カテゴリー: いつかの遠い街

　バスを降りてケンジントンの街を歩いていると，ひときわ目立つ小さな店があった。
　何故目立つかというと，店構えも店内も赤で統一されているのだ。落ち着いたロンドンの街並みにあってはとても目立つ。

　近寄って見ると，「クリスマス・クラッカー・ショップ」というクリスマスグッズ専門店だった。

　the Christmas Cracker Shop は毎年10月からクリスマス・イヴまで開くお店で，年によって店の場所は変わるらしい。
　この年，2011年はケンジントン・チャーチ・ストリートとキングス・ロードで見かけた。

　ここでロビンのフィギュアや小さなクリスマスツリー，オーナメントなど幾つか買って帰ったのだが，ロンドンのクリスマスといえばくるみ割り人形でしょ！
　何故これを買わなかった？＞あの時の私！

　くるみ割り人形を買わなかったことを，10年経っても後悔しているのだった。

　土曜日のノッティング・ヒル。
　クリスマスシーズンの華やかなポートベロー・マーケットに，やたら地味な一角があった。

　植木屋？
　いや，これはモミの木。クリスマスツリーだ！

　ロンドンのクリスマスは，こんなに大きな本物のモミの木を買って飾るのか！

　見ている間に，一人の男性が買って帰る。
　どうするのかと思って見ていたら，この木を丸ごと通せるほどの大きな塩ビ管にこれまた大きなビニール袋が張ってあり，そこにモミの木をバッサリ放り込んで包装していた。

　へぇー面白い！
　買って帰るわけにはいかないけれど！

　クリスマスシーズンならではのお店を見られて満足だった。