喧噪と静寂

 道行く人々でごった返す土曜日夕刻の秋葉原駅前。
 喧噪の中にあるのは,秋葉原という非日常空間を楽しむ人々の興奮や熱気。何かしら交感神経が刺激されそうな雰囲気だ。

秋葉原(2023-06-10 19:12)
秋葉原(2023-06-10 19:12)

 そしてここからほど近いJR秋葉原駅の京浜東北線と山手線のホーム。
 つい今し方までその只中にいたはずのかまびすしい世界は,いったいどこへ消えて了ったのか。ホームにあるのは夜の静寂とうら寂しさ。煌々と照らす蛍光灯が,誰もいないホームをむしろもの悲しく見せているようにも思える。

 こんな相反する風景の混在が,都会の風景の魅力の一つではないだろうか。

秋葉原駅(2023-06-10 19:45)
秋葉原駅(2023-06-10 19:45)
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鳥よ神々しく

 湿度が高そうで暑苦しそうだなぁと思いながら空を撮った。
 撮り終わった瞬間,鳥が凄い速さで過っていったのが目の端に映った。あの鳥は写真に写っているに違いない!

 嬉しいことに太陽のすぐ下の良い位置に,意外と大きく写っていた。飛び去る速度が速かったし,比較的近くを飛んでいたのだろう。

(2023-08-29 06:43)
(2023-08-29 06:43)

 拡大してみた。この形は鳩?
 陽光に透けた風切り羽が美しい!

 大空を自由に飛び回る鳥の何と神々しいことだろう。
 二次元で生きる人間は,空の視点を持つ彼らに敬服するしかない。叶わない。
 いつもそう思う。

 空にいる彼らは常に逆光のシルエット。
 眩しい空を背景に影しか見えない存在だ。
 それが神々しさに拍車をかけていると思う。

(2023-08-29 06:43)
(2023-08-29 06:43)
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