アニメ覚え書き(2021年01月~03月)

旧作も含めこの期間に見終わったアニメの備忘録。

ひぐらしのなく頃に業

 2020年秋から2クール。伝説の名作の新たなアニメ化で最後の謎解きまで終わるのだろうと期待して見たのだが,沙都子の物語だった。何だか中途半端なよく分からない状態で終わってしまった。続きは? 作品が複雑で難しくて一度さらっと見たくらいでは理解が足りなすぎたのかも知れない。


イエスタデイをうたって

 漫画原作,2020年春アニメ。Netflixにて視聴。
 舞台は2000年代の世田谷区あたりらしく,コンビニはあるが家にはまだプッシュフォンや黒電話やブラウン管テレビが存在する。主人公の住むアパートにある炬燵やファンシーケースは昔の大学生の下宿の部屋のようだし,エンディング画面にはゼビウスに似たゲーム画面が出てきたりしてノスタルジックな雰囲気。登場人物たちの生き方を描いた真面目な作品だった。  ただ,ハルちゃんや浪くんみたいなぐいぐい来るキャラクターは苦手だし,リクオや榀子みたいなうじうじハッキリしないキャラクターも苦手なもので,メインキャラ4人を誰も好きになれず,そのため共感もできずに終わった。


進撃の巨人 第4期 Part.1

 大人になったエレンが兄のジークと交流を持つようになり,壁の外の世界のことが描かれるようになり,巨人との戦いというより,巨人という存在に対する価値観の戦いになっていく。主要人物の死や,揺るぎないと思われたエレンとミカサとアルミンの間での断絶など,相変わらず暗く重い物語が続く。
 原作も最終回を迎え,次シーズンが楽しみだ。


裏世界ピクニック

 ハヤカワ文庫のミステリーが原作。原作は読了していたので楽しみに見たのだが,原作ほど怖くなくて残念だった。視覚化された裏世界を見られたのは良かったと思う。小桜の日高里菜さんがすごくイメージ通りだった。


ホリミヤ

 原作は『堀さんと宮村くん』というWebコミック。何故アニメの表題はホリミヤにしたのだろう。2021年冬アニメ。Netflixにて視聴。
 高校3年生を描いた学園恋愛もので,安心して楽しめるアニメ。それにしても高校生のうちからみんなでもっと遊びに行けば良かったとか,卒業してもみんな友達でいつでも会えそうなところとか,関東だよねと思う。都会から遠く離れた進学校なら,卒業後はみんな日本各地にバラバラで滅多に会えなくなるし,超絶車社会なので高校生の時にみんなで遊びに行く場所とかないですよ。


アオハライド

 原作は『別冊マーガレット』の漫画(2011~2015)。2014年夏アニメ。
 何かラブコメが見たくて適当にNetflixにて視聴。女の子3人に男の子2人で同じ人を好きになったり,男の子のお母さんが亡くなってたり,『星の瞳のシルエット』を彷彿とさせた。まぁ普通に面白く見たけれど,今ひとつ入り込めなかった。私は『星の瞳のシルエット』の方が好きだな。でもアニメの先に随分と複雑な人間関係が待っているようで,原作を読んだらもっと深く楽しめるのかも。


ログ・ホライズン 円卓崩壊(第3シリーズ)

 原作は「小説家になろう」の小説。第1シリーズ放映は2013年,第2シリーズ放映は2014年ですっかり忘れていたので,事前に第1・第2シリーズを見て視聴した。
 レイネシアに結婚話が持ち上がり,大地人との関係を巡って対立し円卓会議も崩壊。クラスティが消えたD.D.Dは解散している。クラスティは中国サーバーに転移していたことが判明。最古の古来種レリア=モフール&リトカ=モフール姉妹がログ・ホライズンに加入し,ミノリはシロエに習ってレイドマスターを目指して頑張る。原作が完結していないこともあり,今回も中途半端な状態での終了になったと思う。


Re:ゼロから始める異世界生活 第2期後半

 パックが去り,スバルとの絆が深まったエミリアは試練に挑戦。
 ガーフィールとフレデリカの過去,ロズワールとベアトリス,聖域のまとめ役であるリューズと強欲の魔女エキドナの過去。試練の中で見えてくるエミリアの過去。
 あらゆる過去が明らかになり現在と繋がって終わりへと向かった。しかし聖域が出てきてから話がややこしく,理解ができないままに終わってしまったのと,レムの問題は解決しないままだったのとで,消化不良。長い物語の最終回は大して感動も感激もなくて残念だった。


