アニメ覚え書き(〜2019年03月)

転生したらスライムだった件
2018年10月~2019年3月,なろう系ラノベ原作。はいはいよくある異世界転生ものね,とか思ったけれど2クールと聞いて俄然見る気になって見てみたら,なんかとても面白い! 主人公も魅力的だし,中身おっさんなのも素敵。もう中高生アニメ飽き飽きなんだもの。飽きさせない展開が次々と転がり,魅力的なキャラクター続出。ただラストがよくわからない終わり方だった。第2期が決まっているので,それへ向かう伏線なのか…。ともかく毎回次を楽しみに見た良いアニメだった。2期も見る。できれば原作も読みたい(とても長いらしいので暇がなさそう><)

ソードアート・オンラインアリシゼーション
2018年10月~2019年3月,分割4クール前半。SAOシリーズ中でも人気作品で,メインヒロインのアスナが大嫌い&アリス大好きな私としては必見アニメ。物語を知っている人なら物語が前半と後半に分かれていることはよくわかっていると思うが,その通り,前半のアドミニストレータとの闘いで,アリスの半分とユージオが退場するまで。ユージオはアリスと共にSAO中最高に好きなキャラクターなので,前半で居なくなってしまうのが本当に残念で悲しい。後半は原作を読んでいてもちょっと引き延ばしすぎと思ったし,嫌いなアスナがしゃしゃり出てくるので前半ほどワクワクしないが見る予定。

上野さんは不器用
以前から気になっていた作品のアニメ化だったので問答無用で見た。科学部の部長である中学3年生の上野さんは次々と天才的な発明品を作っていくのだが,方向性が常に変態で残念。変態なくせにもの凄く純情なので,大好きな田中君に気持ちを伝えることが全く叶わないギャグアニメ。上野さんのタイツで作られたタモン君がだんだん可愛いような気がして欲しくなってしまった(^^;。

となりの吸血鬼さん
2018年秋アニメ。以前からアキバでお勧めっぽかったし絵柄が可愛くて気になっていたのでちょっと見てみたのだが,ソフィーの昔なじみの吸血鬼が現れて引っ越して来たあたりから何だか先が気にならなくなって見なくなってしまった。気が向いたら続き見るかも…。

ブギーポップは笑わない
原作を知らずともタイトルは知っているほどの有名な作品だったし見てみたのだが,説明が少なすぎてサッパリ理解できなかった。原作を知っている人なら楽しめたのかも。2クールくらい使ってもう少しわかりやすく作って欲しかった。残念。

私に天使が舞い降りた!
『コミック百合姫』原作で連載中。大学生のみやこと,小学5年生の妹ひなた,ひなたのクラスメイトの物語。これもタイトルだけ見て「はいはい天使ね」とか思っていたのだが,1話を見て「これは予想外に面白いかも?」と思い,それが最後まで続いて面白かった。ひたすら日常系なのだが人の心の機微を上手に表現したなごみ系アニメだと思う。

五等分の花嫁
『週刊少年マガジン』で連載中作品のアニメ化ということで,きっと面白い作品なのだろうとは思うのだが,アニメは突っ込む気にもならないほど突っ込みどころ満載で,こんな超豪華声優陣をもってしてもこんなチープなアニメになってしまうのかと思わされた作品だった。脚本の問題ですか? 花嫁が誰なのか分からずに終わったのは原作が続いているから仕方がないのだろうが,何だかな。

ケムリクサ
けものフレンズの2期はここにあり!という,たつき監督の作品。最初の方はよくわからないまま見ていて(それでも見続けようと思ったのだからさすが),半分ほど見たところで1話からもう一度見た。謎はある程度解決されるも想像の余地を残したまま,最後のリンのとびきりの笑顔が最高で,これを目指したアニメだったのだなと思ったのだった。あの笑顔は全てを解決してくれる。

