明治150年記念 日本を変えた千の技術博 (1)

Milburm電気自動車(Milburm Wagon Co./製)

National Museum of Nature and Science,Tokyo

 上野の国立科学博物館の特別展へ行ってきました。

入場チケット

時代が転換するこの機会にあわせて日本を大きく変えていった科学・技術の成果が一堂に集まります。
日本各地の大学・研究機関や企業などから、600を超える点数の貴重な科学・技術の遺産が上野の国立科学博物館に大集合!

http://meiji150.exhn.jp/exhibition/

 ってことで、本当に盛りだくさんの内容でした。
 ゆっくり見学したかったので平日の昼間に時間をとって行きましたが、あまりの展示の膨大さに途中で脚がつりそうになるほど。休憩して残りは端折って見ましたが、展示を見終わるのにほぼ4時間かかりました。
 興味がある分野だけ重点的に見るような見方をしても良いかもしれませんね。

 国立科学博物館はだいたい写真撮り放題で、特別展もフラッシュを使わなければ撮影OK。沢山撮ってきましたが、とても全部載せているわけにはいかないし、ピックアップして、それでも2回に分けて掲載していきたいと思います。

展示の案内役を担う 鬼龍子(きりゅうし)

 特別展のエントランスをくぐるとまず1対の狛犬のような彫像。
 鬼龍子(きりゅうし)と呼ばれる霊獣で、かつては江戸幕府が直轄した昌平坂学問所を見守っていました。しかし関東大震災で失われ、この展示のために復活!
 特別展全体の案内役を担い、要所要所で現れます。


奥羽追討陸軍病院(白河口)の病院旗と 奥羽追討陸軍病院(平潟口)の病院旗

 「病院」という言葉は戊辰戦争の頃から使われるようになったとのことです。
 両旗ともに1868年(慶応4年・明治元年)のレプリカ。

帯締め用組ひも機

 48本の糸を使用し、芯の周りを筒状に編んでいく。
 現代でも同様の技術でシールド電線、水道ホース、光ファイバーが作られ、人工血管への応用研究も進められているそうです。

ゴッドフリート・ワグネル作 旭焼

 化学遺産である、ゴッドフリート・ワグネル作の『旭焼 釉下彩雀図皿(ゆうかさいすずめずざら)』(1885年・明治18年)と『釉下彩鴛鴦図皿(ゆうかさいおしどりずざら)』(1893年・明治26年)。

明治時代の電気扇

 1933年(昭和8年)に宮内庁から下賜された機器の一つで、電池式の扇風機。

 家電の普及により生活改善が推奨されていた頃のポスター。何だか今の時代よりこのポスターの中の方が改善された優雅な世界に見えてしまうのですが…。

冷凍利用の恩恵
家庭の団らん

 生活改善の波は女性の美しさへも。

明色クリンシンクリーム

 桃谷順天館製の明色クリンシンクリーム。
 化粧を落とすための洗顔クリームで、「美人は夜つくられる」というラジオ広告が22時の時報と共に流されて一世を風靡したとのこと。

明色アストリンゼン

 桃谷順天館製の明色アストリンゼン(1936年・昭和11年発売)。
 弱酸性の化粧品の必要性を感じた桃谷幹次郎(東京帝国大学医科大学)によって開発された化粧水。
 女性の社会進出が進み職種も増え、化粧品の需要も高まり、 この後多くのアストリンゼント化粧水(収れん化粧水)が世に出たそうです。

Milburm電気自動車(Milburm Wagon Co./製)

 Milburm Wagon Companyは1915年頃から電気自動車を製造しており、日本にも輸入されていたとのこと。この自動車は1920年(大正9年)頃の製造で、20~40km/hの速度を出せるそうです。

電気自動車の時代再び

 初期の頃の自動車は電気だったとは知りませんでした。
 ガソリン車になったからこそ普及した自動車が、今再び電気の時代へ移り変わろうとしているなんて面白いですね!

 今日はここまで。残りの写真はまた後日アップします。
 開催期間は 2019年3月3日(日)まで!


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リカちゃんは社会の縮図

昨年(2017年)着せ替え人形リカちゃんは50周年を迎えました。
話題になったのでご存知の方も多いと思います。

現在、記念のリカちゃん展が全国で順番に開催されています。
東京・福島・愛知・宮城・大阪・福岡での展示が終わり、
現在は兵庫県の明石市立文化博物館で開催中。
7月からは山梨県立博物館での開催が決まっています。

「誕生50周年記念 リカちゃん展」

リカちゃんやお人形が好きな方は勿論ですが、
子供の頃にリカちゃん人形で遊ばなかった方も、
今までリカちゃん人形と縁がなかった方も、
機会がありましたら、お近くの展示に訪れてみませんか。

リカちゃんの世界は子供の玩具に留まるものではありません。
まるで一つの日本の戦後史を見るように時代を反映しています。

リカちゃんは1967年の誕生以来、
家族とともに日本の社会で生き生きと生活し、
その時々で注目された様々な文化を取り入れ、
私たちと共に変わり続けています。

リカちゃんハウスは各時代の夢のマイホームを実現しています。
ごっこ遊び用に発売されたファストフードのお店や美容院、
アイドルステージやスーパーマーケットなど、
その時代に人気だったお店がよくわかります。

リカちゃん本人も時代と共に変わっていきます。

1967年に発売された初代リカちゃん。
少女漫画の主人公のイメージで作られました。
初代リカちゃん(1967年~)

1972年~の2代目リカちゃん。
瞳の星が3つに増え、マグネットシューズで自立できる仕様。
2代目リカちゃん(1972年~)

1982年~の3代目リカちゃん。
当時人気のストレートロングヘアでイヤリングもつけられます。
3代目リカちゃん(1982年~)

1987年~の4代目リカちゃん(今のリカちゃん)。
ふっくらとした丸顔にちょっと垂れ目な瞳で愛らしさを表現。
4代目リカちゃん(1987年~)

リカちゃん以上に変化したのがリカちゃんママです。
求められる母親像がめまぐるしく変化してゆく時代だったのですね。
リカちゃんママの変遷

こんな大勢のリカちゃんの移り変わりや
時代を反映したコラボ商品は実に興味深いと思います。

福岡県博物館では福岡会場限定の博多織のリカちゃんが見られました。
他の会場ではどんなリカちゃんが待っているでしょうか?

福岡会場限定の博多織リカちゃん

リカちゃん展では大勢の特別なリカちゃんが見られます。
こちらは明星チャルメラの「すずネコリカちゃん」
2017年8月~12月にプレゼントキャンペーンがありました。
明星 チャルメラ すずネコリカちゃん

こちらは2017年に郵便局から発売された
「浅田真央♥リカちゃん人形セット(記念フレーム切手セット付)」

コスチュームは、2013~2014年のフリープログラム
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で着用されたもの。
浅田真央選手が自ら監修されたそうです。

「浅田真央♥リカちゃん人形セット(記念フレーム切手セット付)」

大勢のリカちゃんを眺めながら
当時の思い出を振り返ったり語り合ったりしても楽しそうですね。

50th ANNIVERSARY | LICCA KAYAMA OFFICIAL|リカちゃん オフィシャル情報サイト|タカラトミー