OVA:Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆

 Netflixにて視聴。氷の中から目覚めたエミリアがパックと契約するまでの物語。エミリアの出生やパックの存在については貴重な情報で,リゼロの根幹にも関わる物語とも言えるのではないか。パックとの契約が解除される第3期の前に見ておくのが良い。


ゆるキャン△ SEASON2

 年末のアルバイトに勤しむなでしこに千明。初日の出を見るためのソロキャンを計画するリン。リンは少し性格がまるくなったようだ。
 なでしこが可愛いので許すが,ファンタジーとは言え女子高校生にソロキャンをさせるのはどうかと思う。あと,見延から御前崎や石廊崎まで高校生が原付で行くのは無謀だと思う。大学生という設定なら全部OKで憂いなく見られるのに…。まぁ文句や違和感は我慢するとして,風景は綺麗だった。


転生したらスライムだった件 第2期第1部

 登場人物が多い上に前回の視聴から時間が経っていて,ウルフやゴブリンやオーガなど主要人物以外は誰が誰だかよく分からずに見たが,あまり問題ではなかった。新たな敵の登場とリムルの本気の怒り,リムルの進化。7月からの第2期第2部では次の戦いが始まる。


のんのんびより のんすとっぷ(第3期)

 相変わらずれんげは小学校1年生だし,蛍は5年生,越谷家の兄妹はみんな中学生だ。夏海・小鞠の兄の卓(すぐる)が卒業し,綺麗にラストを迎える。ひか姉やこのみなど高校生や,れんげより1歳下のしおり,駄菓子屋の楓など,メインキャラの5人以外の人物が登場する機会が増えた。


ワールドウィッチーズ発進しますっ!

 2019年放映『ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!』に続くストライクウィッチーズの日常もので,501部隊と502部隊の物語が交互に放映される形式。しかし501に比べると502は馴染みが薄い上に全体的にキャラも薄いので,501と並べるてキャラクター劣化コピーぶりが際だって残念な感じだった。501だけで良かったのでは…。


八十亀ちゃんかんさつにっき 3さつめ

 今まで通り八十亀ちゃんを愛でつつ静岡も加えた東海4県について面白おかしく知っていくシリーズ。予算削減なのか,1期や2期の番組後にやっていたオマケコーナーが全く無くて残念だった。続きも期待。


五等分の花嫁∬

 一応,1期の冒頭の結婚式の場面に辿り着いて終了。
 しかし,結局ぼかされていて,結婚相手が誰だったのかわからなかった。五月? でも写真の女の子は四葉だ。最終回まで見たのに結婚相手が誰だったのかわからず,ネットで調べる始末。もう少しわかりやすく…。。。  そもそも風太郎があまりにも魅力ない男だったので,姉妹達の気持ちに同調できなかったのも問題だった。


PUI PUI モルカー

 羊毛フェルトで作ったモルモット形の生きている車が色々なことをする3分アニメ。子供向けのようだがネットで話題になったので視聴。


はたらく細胞!!(第2期)

 たんこぶやニキビ,獲得免疫やピロリ菌,乳酸菌に始まり,最後は二度目のがん細胞との戦い。


はたらく細胞BLACK

 不健康な生活をしている身体の中の物語。喫煙やアルコール,カフェインの影響,性的興奮状態の仕組みや脱毛,淋菌,更に肺血栓や胃潰瘍,痛風,心筋梗塞と,身の毛もよだつ状況での細胞達の活動が描かれる。まじブラックだ。だが本編と同じく分かりやすく説明されていて勉強になる。


無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜

 今の段階では未だよくある異世界チートもの。中の人(前世)の杉田智和さんが実に良い味を出しているので見ることにした。物語が進んでようやく単なる異世界チートものから脱却し独自の世界観が見えてきて,物語が面白くなりそうだったのに,そこで終わってしまった。続きを期待したい。


怪物事変

 ひたすらアメリカンなピザ(イタリアンなピッツァではなく)を食べたくなるアニメ。原作は『ジャンプスクエア』で現在も連載中。人間界に共存する怪物(けもの)たちの物語。
 主人公の13歳の少年夏羽(かばね)は,人間と屍鬼(クーラー)を親に持つ半妖。叔母の家で酷い暮らしをさせられていたのを化狸である隠神(いぬがみ)に助けられ,隠神の探偵事務所で働くことになる。探偵事務所には様々な怪物案件がやってくる。また,同僚である蜘蛛(アラクネ)の織(しき)や雪男子(ユキオノコ)一族の晶(あきら)にも各々の辛い物語がある。


この音とまれ!

