東京都水道歴史館を出ると、
エントランス横にこんな案内板を見つけた。
せっかくなので、こちらも見学しておこう。
水道歴史館からの通路を上ると、まず神田上水石樋があった。
午後遅い太陽が眩しく照らしていて、
写真を撮るのも説明文を読むのも難しかったのだが、こんな感じ。
本郷給水所公苑は、
1892年(明治25年)に建設された本郷給水場の上に人工地盤を造成し、
その上に作られた公苑。
水道歴史館の野外展示場として神田上水が復原展示されている。
苑内は洋風庭園と和風庭園の2部構成。
洋風庭園はフランス式デザインで、パーゴラや地球儀、
時計などが配備されたバラ園。
和風庭園は武蔵野散策のイメージで作られた
池や四阿(あずまや)、雑木林や沼などが配されている。
2月だったので残念ながら冬枯れだが、
バラの季節はかなり美しい風景が見られることだろう。
和風庭園部分の池。
池の周りには鳥の彫像を拝したベンチが置かれていた。
この神田上水石樋(せきひ/石垣樋)は、
昭和62年~平成元年にかけて発掘された
神田上水幹線水路の一部を移築復原したもの。
神田上水は、井の頭池の湧水を水源とする神田川、
神田川支流の善福寺川(ぜんぷくじがわ)、
妙正寺川(みょうしょうじがわ)からの水を合わせ、
目白台下の大洗堰(おおあらいのせき)を通り、水戸藩邸を通り、
神田川の上を懸樋(水道橋の名前の由来の橋)で渡し、
神田・日本橋方面へ水を届けた。
東京の歴史に想いを馳せつつ、ゆっくり楽しめる美しい公園だと思う。
バラの季節に行ってみたいものだ。