アニメ覚え書き(2023年4月~2023年7月)

2023年7月26日時点で見終わった作品。


久保さんは僕を許さない

 2023年1月〜。原作は『週刊ヤングジャンプ』にて連載中の漫画。
 5分アニメとかでテンポ良く進んだらきっと面白かっただろうにという緩い内容で,凄く長く感じて退屈したので1話切り。
 しかしその後,さすがにもう少し見ようかと思って見はじめたら意外と見る気になったので結局続きも見た。久保さんは腹が立つウザキャラか可愛いと思えるかのギリギリの線にいるヒロインという感じで,どうにか許せる範囲だったので見るに堪えられた。コロナの影響で途中で配信がストップしたが配信再開後,最終話まで見た。


ヴィンランド・サガ SEASON2

 2022年1月〜6月。
 エイナルが奴隷落ちして農場に買われ,そこで奴隷になっていたトルフィンと出会うところから,レイフと再会しアイスランドの実家へ帰るところまで。エイナルとトルフィンの出会いや,ケティルの農場から出る際にアルネイズを失ってヴィンランドを目指す決心をするなど,今後の物語の方向がしっかり定まる段階。丁寧に原作通りに作られたアニメであった。アイスランドまで帰ったということは,この先最後まで描くということだろうか。


私の百合はお仕事です!

 2023年4月〜6月。原作は『コミック百合姫』に連載中の漫画。原作は読破済みで大変面白く読んだので今期期待のアニメだった。
 登場人物はイメージ通りに描かれていた。原作はまだ終わっていないし未だドロドロなので適当に綺麗にまとめなければ1クールアニメにはならないのではと思っていたが,だいたい良い感じにまとめられていたと思う。最初は絶対にウザキャラと思っていた陽芽ちゃんが実は大変常識的な良い子であるというのが面白いと思う。


スキップとローファー

 2023年4月〜6月。原作は『月刊アフタヌーン』に連載中の漫画。
 見事な青春学園モノといった感じの日常系で,特に事件が起こるわけではないが,直向きで一生懸命な主人公を見ているのが楽しいアニメ。面白かったし,主人公が嫌味の無い性格で後味の良いアニメだった。続きもあれば見たいし,原作も面白いだろうなと思った。


この素晴らしい世界に爆焔を!

 2023年4月〜6月。『この素晴らしい世界に祝福を!』のスピンオフ作品。
 「推しの子」と並んで今期の人気作品。表題から分かるとおり,「このすば」のめぐみんを主人公とするスピンオフ作品だが,脇役のめぐみんが見事に主人公で,彼女の背景がわかり興味が湧く良い作品だった。ちょむすけやゆんゆんとの関係もよくわかったし,改めて「このすば」を見直したくなった。本当にばかばかしく,なのに本当に楽しい「このすば」の世界はすごいと思う。


トニカクカワイイ 第2期

 2023年4月〜6月。
 正直いって惰性で見たが,間延びしていて退屈だった。原作も間延びしすぎで続きを買ってまで読む気になれない。もう少し真面目に司ちゃんの謎に迫って欲しい。


江戸前エルフ

 2023年4月〜6月。原作は『少年マガジンエッジ』にて連載中の漫画。
 原作は2巻くらい読んでどういう物語であるかは知っていた。長生きのエルフが昔の日本の蘊蓄を語ったり,そうかと思えばオタクあるあるを展開したり,巫女の小糸がお間抜けだったり,退屈することなく和みながら見られるアニメだった。


鬼滅の刃 刀鍛冶の里編

 2023年4月〜6月。
 厳密に秘匿されている刀鍛治の里へ行って,上弦の鬼の襲来を受ける。恋柱の甘露寺蜜璃と霞柱の時透無一郎,同期の不死川玄弥が登場。ストーリーを知る程度に流し見。


Dr.STONE NEW WORLD

 2023年4月〜6月。
 化石化光の謎解明のために海外進出を目指し,船長の七海龍水を復活させ,航海用食事を調達するために執事シェフのフランソワ復活。気球ができてカメラができて小麦畑ができて…。そして宇宙船ソユーズの島へ。あまり熱心に見ていなかったが相変わらず科学というより脳筋なアニメであった。


ちはやふる

 第1期2011年10月〜2012年3月。第2期2013年1月〜6月。第3期2019年10月〜3月。
 第1期と2期は以前見ていたが,改めてDMM TV にて3期通して視聴した。競技歌留多の世界の面白さと登場人物達の強烈な個性が組み合わさって目が離せない。第3期は随分とんでもないところで終わっているので,是非とも続きを作成して欲しい。


山田くんとLv999の恋をする

 2023年4月〜6月。原作は『GANMA!』連載の漫画。
 ソシャゲとリアルが入り交じる設定だが,普通に素直に正統派ラブコメだった。主人公は性格が良いので応援したくなるし,最後は実に気持ちよく終わり,面白く後味も良いアニメであった。