 第1期は2019年春,第2期は2019年秋。原作は『ジャンプスクエア』で現在も連載中。
 高校生の部活もの。廃部寸前の部に才能がある人物や問題児が入部したり,先生の指導力が半端じゃなかったりで見る見る這い上がっていく典型的な青春ドラマだが,部活の内容が「琴」というのが珍しい。琴の音色など真面目に聞いたことがなかったので,聞く機会になって良かったと思う。典型的な部活青春ものだが,登場人物一人一人は魅力的でキャラが立っており,物語も面白い。

アニメ覚え書き(2020年10月~12月)

旧作も含めこの期間に見たアニメの備忘録。

神様になった日

 Keyのオリジナルアニメ。舞台モデルは山梨市。オーディンを名乗る奇抜な服装をした少女「ひな」が高校3年生の成神陽太の前に現れる。登場人物の名前は悉く神や聖なるものにちなんでおり,ひなは確かに神であるかのような不思議な力を持つ。物語がどこへ向かっているのか,かなり後半にならないと分からなかったが,流石の作品というか,途中で止めようとは思わず見続けた。ハッピーエンド。


魔女の旅々

 原作は小説。灰の魔女イレイナが各地を旅し,旅先で起こった出来事が淡々と綴られていくアニメ。イレイナが魔女になって旅に出た後は『キノの旅』に似ているなぁという印象。イレイナの性格が残念だったので,キノの旅ほど好きにはなれなかったが,アニメはとても美しく,映像は見ていて楽しかった。
 最後は2期を匂わせる終わり方だったが,2期に興味はないけど1期を見たし綺麗だったからまぁ見るかなって感じ。


ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII

 ベル君が竜女(ヴィーヴル)の少女ウィーネを助けたことをきっかけに,ヘスティア・ファミリーは言葉を話すモンスターたちゼノスの存在を知る。だが街の人たちにとっては彼らは倒すべき敵,モンスターでしかない。彼らを救うためにベル君たちは奔走する。
 だいたい面白く見ていたが,最後,ベル君を倒すことだけが目的なモンスターは意味がわからなかった。


トニカクカワイイ

 原作は『週刊少年サンデー』で,単行本1巻が出たときから楽しみに見ていた作品のアニメ化だったので視聴。とても頭が良い少年,由崎星空とミステリアスな少女司ちゃんの結婚生活。原作の特に最初の方は相手を大切に思うとはどういったことなのかを凄く考えさせられる作品になっていて感銘を受けたのだが,アニメは12話に綺麗に纏めるためだと思うが感銘がちょっと薄らいでしまった気がした。別にアニメも悪くはないけれど,この作品は原作を読みたいかも。


ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN

 表題の通り,ミーナ,トゥルーデ,ハルトマンの故郷である帝政カールスラント首都のベルリンをネウロイから奪還する物語。劇場版で芳佳に付き添った服部静夏が501に加わり,坂本さんが抜けた後の扶桑皇国メンバーとなる。恒例のお遊び会である第7話は,「ポヨンポヨンするの」で期待を裏切らず,第9話の「ミーナの空」は最終回かと思う盛り上がりだった。


安達としまむら

 原作は入間人間氏のラノベ。体育館の2階で授業をサボっていた女子高校生,安達桜と島村抱月の友情を描く物語。百合的要素を抱く安達と,非常に他人に対する興味が薄い島村の二人がどんな風に近づいたり離れたりするか,けっこう興味深かった。安達がとても可愛らしい。アニメも美しかった。島村の幼なじみである樽見や,宇宙人少女?の社はこの後どんな役割をこなすのか?続きが気になる。


魔王城でおやすみ

 原作は『週刊少年サンデー』。それほど期待せずに見はじめたのだが,2020年に見たアニメのベスト8に入りそうな勢いで面白く,毎回楽しみだった。魔王タソガレにさらわれ,魔王城に監禁されたスヤリス姫。魔王城でやることは寝ることくらいしかないため,快眠を得るために様々な課題をこなし,魔王城の魔物達と次第に打ち解けていく。さらって監禁しているという事実が魔物達の弱みになっており魔物達は姫をついつい甘やかしてしまったり,城での生活とは異なり好きなことをして生き生きと暮らす姫が微笑ましい。魔王が良い味を出していた。原作を読んでみたい気がする。


魔法科高校の劣等生 来訪者編

 人間にとりつくパラサイトの討伐のために,交換留学生の名目でアメリカからやってきたリーナが,一件落着し司波兄妹とも打ち解けアメリカへ帰国するまで。年度が替わり,七草先輩や十文字先輩は途中で卒業,進級した達也は二科生ではなくなる。