かぐや様は告らせたい
今期一番楽しみに見たアニメ。毎週dアニメストアで見て,さらにNetflixでも見て,更に原作も全部買って読んでしまった。賢い人たちが主人公ってストレスがなくてすばらしい。あと,「アニソン界平成最後の大型新人&ラヴソングの王様・鈴木雅之」氏が歌うOPが最高すぎ。これコネがあったとかではなくダメ元でお願いしたらOKをもらえて歌ってもらえたらしい。ダメ元でも頼んでみるって重要なのね。あまりにも素晴らしいOPだったので,2日に1日は私の頭の中で一日中リピートされるありさまだった。一日中エンドレスで流していられるBlu-rayBOXの発売を強く希望。

revisions リヴィジョンズ
Netflixでは一気に配信されていたので,配信直後に一気に見た。まぁほんとよくぞここまでウザい主人公がいたもんだ…というアニメ。街全体が違う世界へ飛ばされるという設定は珍しいと思う。2期が作られるならたぶん見るかな。

けものフレンズ2
一応見てみたのだが,2話で興味を無くして見なくなってしまった。みんなあんなに愛して楽しんだけもふれなのに,何故こんなことにしなければならなかったのか。最後まで見ていないので私には何も言えないのだった。

荒野のコトブキ飛行隊
3Dを駆使した飛行機描写は素晴らしかった。音も実にリアルだった。人物は出場頻度によって3Dと2Dを使い分けていたそうだが,違和感なかった。非常に興味深い舞台設定で,それを小出しに出して興味をそそる手法は良かったと思うのだが,やっと世界がわかりかけてもう少し知りたいと思ったところで時間切れ。1クールで終わるのは残念すぎる作品だったと思う。そろそろ12話しばりを何とかしようよ。もったいないよ。

ガーリー・エアフォース
1話切り。見続けたら面白かったのではないかとも思う。が,主人公の幼なじみの女の子があまりにもウザくて,このウザい女を見続ける苦痛に甘んじてまで続きを見なくてもいいかと思ってしまった。

えんどろ〜!
一見きららかと思ったが,オリジナルアニメ。『ゆるゆり』原作者のなもりさんがキャラデザということで,キャラクターの可愛さが際立っていてあざとい。ほぼどうでも良いような日常回が続くようでいながら,そして型破りな勇者パーティと常識人で可愛らしい魔王だが,勇者と魔王というカルマは彼らを捕らえ続け,99代も続く勇者と魔王とは何なのかを考える物語。

ぱすてるメモリーズ
2話切り。荒廃した秋葉原のカフェのメイドさんたちが愛する物語を救うために戦う。正確にいうと1話切りしていたのだったが,2話が問題視され,削除だのBlu-ray発売中止だの話題になっていたので,野次馬根性で2話を見て,結果的に2話切りになったのだった。色々なアニメやコミックのパロディだが,一部の著作者側から見るとやりすぎだったらしい。つまらないというほどでもなかったのだが,そんなに沢山見ていられなかったので,結果的に切ることになったアニメ。

寄宿学校のジュリエット
アニメ放映は2018年10月~12月。たまたまラジオでマフィア梶田さんがこの作品のファンだと知って何となく見てみようかと思ったのだった。まぁ表題通り,寄宿学校でロミオとジュリエットのような祝福されない恋愛を頑張る物語。ロミオがばかでイライラしたが,まぁ気負わず適当に流して見るには良かったかな。

同居人はひざ、時々、頭のうえ。
東急ハンズ池袋店でこの作品とのコラボをやっているのを見かけて,何となく見はじめた。人間との接触を嫌う作家とたまたま拾われた猫の物語。前半と後半が人間視点と猫視点に分かれているところが面白かったのだが,あの猫視点を見て猫を飼っている皆様は「その通り,そんな風に思っていそう!」と思うのか,それとも「警戒心なさすぎでしょう」とか色々思うのか,知りたい気がした。

武蔵野(国木田独歩)

『武蔵野』は国木田独歩による有名な随筆。
青空文庫などで無料で読むことができる。

国木田独歩は1871年(明治4年)生まれ。
千葉県に生まれるが、役人だった父親の転任先を転々とし、
山口県や広島県で少年時代を過ごした。
1887年に上京し、早稲田大学の前身、東京専門学校に入学。