君は放課後インソムニア

 2023年4月〜6月。原作は原作は『ビッグコミックスピリッツ』で連載中の漫画。
 不眠症の男女二人が天文部に入り星景写真を撮ったりして仲良くなり,新しい世界が広がっていくボーイミーツガール的物語。各話が星の和名になっていたり,能登独特の和名が含まれていたりするのが特徴。ガチ天文少女だった高校生の私だったらイライラして見られなかっただろうなこれ。


推しの子

 2023年4月〜6月。原作は赤坂アカ(原作)・横槍メンゴ(作画)で『週刊ヤングジャンプ』にて連載中の漫画。
 今期ナンバーワンの人気作品だけあって,初回からオーラが違うって感じで本当に毎回面白くて楽しみだった。アイがヒロインかと思いきや,有馬かなと黒川あかねのダブルヒロインらしい。続きアニメ化されるんでしょうね??


ヘタリア

 ヘタリア Axis Powers(第1期・第2期)第1期 2009年1月〜7月。第2期 2009年7月〜2010年3月。ヘタリア World Series(第3期・第4期)第3期 2010年〜8月。第4期 2010年9月〜2011年3月。第4期EX 2011年3月25日・7月22日・9月16日  DMM TVにて視聴。
 国を人格化してブラックジョークや歴史蘊蓄,各国の文化などなどがテンポ良く5分アニメにまとめられている。面白かった。細かな内容を覚えていれば相当な国際通になれそう。


岬のマヨイガ

 2021年8月27日公開のアニメ映画。原作は『岩手日報』の『日報ジュニアウイークリー』にて2014年〜2015年に連載された児童文学で,作者は柏葉幸子氏。
 東日本大震災後の岩手県を舞台に描かれたファンタジーで,もちろん『遠野物語』のマヨイガが登場する。「岬の」とついているのは,岬ではないマヨイガもいるからと思われる。マヨイガは妖怪の一種と考えるなら,確かに何人(何匹?何軒?)いても良いということになる。
 良い映画だった。


少女革命ウテナ

 1997年4月〜1997年12月。DMM TVにて視聴。
 伝説の一般教養的(1度は見て知っておくべき)アニメなので見てみた。最初から最後まで,出てくるもの何もかもがメタファーでできているようなアニメで,哲学的でとても難しかった。最後の最後まで「えっ!?」という感じで終わってしまった。ウテナは負けてしまったの?どこへ行ってしまったの?アンシーとは何だったの?何度か見ないと分からない作品だと思う。学校のみんながあっという間にウテナに興味を失いどうでもよくなる様は社会そのものでゾッとした。非常に多くの作品に影響を与えたアニメらしいが,まず最初に「水星の魔女」へ与えた影響が多大だったことに気がついた。
 時間があればこの作品の感想を一つのブログ記事にまとめたい。


少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録

 1999年8月14日公開劇場アニメ。
 TV版を見た流れで見てみた。TV版とは世界線が違っているが大方の流れは同じであるという内容で,凝縮されて単純化されている分,こちらの方が少しだけ分かりやすかったかもしれない。
 やはり後のアニメへの影響は大きそうで,幾何学的な世界の様子が「化物語」や「輪るピングドラム」の演出とよく似ているように感じた。


機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2

 2023年4月〜2023年7月。
 恐ろしい場面で終わった Seazon1だったが,直後から始まったわけではなかった。人はどんどん死んでいくし,組織が色々出てきて複雑に事情が絡み合って理解が難しいし,Seazon1よりガンダム度は深まっていった感じ。お母さんが最後あんな感じで一応許されているのが納得出来ないし信じ難いのだが?


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本の記録(2023-06)

 皇室関係の英国留学記を読み,アニメ化作品の視聴をしながら『わたゆり』の読み直し&続き,そして森茉莉を読んだ月だった。

 徳仁親王の留学記は今生天皇陛下への親しみを感じることができ,日本国民として一読するのはとても意味があることと思えた。彬子女王は兎に角文章が素晴らしく読んでいて楽しく,天皇とは少し離れた皇室がどのような立場であるかもわかり興味深かった。お二人とも他にも著書があり興味が沸いた。

 森茉莉は不思議な作家だと思った。面白いのか何なのか分からないが兎に角目が離せないし,時間が許すならもっと彼女の作品に触れてみたいと思わされた。


6月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:923
ナイス数:33

テムズとともに――英国の二年間テムズとともに――英国の二年間感想
 令和天皇のオックスフォード留学記。1993年刊行,2023年再販。英国に到着した日から帰国の日までのことが,勉学はもとより日常生活,旅行,欧州各国の王室との交流,芸術にスポーツなど幅広い活動が書かれている。どこを読んでも徳仁親王の誠実なお人柄やどれほどの努力家でいらっしゃるかがよくわかり,尊敬の念を禁じ得なかった。彼にとってこの2年間の留学生活がどれほど大きな意味があったかもよくわかり興味深かった。オックスフォードの学生たちのレベルの高さを初めて知って驚かされ,日本の大学の現状を残念に思った。
読了日:06月12日 著者:徳仁親王