戦翼のシグルドリーヴァ

 「空モノ! 戦う女の子! ドラマティック!」をテーマに始まった企画によるオリジナルアニメ。アニメ放映と同時に上梓された前日譚のラノベや製作スタッフによるコメントで作品世界についてより詳しく知ることができる「戦翼のシグルドリーヴァおじさんコメンタリー」などメディアミックスを前提にシリーズとして楽しめる作品。何気なく見てみたおじさんコメンタリーを聞いて世界に填まってしまいメディアミックス作品まで全て堪能し,非常に楽しめた。コミック版では前日譚のガチ戦記物と戦闘場面がない日常物が楽しめるようになっており,今後の展開も期待できる。


おちこぼれフルーツタルト

 原作は『まんがタイムきららキャラット』で秋アニメきらら枠。それほど期待せずに東小金井アニメだなぁと思って見始めたのだが,毎回楽しんで見た良作アニメだった。「ねずみ荘」で共同生活を送るアイドルユニット「フルーツタルト」の物語。メンバーは,元人気子役の関野ロコ,元ミュージシャンの貫井はゆ,元モデルの前原仁菜,岡山からあいどるになるため上京した桜衣乃,衣乃に憧れて移籍してきた緑へもの5人。変態趣味な子が多いコメディタッチだが,メンバーの個性がしっかりしておりテンポも良く,安定して楽しめるアニメに仕上がっていたと思う。


アサルトリリィ BOUQUET

 アゾンインターナショナルの1/12フィギュアシリーズが発売開始になった時からアサルトリリィのことは知っていたし,アゾンで発売されるアクションフィギュアは気になっていた。その造形だけは知っている女の子達の世界を知るために視聴。登場人物が多すぎてヒロインの二人しか名前を覚えられなかったが,覚えられないのが前提なようで,人物が出てくるたびに画面に大きく名前や学年が表示され続けていた。可愛らしい女の子が様々出てきて戦うのを楽しむアニメだが,アニメーション製作はシャフト。とても美しくクオリティは高かった。


ご注文はうさぎですか? BLOOM(第3期)

 ほぼ萌えアニメの殿堂と言う感じのごちうさ。だが,1期や2期に比べると既に目新しさもなく,特段ファンというわけでもない私にとっては,ストーリーの内容はすごく薄くて正直言って退屈だったが,サブカル一般教養だと思って最終羽まで視聴を続けた。大人気シリーズということで資金も潤沢なのか,アニメのクオリティはもの凄く高く,背景の細かい部分に至るまでたいへん美しく,動く絵画,アニメのテーマパークという感じ。美しい絵を見ながらメルヘンの世界に浸るブレない作品だった。


くまクマ熊ベアー

 見ていなかったのだが,秋アニメの中でもかなり人気が高かったので見てみることにした。原作はなろうのラノベ。主人公の15歳の少女ユナはゲームの世界から異世界へ召喚され,万能の熊の着ぐるみ?を装備して異世界で生きていく。よくある異世界チートものにしか見えなくて,私にとってはどちらかというとつまらないアニメで,何もかもチートで解決して誰にでも好かれて気持ち悪かった。だが,世間的には本当に人気だったので,多くの皆さんにとっては楽しめるアニメなのだろうと思う。


神達に拾われた男

 原作はなろうのラノベ。Netflixで推薦されたので何となく見てみたが,ブラック企業で働いていた中年男性が,死んで異世界転生。神様に授けられた能力を駆使して異世界で生活を切り開き,やがて素敵な人々に巡り会い,性格の良さからみんなに愛され成功していく。異世界チートもので,良い人ばかり出てくるし,とんとん拍子に上手くいきすぎに思えたが,中の人がブラック企業で苦労していた中年男性なので「くまクマ熊ベアー」よりは納得できる気がした。心が疲れたときに見るには良さそう。


機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMOR

 放映は1991年~1992年。宇宙世紀0079年『機動戦士ガンダム』と宇宙世紀0087年『機動戦士Ζガンダム』の間,一年戦争から3年が過ぎた宇宙世紀0083年の物語。一年戦争の頃,「ソロモンの悪夢」と呼ばれたジオンのアナベル・ガトー少佐は,ジオン再建のために動いていた。オーストラリアの基地からガンダム試作2号機を奪い,そこで,士官学校を出たばかりのテストパイロット,コウ・ウラキ少尉を一戦を交え,更にガンダム試作1号機・ガンダム試作2号機担当のアナハイム社システムエンジニア,ニナ・パープルトンを巡って三人の運命が回り始める。一年戦争が終わってもジオンと地球連邦の戦争は決して終息していないのだとよくわかるエピソード。