巻雲の午後

 春霞の黄色い空が続く3月。
 この日も朝からそうだった。

 だが,午後遅くなって不思議と空が澄み渡り,秋のような青空に美しいすじ雲が芸術作品のように空に広がった。

すじ雲の午後(2023-03-20 16:10)
すじ雲の午後(2023-03-20 16:10)
すじ雲の午後(2023-03-20 16:13)
すじ雲の午後(2023-03-20 16:13)
すじ雲の午後(2023-03-20 16:13)
すじ雲の午後(2023-03-20 16:13)

 そしてほどなく巻雲の下に高積雲の群れが流れてきた。

 巻雲も高積雲も,観天望気では雨の予兆。少なくともお天気下り坂のサインだ。
 天気予報でも翌日には曇り,更に翌々日には雨が降ることになっている。

 予報通り雨が近づいているのだなぁと思いながら青い空と美しい雲を見上げた春分前日の午後だった。

青い空に白い月

 秋晴れの青い空に下弦の月が浮いていた。
 先日の満月は皆既月食で大騒ぎだったのに,イベントが終わると世間は月のことなど忘れ去る。

 イベント騒ぎが悪いとは言わないが,私はこうしてふと見上げた空に見る月にほっとする。古くからの友人に出会ったようだ。

 深まった秋に色づいた葉。
 秋晴れの青に白い月。
 少し尖った冷たい空気。

 同じような空気の下で見上げた数々の月のことを思い出す。

下弦の月(月齢22.7)と黄葉
色づいたケヤキと下弦の月(月齢22.7)と黄葉