1896年(明治29年)に渋谷村(現在の渋谷区)に住み始め、
『武蔵野』は、その2年後の1898年に、
『今の武蔵野』という表題で発表された。

独歩は『武蔵野』の中で武蔵野の範囲を定義しているが
その定義によると渋谷は武蔵野に位置している。

そこで僕は武蔵野はまず 雑司谷 から起こって線を引いてみると、それから板橋の中仙道の西側を通って川越近傍まで達し、君の一編に示された入間郡を包んで円く甲武線の立川駅に来る。この範囲の間に所沢、田無などいう駅がどんなに趣味が多いか……ことに夏の緑の深いころは。さて立川からは多摩川を限界として上丸辺まで下る。八王子はけっして武蔵野には入れられない。

『武蔵野』国木田独歩

独歩の定義によると、
多摩川が流れていない八王子は武蔵野でなく、
武蔵野台地の上であっても
大名屋敷跡などがある東京中心部も武蔵野に含まれない。

『広辞苑』による武蔵野の定義は
埼玉県の川越と東京都の府中市の間に広がる地域ということで、
独歩の定義とは少し異なっているかもしれない。
「武蔵野」の定義は様々で、正解というものはないのだろう。

山口や広島など中国地方で育った独歩は、
楢の木によって形作られた武蔵野の風景に魅了され、
武蔵野の自然の美しさを事細かに語る。

さまざまの光景を 呈するその妙はちょっと西国地方また東北の者には解しかねるのである。元来日本人はこれまで楢の類いの落葉林の美をあまり知らなかったようである。

『武蔵野』国木田独歩

また、武蔵野を歩く楽しさを情熱的に訴える。

武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向くほうへゆけばかならずそこに見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある。

『武蔵野』国木田独歩

詩人としても活躍した独歩の観察力と語彙力は、
120年前の武蔵野の風景や人々の生活を、
まるで映像でも見るように生き生きと描き出す。

武蔵野地方を吹き抜ける強風も、
独歩の手にかかると、こんな具合だ。

風が今にも梢から月を吹き落としそうである。

『武蔵野』国木田独歩

小金井市の玉川上水に架かる桜橋には独歩の碑があり、
また、桜橋のすぐ近くには独歩橋なる名を持つ橋もある。
『武蔵野』の中で、
独歩は夏の日の友人との散歩の思い出をこう語っているのだ。

自分はある友と市中の 寓居 を出でて三崎町の停車場から境まで乗り、そこで下りて北へ 真直 に四五丁ゆくと桜橋という小さな橋がある、それを渡ると一軒の 掛茶屋 がある、この茶屋の婆さんが自分に向かって、「今時分、何にしに来ただア」と問うたことがあった。

『武蔵野』国木田独歩

なるほど小金井は桜の名所、それで夏の盛りにその堤をのこのこ歩くもよそ目には愚かにみえるだろう、しかしそれはいまだ今の武蔵野の夏の日の光を知らぬ人の話である。

『武蔵野』国木田独歩
桜橋の近くにある国木田独歩の文学碑
『武蔵野』に登場する小金井の桜橋
桜橋にある説明版。独歩の『武蔵野』にも言及されている。
玉川上水にかかる小金井市の独歩橋

独歩がどれほど武蔵野を愛し
武蔵野の自然に溶け込んでいたかが感じられる。

「田舎」とか「都会」という言葉が指し示す状態に
時代の差こそあれ、
独歩の時代も現代も、
武蔵野という地域の魅力は
独歩が下のように書いたそのままなのではないだろうか。

大都会の生活の名残と田舎の生活の余波とがここで落ちあって、緩やかにうずを巻いているようにも思われる。

『武蔵野』国木田独歩

武蔵野という地域を知っているのなら、
行ったことがあるのなら、
行ってみたいと思うのなら、
国木田独歩の『武蔵野』は
120年経っても一読に値する名著であると思う。

青空文庫を元にしたKindle本なら0円で読むことができる。