私の百合はお仕事です!: 7【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)私の百合はお仕事です!: 7【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)感想
 11巻・12巻を読むための再読。陽芽がリーベ女学園を辞めるのを止めるべく果乃子や純加は画策する。美月は傷ついて苦しんでいるが何が悪いのかも理解できない。
読了日:06月12日 著者:未幡

私の百合はお仕事です!: 8【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)私の百合はお仕事です!: 8【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)感想
 11巻・12巻を読むための再読。陽芽を止められるか否かが決まる美月と果乃子の合同誕生会。リーベ女学園のモデルになったホテルへ撮影会を兼ねた慰安旅行。他人と入るお風呂が苦手な陽芽。
読了日:06月13日 著者:未幡

私の百合はお仕事です!: 9【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)私の百合はお仕事です!: 9【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)感想
 11巻・12巻を読むための再読。  純加と果乃子の物語。相変わらず陽芽が好きで美月が嫌いな果乃子,彼女を助けようとする純加。純加は徐々に自分の果乃子への気持ちがわからなくなっていく。恋愛が嫌いで恋愛だけは認めたくない。そこへ,かつて姉妹だった寧々を奪っていった葉子が現れ果乃子と話しかけたことを知る…。
読了日:06月13日 著者:未幡

私の百合はお仕事です!: 10【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)私の百合はお仕事です!: 10【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)感想
 11巻・12巻を読むために再読。寧々と舞と純加の出会い,リーベ女学園の始まり,葉子の出現で壊れていく関係。葉子と会わずにいられない寧々に,美月を受け入れることを拒む果乃子。その二人を見て苛立つ純加。純加を変えようと動き出す果乃子…。読み進めば進むほど果乃子が嫌いになってしまう。
読了日:06月13日 著者:未幡

私の百合はお仕事です!: 11【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)私の百合はお仕事です!: 11【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)感想
 果乃子とつきあうことになった純加はご機嫌。果乃子や矢野を避けるあまり陽芽ともぎくしゃく。幸せそうな純加を見て寧々は彼女を傷つけた昔のことを思い出す。そんな寧々に話を聞こうとする果乃子。そしてついに心を開いて話す寧々と純加。果乃子は葉子に会いに行き?
読了日:06月14日 著者:未幡

私の百合はお仕事です!: 12【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)私の百合はお仕事です!: 12【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)感想
 果乃子をホテルに連れ込む葉子。果乃子を案じて駆けつける寧々と純加。葉子は本当に悪女なのか楽しみながらも悪役を買って出たのか分からなかった。決して自分本位にならず心と体を張って好きな子を守ろうとする純加は天晴れだ。  果乃子が本当に悩んでいることな何か。薄々何かがあることに気づいて悩む陽芽。
読了日:06月14日 著者:未幡

赤と青のガウン オックスフォード留学記赤と青のガウン オックスフォード留学記感想
 その名の通り彬子女王殿下がオックスフォード大学に留学し博士号を取得するまでの5年間の楽しかったこと辛かったこと,勉学のこと友人のこと食事のこと旅行のことの皇室事情など様々を記した手記。留学中の手記を書くことは留学に際して父親との寛仁親王との約束だったとのことで,寛仁親王もオックスフォード留学手記を出版している(『トモさんのえげれす留学』文藝春秋1971年)。  一つ一つの章に四文字熟語で表題をつける全体構成は個性的だし,文章は大変面白く読みやすく,彬子女王殿下の随筆家としての才能も素晴らしいと感じた。
読了日:06月18日 著者:彬子女王

贅沢貧乏(新潮文庫)贅沢貧乏(新潮文庫)感想
 国文学者の島内裕子博士が「清少納言以来1000年に一度の随筆家」と評される森茉莉の代表作。森鴎外に溺愛された長女である彼女は贅沢な令嬢として育ち,独特の感性で周囲を眺め,それを遠慮なき筆で書き綴る。時に読みにくくもあるが突拍子もない世界への興味から不思議と目が離せぬ感じだ。鴎外の娘ということもあってか文壇での顔は広く(人の顔は覚えられないようだが)昭和前半に活躍した多くの作家が本名や偽名で登場する。室生犀星への愛情が一際印象的で犀星の作品を続けて読み始めたくなる書き終わりであった。
読了日:06月26日 著者:森 茉莉


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