秋田駅西口。リムジンバスを降りて駅へ向かった。
秋田駅周辺は広々と明るく,要所要所に秋田杉が遇われ落ち着いた雰囲気だ。
秋田市ガイドマップ,秋田駅周辺ガイドマップの看板を眺め駅方面を振り向くと,赤いポストが目に付いた。
ポストの上に乗っているのは竿灯まつりの提灯に違いない!
着いて早々にこういう地元風情なものを目にするとテンションが上がる。
そういえば,徳島駅の駅前には阿波踊りのポストがあったっけ。
有名なお祭りがある土地はいいなぁ。
ズンズンと近づいていくと,やっぱり竿灯の提灯だった。
竿灯まつりは子どもの頃に2回見たことがある。
5歳の夏と10歳の夏。
まつり会場は大混雑だった。
人垣に遮られてとても見えそうになかったが,母が一芝居打って見せてくれた。
わざと熊本弁を使って「せっかく来たばってんいっちょん見えんね」と声をあげたのだ。母は自分の地元の祭を,何としてもその機会に娘達に見せておきたかったのだろう。
九州の方言を耳にした秋田の皆さんは,すっと場所を空け,私と妹を前の方へ呼んでくれたのだった。
特に10歳のときのことはよく覚えている。
10m以上もある巨大な竿灯を,こうやって腰や肩,額などに移し替える妙技はいつまでも眺め続けていられるものだった。
秋田竿燈まつり-Akita Kanto Festival-公式ホームページ