いかにも純喫茶

 巣鴨駅前。飲食店が建ち並ぶ巣一商店会の一角にある珈琲専門館伯爵。
 いかにも昔ながらの純喫茶という雰囲気に惹かれ,前を通りかかるたびにこの店を撮ってしまう。

 何と言っても店先に置かれているレトロな直方体の看板が素敵だ。重厚なフォントにも歴史を感じさせる風情がある。
 入った事がないので本当に純喫茶かどうかわからないが,40〜50年くらい前の昭和の時代に,銀色のお盆を抱えた三つ編みのウエイトレスさんが注文を取りに来てくれた昔ながらの喫茶店を想起させられる。

 これだけ気になっているのだから,一度くらい入ってサンドイッチを食べながら珈琲を飲むとかしてみたいものだ。

伯爵(2023-05-17)
伯爵(2023-05-17)

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時代とりどり

 煤けた古い時代の構造物の中に,目が覚めるような黄色と赤の看板が映える。
 YouTube公式チャンネルの案内に,フランチャイズ募集のQRコード。看板の内容もすっかりネットが普通になった令和の世界だ。

 この新旧の時代が入り乱れた混沌は,まるで人間社会の縮図っぽくて素敵だと思う。煤けた壁は,時代の変遷をずっと定点観測し今日もここに建っているのだ。

新橋のガード下(2023-05-04)
新橋のガード下(2023-05-04)
新橋のガード下(2023-05-04)
新橋のガード下(2023-05-04)

 壁が見てきた時の流れに想いを馳せながら,信号が青に変わるまでのしばし,張り出した鉄骨やボルトのサビや壁の汚れなどに見とれて天井を見上げていた。

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