シミュレーション』はそのうちまとめて読み直そうと思う。つくみずさんは天才だと思う。
 そういえば,以前この漫画を読んでオシロスコープを衝動買いしたっけ。どこやったかな(^^;?(オシロスコープは衝動買いするようなものではないが,個人で気楽に買えるお値段で売っていたので思わず興味本位で…。)


 
 『大砲とスタンプ』は架空の世界のウクライナ周辺を舞台に描いた兵站軍の物語ということで,「読み直すなら今だ」と思って再読中。5回目の再読だが,何度読んでもとても面白い。


3月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:2102
ナイス数:53

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 24 (MFブックス)無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 24 (MFブックス)感想
 手分けしてミッションをこなすオルステッドカンパニー。ルーデウスはアリエルから派遣された戦士シャンドルとドーガと行動を共にする。冥王ビタとスペルド族。天才クリフ! ヒトガミはだからクリフを殺したかったのだろう。  剣神ガル・ファリオンに北神カールマン三世ことアレクサンダー・ライバック。事務所襲撃。総力戦の様を呈してきた,
読了日:03月02日 著者:理不尽な孫の手
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 25 (MFブックス)無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 25 (MFブックス)感想
 剣神ガル・ファリオンに北神カールマン三世ことアレクサンダー・ライバック。シャンドルとドーガの正体。北神カールマン二世ことアレックス・ライバックと三世との親子対決や懐かしいデッドエンドの戦いなど,ほぼ全巻が戦いに終始。鬼神とは和解したが,ギースと3人目の使途が残っている。
読了日:03月02日 著者:理不尽な孫の手
青年青年感想
 主人公の小泉純一は谷中の初音町に住まいを借り,行動範囲は上野から本郷・千駄木・谷中など。当時の町の様子が目に浮かぶように描かれていることが興味深く,主人公の他人を自尊心を保ちつつ他人を尊重するよう自分を律する純粋さには好感が持てた。  ただ,度々重要なキーワードがアルファベットで書かれた英語ではない単語(古いフランス語?)であったことに参った。明治時代の教養層とはこういった単語に慣れ親しみ使いこなす人たちだったのだろうか?
読了日:03月10日 著者:森 鴎外
舞姫舞姫感想
 仮名遣いも言葉遣いも古文と現代文の中間のようで難しく高校生の時は現代国語の教科書で少しばかり読んで諦めた作品だが,今一度読んでみようと思った。高校生の頃よりは読めるが,英語の本を読んでいるのと同じ程度の理解で読み進む感じだった。物語の筋はわかるが分からない部分は気にせず読み飛ばす感じ。  物語はただひたすら非常に救い難い。
読了日:03月11日 著者:森 鴎外
紛争でしたら八田まで(1) (モーニングコミックス)紛争でしたら八田まで(1) (モーニングコミックス)感想
 イギリスを出発しミャンマーへ。事件が解決したとたん今度はタンザニアへ。世界を股にかけ地政学的知識で紛争原因を突き止め爽快に解決していく地政学リスクコンサルタントの八田百合さん。世界の勉強にもなって面白かった。
読了日:03月11日 著者:田素弘
紛争でしたら八田まで(2) (モーニングコミックス)紛争でしたら八田まで(2) (モーニングコミックス)感想
 タンザニア事件を解決し,イングランドに戻ってビールに絡む事件を解決! そして次の依頼はウクライナ。今注目のウクライナについて知る機会にもなって興味深い
読了日:03月12日 著者:田素弘
バーナード嬢曰く。: 1 (REXコミックス)バーナード嬢曰く。: 1 (REXコミックス)感想
 面白かった。兎にも角にも色々と読んでみたくなって困る。バーナード嬢はバカそうだが,何だかんだ言ってけっこう頭良いと思う。いや作者が頭良いなと思う。一番好きな本を挙げる話があったが「一番」って難しいと思う。
読了日:03月14日 著者:施川 ユウキ
アルテ 15巻 (ゼノンコミックス)アルテ 15巻 (ゼノンコミックス)感想
 アルテと母親との時間がこの巻の見所。色々擦れ違ってきた親子の,もしかしたら最後になるかもしれない時間だ。  そして舞台はカスティーリャ王国に移り,アルテはイレーネの兄カール5世に謁見する。
読了日:03月19日 著者:大久保圭
アルテ 16巻 (ゼノンコミックス)アルテ 16巻 (ゼノンコミックス)感想
 イレーネの宮廷画家として8年間働いたアルテは混乱に乗じてフィレンツェに帰ることを決意。カスティーリャの人々に別れを告げ,イレーネの配慮でつけられた護衛の傭兵たちと共にフィレンツェを目指す。  社会情勢の変化や当時の地中海の航海の様子などが興味深かった。次巻は2022年秋頃に発売とのこと。
読了日:03月20日 著者:大久保圭
シメジ シミュレーション 03 (MFC キューンシリーズ)シメジ シミュレーション 03 (MFC キューンシリーズ)感想
 街に起こる様々なおかしな現象。それを普通に楽しむしじまとまじめ。おかしなことを正そうと頑張る庭師さん。眠ることを止めて研究に没頭しているお姉ちゃん。自由研究で変な石を調べ始めるしじまとまじめ。  お姉ちゃんと夢の中へ行って何か謎がわかったようでわからない。益々シュールさが増して続きが気になる。つくみずさん天才だと思う。
読了日:03月20日 著者:つくみず
大砲とスタンプ(1) (モーニングコミックス)大砲とスタンプ(1) (モーニングコミックス)感想
 1巻を読むのは多分5回目くらい。  舞台が架空世界の黒海周辺ウクライナ辺りゆえ再読しようと思った。第1話の平和号の話からして物語が現実的な戦争の世界であることが明白で,物資の横流しや記者の接待なども架空の世界とはいえ非常に現実にありそうな話で引き込まれる。やはりこの作品は何度読んでも面白いと思った。
読了日:03月27日 著者:速水螺旋人
大砲とスタンプ(2) (モーニングコミックス)大砲とスタンプ(2) (モーニングコミックス)感想
 4度目の再読。  マルチナ中尉に昇進。コースチャ登場。野蛮連隊第一大隊の反乱騒ぎ。イイダコ高地への出張。ザミャーチン軍曹との出会い。ずっと出てくるんだよね,この人。そしてキリールとアゴゾコ観光しスィナンと出会う…。
読了日:03月28日 著者:速水螺旋人
大砲とスタンプ(3) (モーニングコミックス)大砲とスタンプ(3) (モーニングコミックス)感想
 5回目の再読。  アーネチカの北極刑務所暮らしやマルチナの帰省の話など。
読了日:03月28日 著者:速水螺旋人
大砲とスタンプ(4) (モーニングコミックス)大砲とスタンプ(4) (モーニングコミックス)感想
 5回目の再読。  キリールの命令で「存分に」憲兵隊と戦うマルチナ。キリールさんは世界的作家? 帝国出張に軍靴の調達。そしてキリュシキン元帥の来訪。
読了日:03月30日 著者:速水螺旋人
大砲とスタンプ(5) (モーニングコミックス)大砲とスタンプ(5) (モーニングコミックス)感想
 5回目の再読。  キリュシキン元帥の護衛に始まり,アーネチカが新兵さんを助けたり,アゲゾコスペシャル醸造所を捜したり,国債のノルマを達成するためマルチナが怪しい施設に入ったり,共和国を設立したり,赤紙ラジオの捜査をしたり。
読了日:03月31日 著者:速水螺旋人

読書メーター