10年前のロンドンで

 10年前の12月。
 特に狙ったわけでも無かったが,たまたま訪れたのがクリスマスの季節だったので繁華街のイルミネーションは是非見ておこうと思った。

 日暮れを待って出かけ,オックスフォード・サーカス駅で地下鉄を降り,ピカデリー・サーカスへ向かってリージェント・ストリートを歩く。大通り全体を包み込むような電飾が施され,常日頃は黄色系で統一され落ち着いた雰囲気の街明かりに異色のエネルギーが与えられているような感じだ。
 落ち着きが無いが楽しい。

 繁華街はクリスマスの雰囲気を楽しんで歩く大勢の人たちで賑わっていた。

リージェント・ストリート(2011-12-05)
リージェント・ストリート(2011-12-05)

 10年経って,英国はEUを離脱。エリザベス2世が亡くなってチャールズ3世が即位した。コロナにウクライナでの戦争,エネルギー問題など世界はどんどん変わっていった。
 今年のロンドンはどんなクリスマスを迎えているのだろう。

終端

 ターミナル駅に降り立ったら,決まって線路の終端を確認したくなる。
 「ターミナル駅」という名詞が持つ漠然としたイメージが旅情を誘い浪漫をかきたてる…ような気がする。そして終着駅にしかない線路の終端こそが,その浪漫を具現化した存在である…ということなのだろうか。

 終わりなのにわくわくするとは摩訶不思議だが,終わりは始まりだからわくわくするのかもしれない。

西高島平駅(2022-08-20)
西高島平駅(2022-08-20)
西高島平駅(2022-08-20)
西高島平駅(2022-08-20)