2010年の神田川風景

 東日本大震災の一年前の3月。私が東京で暮らし始めて迎えた最初の春だった。
 一年後,この橋の上から眺めた風景は節電ですっかり暗くなったのだった。

 上は昌平橋から聖橋を,下は万世橋から昌平橋を見た写真。
 聖橋と御茶ノ水周辺は,2010年代後半ずっと工事中で随分と風景が変わった。

神田川(2010-03-23 14:37)
神田川(2010-03-23 14:37)

 この頃は単なる廃駅だった旧万世橋は「2013プラットホーム」として開放され,ホームの下の赤レンガアーチは,商業施設「マーチエキュート神田万世橋」となって生まれ変わった。

神田川(2010-03-26 13:21)
神田川(2010-03-26 13:21)

 商業施設がオープンした今では,万世橋から見た風景も随分と華やかなものになった。そして相変わらず,陽気な観光客を乗せた遊覧船が走り抜けるのを度々見かける。

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働く鷹さん

 ANAインターコンチネンタル石垣リゾートに宿泊した時のこと。
 朝食前に中庭を散歩していると,向こうから腕に鷹を乗せた男性が歩いてくる。何しろ鳥好きなのでこれは見逃せない。思わず話しかけ,写真を撮らせていただいた。

 やはりホテルの鷹さんで,藍くんという名前とのことだ。

鷹の藍くん(2025-01-29)
鷹の藍くん(2025-01-29)

 何と賢そうな目をしているのだろう。
 藍くんは大人しく撮らせてくれた。

 画像検索してみた結果,モモアカノスリ(ハリスホーク)だと思う。

鷹の藍くん(2025-01-29)
鷹の藍くん(2025-01-29)
鷹の藍くん(2025-01-29)
鷹の藍くん(2025-01-29)

 ホテルで鷹を飼っているのを不思議に思って尋ねてみると,藍くんは従業員として働いているのだという。
 暖かい季節になるとホテルでは野外イベントが開かれるようになり,そういう場でカラスを追い払うお仕事をしてもらっているのだそうだ。

 確かにカラス,特にハシブトガラスがたくさんいる。
 我が物顔でプールで水浴びしたり水を飲んだりしている姿を何度も見かけた。プールで泳ぐ人もいない1月ならよいかもしれないが,もう少し暖かくなったら問題になってもおかしくない。

 野外イベントでカラスたちがお客様の食事の邪魔をしたりフンを降らせたりされないよう,藍くんが目を光らせていてくれるのだろう。

鷹の藍くん(2025-01-29)
鷹の藍くん(2025-01-29)

 別れ際に藍くんのステッカーを下さった。
 興味を示すお客様に配れるよう常に持ち歩いておられるのだろうか。このステッカーはかなり嬉しいお土産になった。

鷹の藍くん(2025-01-29)
鷹の藍くんステッカー(2025-01-29)
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